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〜 ご挨拶 〜
未来の学校を考える会 会長 横田政則
■ 04年の暮れに公表されたPISA(国際学習到達度調査)では、表現能力などにおいて日本の順位が落ちているという結果が出ましたが、これは日本人にとって実はあまり信じられないことではないかと思います。
フィンランドの方に色々なことを聞いてみると、特に変わった事をやっていない。グループで討論させるなど、通常の学校がやることをやっているだけだそうです。ところが日本はある部分、文科省の締め付けが強すぎたのか、「ここまでやらなきゃいけない」というものに縛られているのではないでしょうか。日本は所謂同一民族ですから、他と比べるわかり易い基準がない。入学試験などを突破していく子がやはり知能が高いのだという日本国内の評価に対して、はじめてPISAみたいな切り口の変わった評価が出ますと、それをどう受け止めれば良いのか戸惑っているのです。
■ 実はここにお集まりの私立の中高が、どんなことを実践しどれだけ可能性を含んでいるかということが、公立と違って世の中に見えていないのではないかと思うのです。
一律に偏差値で決めるという時代は多分もう終わっていると思います。今、中学に入る子、入っている子というのは、もしかしたら日本の大学に行かない可能性がある、自分の将来のステップをグローバルな舞台に求めるのではないかと、我々はそう思っています。そういう多様な思考を持った子どもたちをずっと育てていかなければいけない。
そのためには学校の見え方をまず変えていかなければいけないのではないか。ある意味では、《未来を創る学校》という概念で、新しい何かが出来るのではないでしょうか。従来型の評価ではないのです。現在また今後の中等教育を受けていく子どもたちに、どうやって学校というものの別の切り口を見せるかということを、一生懸命PRしたい。切り口を変えて、こっちがいいんだという運動をずっとしていかないと、恐らくどこかの時点でお国の調整を受けたものに画一的にならざるを得ないと思います。
■ 私立学校は創立から50年以上経っている学校がほとんどです。50年以上前に学校を創るにあたって、こういう生徒を育てたい、こういう風にしたいという建学の精神があったはずです。その精神を、現代そして未来の社会情勢を鑑みながらブラッシュアップし、2050年、未来を生きる生徒たちの学力なり生き方なりの方向性を見せられるようになれば、社会も私立学校ももっと活性化するのではないか、その手助けができればいいなと感じております。
第1回目のセミナー、ご清聴いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
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