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ISOからSHINGI式への深化
次世代までも及ぶ地球規模の環境悪化から、環境負荷削減の必要性が高まり、改善策のツールのひとつとしての環境マネジメントシステム構築が必要とされた。環境マネジメントシステムとしてのISO14001は、あらゆる種類の組織に適応され、全体活動と統合した管理がなされ、PDCAサイクルにより、環境方針や継続的改善は保証される。このPDCAサイクルが適切に機能するためには、その組織のビジョン、ミッションに照らし合わせた総体的な成果や業績から、行動計画、目的、目標が設定されることが求められる。
競争的環境において生き残るため、組織の総合力を活用することが重要となる。環境マネジメントにおいても、ハード面の構築がなされるとともに、ソフト面を活性化することにより、組織の人間力を強力にし、可能性をさらに高めることが必要であろう。「問題解決ファシリテーション」では、組織への理解と共感の二つがそろい、共鳴により活動や組織そのものを納得し了解させ、望ましい行動を引き出していくと述べられている。人は感情の動物であり、お互いの気持ちが通じ合い、損得を超えて相手のため組織のためを思うからこそ、モチベーションが高まるのであろう。これらに働きかけるには柔らかなリーダーシップが必要であり、非言語コミュニケーションを読み取る洞察力と五感を活用して議論の本質を見極める力、柔軟な思考、協調的な関係が大切である。
SHINGI式自己表現・評価トレーニングは、ほめるトレーニングをすることにより相手を肯定し、ほめられることにより気持ちが通じあい、お互いの信頼関係を築くことにより内発的動機付けを高める。また、役割分担による協働作業は協調性を高め、評価をする作業は、洞察力や柔軟な思考を養う。役割分担の確認、参画意識の醸成、リーダーシップの養成などの仲間意識の向上、モチベーションの向上が得られる。
大学においても、大学職員や学生には、それぞれの目標に応じたテーマを設定し研修をすることにより、成果をあげている。さらに、環境への関心を高めるとともに、学生と教職員のよりよい信頼関係を築き、大学や学部の成果を高めるには、SHINGI式自己表現・評価トレーニングをツールとして用いると効果的であろう。ひとつの例として、全学部や学年でトレーニングを2回おこなう、1回目は「環境」をテーマ、2回目は「挨拶」をテーマにする。そして、焦点をより明確に絞り込むために高橋真義教授の講演を最後に設定する。参加者はコミュニケーションも活性化され、挨拶が交わされる確率と環境への配慮は高くなると思われる。
マネジメントにおいて、最後に問われるのは人間力であり、人間の英知ではないだろうか。組織を創造するための人の動かし方は重要な要素であり、組織の人格を表す。環境マネジメントにおいても、環境整備と環境教育の実践が必要である。
■参考文献
「問題解決ファシリテーター」
堀公俊 2004年 東洋経済新報社
「図解 ISO14001早わかり」
斉藤嘉孝 H11年 オーム社
「初年次教育におけるプラス発想による自己表現・評価トレーニングの実践」 高橋真義他 2004年大学教育学会発表論文
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