Workshop Report
教師のための自己表現セミナー&ワークショップ


9:20 フィールドワーク 「“違い”の探求」

2日目は、ホテルからバスで移動し「ホンダコレクションホール」でフィールドワークを行います。移動する途中、ツインリンクもてぎ全体を見下ろせる高台に行き施設についての説明も伺いました。

「ホンダコレクションホール」に到着するとオリエンテーションルームに集まり、昨日決めたチームごとに席についてワークシートが配られます。ワークシートの課題内容は、『違いとその理由』
これは、中学生がHonda「発見・体験学習」内で行ったものと同じもので、ワークシートに書かれている2台の車を比較し、その違いと違う理由を探るというもの。1チームに3分間の発表時間が与えられ、50分間で調査、資料作成など発表の準備を行います。

「それではスタートです!」の声と共に各チーム館内に飛び出し、数々の歴史的な車を素材に調査がスタート。
30分程経過すると、調査を終えたチームから続々とオリエンテーションルームに戻ってきます。各チームテーブルに着いて今観察して来た事やどのように発表をまとめるかを模造紙を前に相談し、急いで方針を決めたら絵を書く、文章を書くなどもくもくと作業を進めていきます。

50分間が過ぎ、いよいよ発表の時間です。昨日、人気投票で決めた発表順で発表を行います。各チームの発表スタイルは非常に個性的です。

≪アンパンマン≫
「それではアンパンマンチームの発表をはじめます!」と明るい声ではじまった発表は、まず1人が2つのバイクの違う部分を指摘し、その後もう1人からその理由など詳しい説明が続きます。
≪マキコとムネオ≫
マキコとムネオチームは、マイクを持って説明をする方と、内容に合わせて指し棒を持ち模造紙の該当個所を指していく方とに分かれています。ジョークまじりのプレゼンテーションに笑い声も巻き起こりました。
≪ムーミン谷のゆかいな仲間達≫
「本日は、バイクの違いということで大先生をお招きして講演をさせていただこうと思います。」という挨拶から入り、司会役と先生役で講演会風に発表が行われました。
≪マリリン≫
「では今日は、よしえちゃんに調べてきた事を発表してもらいましょう。」「は〜い!では発表をはじめます。」と先生と小さな生徒役に扮して発表が進みます。先生役の方から「とっても良く調べてきて先生ビックリしました。」と声をかけるなど楽しく進みます。
≪ドリームペアー≫
「ごきげんよう」という挨拶でさわやかに発表がはじまります。模造紙にたくさん書かれた違いを、指し棒で追いながら解説していきます。
≪輝≫
2台のバイクのイラストが大きく書かれた模造紙を使って発表は行われます。それぞれ「実用車」「走るオモチャ」と2台のバイクの違いから導き出した特徴を、分かりやすく一言で説明しています。
≪松たけ≫
「茨城県小学校の3年生と4年生の兄弟で今日は発表をします。」と発表者の2人は兄弟という設定に。まず弟から2台のバイクについて違いを発表し、お兄ちゃんから詳しい説明が続きます。

さすが先生!と言いたくなるような演技力の高い楽しいプレゼンテーションが次々と行われました。
発表を終えるとホンダコレクションホールの鈴木氏から各々の回答について詳しい解説を頂きました。その後、プレゼンテーションが良かったか悪かったか、各チームで自己評価と他者の評価を投票をします。結果、先生と生徒の役で進行した「マリリン」チームが勝利しました。次に2位「輝」チーム、3位「松たけ」チームと続きました。

最後に佐々木講師から各チームへの講評と、このフィールドワークで得た自己評価は高くとも他者から評価されないという「相手に伝わらないと表現にならない」ということについて、コミュニケーションやインタラクティブの重要性を交えレクチャーが行われました。


