|
〜 ご挨拶 〜
《未来の学校を考える会》会長
株式会社エヌ・ティ・エス 代表取締役社長 横田 政則
ここのところ長きに渡り、教育に対する閉塞感というものがありました。学力低下問題などは、皆様のご記憶に新しいかと思います。教科書が薄くなることで子どもたちの学力が低下し、昔に比べて出来が悪くなるのではないか、という恐怖感があり、これを3年間くらいマスコミがキャンペーンいたしました。
その当時のことなど今の方は話題にもされないと思いますが、実は2003年を過ぎた途端に教育や学力に関してマスコミから何も発せられなくなっていたのです。そんな中、2004年の暮れにPISA(国際学習到達度調査)の結果が発表され、日本の順位がだいぶ下がっているということがまた話題になりました。しかし、これに関しては、従来日本がやってきた学力測定の切り口とだいぶ違う切り口をされたということが背景にあるわけです。日本社会は長い間、○×問題のようなすぐ答えが出る問題で学力を測り、○を多くとった人が一番優秀だという評価を下してきました。学力低下問題の裏にはこういった問題があったわけです。そこで、我々としてもなんとかこういった状況、閉塞感というものを変えていかなければならないと考えたわけです。
≪未来を創る学校≫というのはどういうものを目指したらよいのだろう、5年前に我々がそういったことを考えておりましたら、同じ時期にHondaさんも同じようなことを考えていたわけです。では協力してやってみようということで、Honda「発見・体験学習」というものに取り組んでまいりました。
学校が未来を創るというのは、21世紀に向かってクリエイティブなリーダーを作りたいということです。学校の先生方は、ただ単に試験の成績を上げようと子どもたちと接しているわけではなく、次世代のリーダーを育てよう、社会の人たちと協働して何かを創り出せるような人材を育てようと、これは昔から変わらず持たれてきた考えだと思います。
その中で何かできないだろうかと考えたときに、学校という狭い世界に閉じ篭っていてはうまくやっていけない、ということになりまして、外部とのコラボレーション、外の施設を使ったり、人を呼んできて何かやったり、という動きが2002年の少し前くらいから総合学習ということで公立の学校などで行なわれるようになりました。
ところが昨今、学力低下問題などが取り沙汰されるようになるにつれ、総合学習というのは無駄なのではないか、と言いだす方々が出てきました。しかし、現実にはもう2年も3年もやってきて、我々は5年も前からやっていて、それが実際に子どもたちの教育のプログラムに組み込まれて、非常に効果を上げているわけです。
この効果というものの測定が非常に難しいという問題はあるのですが、間違いなくプラスにはなっているわけです。それを今さらやめてしまうわけにはいきません。これからの教育プログラムは、従来型の学習と外部から受ける刺激、そして自分たちを発展させるための自発性を誘発する、そういうプログラムになっていかざるを得ないわけです。
その一旦としてHondaと協働して取り組んでいるHonda「発見・体験学習」は、そういう意味で非常に大きな効果を効果をあげていると自負しております。
本日はその活動に参加した生徒達が、そのときに発表したことを思い出して、それを再現してもう一度発表してくれます。だいぶ時間が経って成長している生徒もいますので、実際にもてぎで行なったときとは少し違うかもしれませんが、ひとつ興味深くお聞きいただければと思います。
|