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12月16日、横浜中学校学校説明会が行われた。説明会は入試問題解説と教育概要の2部構成となっており、説明会後は授業見学の時間も設けられていた。
横浜中学校は創立以来、人間として魅力ある男子の育成を目指してきた、という。その基本となるのは、三条五訓と呼ばれる校訓だ。
三条:信頼をうくる人となれ
責任を重んぜよ
秩序を守れ
五訓:誠意・総力・努力・創造・忍耐
横浜中は、生徒一人ひとりの可能性を最大限広げるべく6年間のプログラムを提供する。一貫コース特有の6年間という時間の連続性を意識し、中学高校範囲をまたぐ独自のカリキュラムを組むなど柔軟な学習システムを構築している。
一方、人間教育を語る上で欠かせない要素が学校行事だ。横浜中には横校祭を始めとし、文化芸術教室など多様な学校行事がある。特に剣道の寒稽古や、年4回にも及ぶスポーツ行事の多さは男子校ならではだ。もちろんこれらの目的は単に体を鍛えることだけではない。きついことをきついと分かりながら取り組む機会は少ない時代だが、努力した先で得られるものもあるはず。身体の鍛錬を通して内面的成長も図ろうとする意向が含まれている。
横校祭などの学校行事を通して生徒達は自然と他者の長所や個性を認め合うようになる、これは生徒の間で自然と生まれ、受け継がれてきた伝統だ、と横浜中は胸を張る。その伝統は個々の内面的成長あってこそ成り立つものだろう。個々の努力や創造性、忍耐力の基盤を固めて初めて、集団になったときより大きな総力を生み出すことが可能になる。6年間にちりばめられた数々の学校行事を通して、生徒達は互いに刺激し合い、勉学だけにとどまらず様々なフィールドへと活動の幅を広げていくのだろう。
説明会の後、中学生の授業見学に行った。教室に近ずくと、中学3年生が理科の授業を行っており、先生の問いかけに対する生徒の元気な声が聞こえた。先生に向ける生徒の目線はどれもまっすぐで真剣だ。
「ダイオキシンってどうして悪いんだと思う?」分子の形をモデル化したスライドを生徒に見せながら、先生が問いかける。スライドは少量の摂取が体の中でたまりゆく様子を想起させ、問いかけは、ダイオキシンそのものの悪性から、社会的な問題意識にまで考えを飛躍させる。
先生は必ずしも最初から正しい答えを求めてはいない。求めているのは、考える姿勢であり、考え続ける努力なのだ。正解が分からなくても白紙の答案は出さないで欲しい、忍耐と努力を忘れないで欲しい、というのは入試問題解説でも強調された点だが、この点は入学後も一貫していることが感じられた。考え続けることで、知識は単なる知識の枠を越え、新しい学びへと繋がっていく。
入学すると、すべての生徒に手帳が贈られる。それは、その日から不断の努力をつづり続け、三条五訓を体現するよう人としての厚みを増していってほしい、という学校からの願いなのだ。
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