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  ≪未来を創る学習≫セミナー

質疑応答

コミュニケーション力には、思春期における異性とのつながりが欠かせないと思います。このことについてどのようにお考えですか?

■ 思春期における2つの大きなテーマは、性と学習だと思います。このうち性は、異性への性的な興味、異性との交際というような形で現れてきますが、教師や保護者は、このできごとを、例えば性的な興味を口にする子供たちを「いやらしい」「不潔」という言葉でかたづけたり、異性との交際を一方的に禁じたりすることは避けるべきで、思春期の中で自然に起きる出来事として冷静に受け止めるべきだと思います。私事で恐縮ですが、中学生のときに始めて同級生の女生徒から贈り物をもらった私に、父が「大切にしろよ」と声をかけてくれましたが、この言葉は異性だけでなく人と人のつきあいの中でも言えることだと思います。異性との交際をどのようにすれば相手を大切にすることになるのかという問題として、本人の気持ちや状態を尊重しつつ見守り育てていただきたいと思います。
<生田氏>


■ コミュニケーション力獲得にも段階があると思います。一昨年来大ブレークしたアラン・ビーズの『話を聞かない男、地図が読めない女』やスティーヴ・ビダルフの『男の子って、どうしてこうなの?』の指摘を待つまでもなく、男女の発達段階には大きな差があります。自己同一性や役割の混乱などで不安定なこの時期、同性の集団の中で落ち着いて自分を見つめ、将来「人を愛し、働く」ための実力を養っていくことも大切だと思っています。
<川合氏>


■ コミュニケーションの基礎的な部分の育成は、異年齢集団の中や目上の人との関わり、先輩・後輩の意識のもとで等の様々な場面で築きあげられます。これらは性別を意識しないで育てておくべきことでもあります。複数の女子校によるアンケート調査で、「異性を意識しないコミュニケーションができた」という結果が上位にあり、学校内では男女の成長発達段階を考えると中高時代よりも男子が育ってきている大学生以降でよいのではないかと思います。
<鈴木氏>


■ 本校は女子校ですので、異性とのつながりというよりも、多くの人々とのつながりが大切だと考えております。泊りがけの行事等、学校外での活動を通じて様々な人々とのふれあいを持ちます。このことが、コミュニケーション力につながると考えております。
<横山氏>


「応用を中心とした学習」と「基礎を中心とした学習」のどちらの学校が最終的によい結果を迎えられるでしょうか。

■ 学習はまず基礎・基本があってその上に応用があるということは、今も昔も変わらない学習の姿だと思います。しかし、セミナーでお話しましたように、教科の学習だけに偏って、読む、書く、問題を解くなどの学ぶための力の養成(学習)がおろそかになって、その結果、基礎的な知識と応用的な知識が結びつかなくなり、応用力があるといわれる生徒も、実は応用的な知識のラベルだけを持っているという状態ではないかと危惧しています。学ぶための力を「つなぐ力」という言葉で表されていた学校がありましたが、この「つなぐ力」の養成に力を注いだ上での応用力の学習でないと、将来的に応用力を身につけたり発想力を生み出したりできないと思います。
<生田氏>


■ 子どもたちの学習習得には、個人差が多く、また学校文化も大きく違いますから、それぞれの子にとって将来のために何が良いかは、一概に決められないと思います。ただ、子ども達の発達段階は、豊かな体験⇒習得型学習の定着⇒学習方略重視の学習⇒自問自答型の学習という具合に伸びていくものだと思います。だとすれば周りに流されず、今子どもがどの段階なのかをしっかりと把握することが、何にも優先されなければいけないと思っています。
<川合氏>


■ 応用を中心とした学習をする場合にもいうまでもなく基礎力が必要です。ですからどちらの学習を主としている学校の方が良いかということは一概には言えないと思います。ポイントは入学者の状況(知識面以外も)を踏まえつつ、6年間で生徒につけてほしい力をつけさせる「学び」を実践しているかではないかと考えています。
<鈴木氏>


■ 最終的には応用力が必要だと思いますが、基礎力がないと受験時の伸びは期待できません。更に必要なのは、受験に対する体力です。健康面はもちろん、学業面でも学力を養うための体力が必要になってきます。バランスよく身につけて下さい。
<横山氏>


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