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環境マネジメントシステムについての大学生へのアンケート調査より
大学生の環境についてのとらえ方から、大学における学生の環境配慮行動や環境マネジメントシステムについての可能性を探る。下記は2002年10月〜11月の期間に「学生の環境行動と意識に関するアンケート調査」を実施し、回答を度数分布にて統計処理をしたデータである。調査大学は私立大学、東京都区内の2大学と埼玉県内の2大学、学部は教育系2学部と環境系(文系・理系)2学部である。377人の大学生の性別は男性が182人、女性が195人である。生年は1982年、1981年、1980年が70.2%、残りは1977年〜1984年、学年は2学年が37.9%、3学年が29.4%、残りは1、2、5学年がほぼ10%づつである。アンケートの質物項目では性別、生年などのフェイスシート、大学構内と住居での環境配慮行動、環境関連知識、環境関連意識の83項目を4件法にての回答を得た。
環境意識を探る質問からまず、「エネルギー(電力・石油など)の有限について」は考えたことがあったが49.9%、よく考えたは30.0%、また「次世代の環境について」は考えたことがあったが48.8%、よく考えたが23.3%、とほぼ80%の学生が認識していた。「地球の生態系における共生について」は75.4%、「科学が環境をコントロールできる限界について」は56.7%、「日本の生活が世界に及ぼす影響について」は53.9%が考えたことがあったと回答している。
次に、環境配慮意識を探る質問項目では、「ゴミをへらそうと」、「ゴミを分別して捨てようと」、「資源をリサイクルしようと」「エネルギーをむだに消費しないと」の質問項目については、ほぼ90%近くの学生が考えたと回答している。「喫煙は分煙する必要があると」とについては、よく考えたが54.6%、考えたことがあったが26.5%と、合計80%近くの学生が回答している。「大学の環境整備は必要と」については、考えたことがなかった2.9%、あまり考えたことがなかった22.8%、考えたことがあった46.2%、よく考えた28.1%と回答している。ちなみに、「住んでいる地域の環境をよりよくしたいと」は75%の学生が考えており、「自然の中で時をすごしたいと」は88.5%の学生が考えていた。
大学構内での、環境配慮行動については、「ゴミ(燃えるゴミ・燃えないゴミ)は分別して捨てている」はよくする、いつもすると96.5%の学生が回答している。「使用しないときは電源を消している(講義室の照明など)」は57%、「冷暖房は必要以上につけないようにしている」は63.5%がよくする、いつもすると回答している。「環境に配慮した製品(リサイクル品等)の使用・購入をしている」はめったにないが45.6%、よくするが34.7%である。「たばこは喫煙場所のみで吸う」は21.5%の喫煙者の回答は、していない・できないが7.4%、めったにない5.3%、よくする6.1%、いつもする6.6%の回答である。「水の使用は最小限に抑えている」はめったにない41.9%、よくする37.9%である。
これらの回答から、調査対象大学生の環境関連意識と環境配慮意識は身近な環境のみならず、次世代や地域、世界にまでも関心がおよび、大学の環境整備についても必要と考えている。また、ゴミや分煙についての意識も高い。よって、大学構内での環境が整備されていれば、環境配慮行動についても高くなると推察される。
大学のマネジメントにおいても、ビジョンの重要性とともに、環境の変化にあわせる組織の柔軟性も求められる。組織の基本理念を、現代社会との相互性において組織文化、事業戦略、人事戦略に活かす柔軟性のあるマネジメントである。これらのアンケート結果は一側面であるが、大学の環境マネジメントについては、多様な視点や価値観でみることにより、経費削減、新規事業、新たな戦略などのイノベーションを起こす要素が見いだせる。次世代をささえる学生の可能性を広げるとことは大学経営と一心同体であると信じたい。
参考文献:「MBAエッセンシャルズ」、内田学 編著者、東洋経済新報社、2001
引用論文:「大学生の環境配慮行動・関連知識・関連意識ついて」、米田敬子、社会心理学会、2003
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