![]() ![]() |
| ホーム> 教育リサーチ:>テストを分析する:国語:2006年11月5日センター模試 |
|
||||
|
◆2006年11月7日実施のセンター模試より漢字の問題を分析してみよう。 ◆「若い」・「囲んで」・「録画」というような問題は正答率が高い。これは日常的に使う言葉であるからと考えられる。また「許される」・「半ば」という文字は「分量」・「苦笑」など送り仮名のない言葉に比べて正答率がやや低く、送り仮名を間違えるなどの誤答理由が考えられる。 ◆漢字のみで構成される言葉の中で特徴的な分布をもつのが「苦笑」である。「苦笑」は偏差値24-26の層では正答率が0%で最難解語の部類に入るが、52-54の層では正答率90%とほとんど差のつかない部類の言葉となっている。「苦笑する」という形ではなく、「苦笑」と文末に体言止めで使われていることから、心の動きと伴って理解できているかが差となっているように思われる。 ◆「推される」という言葉は「押す」や「圧す」などの同音異義語があるからか、正答率がやや下がる。また「推薦(すいせん)」に見られるように、音読みで使われる傾向が強い字であるから、意味と読みを正確に把握しているかで差が生まれるといえよう。 ◆「得てして」・「拝し損ねた」は非常に正答率が低く、前者は全体での正答率が22%、後者は僅か6%にしか満たない。単純な右肩上がりのグラフにならず、正答率の変動が激しいことからも、知っているか知らないかが正否を大きく左右しているといえよう。漢字ドリルに出てくるような言葉を除いて、漢字力は飛躍的に向上するということはない。どれだけ多くの文章を読み、漢字に接しているかが差を分ける。評論などで見かける「得てして」は、そのような言葉の代表であったといえよう。 ◆「拝し損ねた」は非常に正答率が低かった。「ハイス」と聞いたときにどのような字を思い浮かべるか。ここでは「尊顔を拝す」という言い回しを知っているか。またそのような言い回しを知らなかったときに「見ることが出来なかった」という文脈を読み取ることができ、さらに「尊顔」の「尊」という字から尊敬語を連想し、敬語という区分といま読み取った文脈から「拝見」という表現や「参拝」・「崇拝」・「拝啓」・「拝観」に見られるように、「拝」という謙譲の意味を持つ文字を思い浮かべることが出来るかどうかが焦点となる。あとは「出来ない」=「やり損ねる」というイメージングができるかである。漢字の読み・意味のみでなく、文脈の理解、さらに漢字のイメージからのグループ分けも出来ていなければ解けない問題で、非常にレベルが高いといえよう。 ◆全体として幅広いレベルの問題が出題されているということができる。その中で、漢字の「形」→「読み」→「意味」→「イメージ」→「そのイメージからのグルーピング」と整理していくことにどれだけ習熟しているかが、正答率の差となってあらわれていると思われる。 |
| このページのトップへ▲ |
| ホーム>教育リサーチ:テストを分析する:>国語:2006年11月5日センター模試 |