 
東京ドーム136個分の敷地を見下ろし、コースなど施設についてのお話を伺いました。 ホンダコレクションホールにつくと集まり、ワークシートが配られます。
たんくさんの歴史的バイクや車が並ぶホール内がフィールドです。 よく観察し、スケッチをしていきます。
車の中を覗き込みあれやこれやと相談します。 オリエンテーションルームに戻り、模造紙に調べてきたことをまとめます。
講演会スタイルで進む「ムーミン谷のゆかいな仲間達」チームの発表。 イラストを使ってスッキリとまとまめた「輝」チームの発表。
兄弟という設定で演技にも熱が入っていた「松たけ」チーム。 レクチャー中のアイコンタクトの体感ワーク。目が合ったら座っていきます。
佐々木:今回のプレゼンテーション、実に様々なやり方で皆さんに発表していただきました。やり方が面白くて投票した方も居ると思いますが、内容とやり方どちらも良いのが理想的ですよね。それではこれから、プレゼンテーション術をお教えしましょう。

全身に訴えかけるプレゼンテーションの4つのポイントをお聞きし、再び「伝える」ことと「伝わる」ことについて確認してフィールドワークは終了しました。
 
プレゼンテーション 4つのポイント
(1)伝達力 :五感
(2)説得力 :あたま
(3)感動の喚起力 :こころ
(4)行動の喚起力 :からだ



13:00 ゲーム実習

ホテルに戻って昼食を頂いた後、会議室でゲーム実習を行います。

ペアを作り、お互いをとにかくほめあう、「ほめあいゲーム」を行いました。向かい合ってすわったら相手をグッと見つめほめあいます。
「いつもにこやかでスラッとしていてとってもかっこいいですね。」など、普段なかなか面とむかって言わない、言われないであろう言葉をかけあいます。身振り手振りを加えてひたすら相手をほめます。ほめられてる方は照れながら聞き、ほめている方は、少し笑いをこらえながら…でも皆さんとても楽しそうです。

一度、お互いをほめあったら次は白いカードが配られ、そこに自分がほめて欲しい所を記入します。書き終えたら再度ペアを作り、カードを見せて自分がほめて欲しい部分をほめあいます。ほめる方もほめられる方も皆さん笑顔です。

佐々木:どうですか、ほめられる事、結構良いと思われた方?皆さん手があがりましたね。ここにいらっしゃる方は皆さんほめ上手なようですね。なんだか元気づけられたなと思いませんか。やっぱりほめられると自信がつきますよね。そして自分のことを話したくなりませんか?

こういうこと実際に学校でもあるんですね。人っていうのはほめてもらうと自分の事を話したなってくるものなんです。きちんと子どももほめてあげるとあまり話さなかった子が話しかけてくるようになるんです。さぁ、皆さんいいですか?今、ほめられてみなさんは自分の事をしゃべりたくてしょうがなくなってますね。さて、では自分のことをペアの方に話してみましょう。30秒では短いですか?では、1分間あげますから思う存分自分のことをペアの方に話してください。


佐々木講師からそうお話があると、皆さん一斉にペアの方を相手に話しをはじめます。自分の趣味、得意な事、困っていること、身振りや手振りを交え、話す方も聞く方もにこやかに実習は進みます。
お二人とも自分のことを話し終えたら、次は4人1組になりペアから徐々に集団へと形を変えていきます。

佐々木:さて、いよいよ30秒プレゼンテーションの心構えをしてください。すぐに団体で行っても良いのですが、やはり学校でもそうだと思いますが、自己表現が苦手な子多いですよね。なのでこのように徐々に大きくしていきます。プレゼンテーションっていうのはどういうことか、やりましたね。思い出して下さいよ。思い切りプレゼンテーションして相手に自分の存在をしっかり刻み付けてください。

4人の団体での自己表現を2回繰り返し、ペアから4人の団体へ、少しずつ大きな輪になり団体に慣れていきます。また、佐々木講師から今までを振り返る言葉がかかります。次はいよいよ16人全員で輪になって自己表現実習を行います。
 
ホテルに戻り、受容的雰囲気作りの重要性についてのお話。 ペアになってひたすら相手をほめあいます。
白いカードに自分が1番ほめて欲しいと思っている事を記入。 再度ペアになり、カードを見せてほめて欲しい所をほめあいます。
ペアから4人1組のグループになって自己表現。 ペアから徐々に人数を増やしていきます。
     
   

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取材:NTS教育研究所




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