| 雪がちらつく中、村上第一中学校2年生による総合学習発表会が行われました。2年生は1年間にわたって、「本当の豊かさとは」をテーマに探究をしていきます。その集大成として、修学旅行の1泊2日をかけて実施しているHonda「発見・体験学習」のプログラムで作成したプレゼンテーション内容を12月13日に発表しました。
観客は保護者の方々と昨年同じテーマを探究した中学3年生と学校の先生方です。司会の進行から全て中学2年生が取りしきります。同じテーマでありながら、チームごとにとらえた「本当の豊かさ」の視点はまさに16チームあれば、16通りです。中には、豊かさを次のような図で表現し、「このバランスが大切なのです」と展開するチームもありました。
中学3年生が一つのチームの発表が終わるたびにするどい質問を投げかけます。人間の生活や介護を助けてくれるロボットを作るということを提案すると、「それはロボットではなく、人間がやるべきことではないのですか」と問い掛けたり、人が森をつくり、森は人を作るので、環境を大切にすることが豊かさにつながるという発表をしたチームには、「君達のチームが考える『環境』とはどういう環境ですか」と問い掛けます。この問いに対して、中学2年生はわずかな時間の中で考え、果敢に解答をしようと挑戦します。その姿勢からは、この一年間で2年生が大きく成長した様子がうかがえたのではないでしょうか。
終了後、池田先生や大滝先生のお話しによると、この発表会を実施することを知ると、生徒は自ら進んで集まり、発表内容の点検や打ち合わせ、パワーポイントの修正を何度も行う姿が見られたそうです。現状に満足せずに、より良いものを作りたいという意欲と、自分達で昼食後や放課後に時間をつくり、お互いに声をかけて集まり、チームとして協力する力をいつのまにか身につけていたようです。
修学旅行には「みんなで絆を深めよう!」というスローガンがあったそうです。大滝先生はうれしそうに、「良い発表ができたということがゴールなのではなく、生徒が自ら話し合う過程でこの絆をつくれたことが何よりもよかったです」と語ります。
生徒を代表して、佐久間君が閉会の挨拶をしていました。それは「本当の豊かさを追求するだけでなく、一人ひとりの意見を皆で考え、まとめることの大切さと大変さを感じました。修学旅行のスローガン『みんなのきずな』を大切にすることができたと思います」というまさに先生方の思いそのものでした。
池田先生は「これからも豊かさを感じ取る感性を養い、それを育むために何ができるかを考えること、そしてそれを実践する力」を持ってほしいと生徒に語ります。「本当の豊かさとはなにか」という壮大なテーマに挑戦した生徒たちは、総合学習を通じて、何にも変えがたい豊かなきずなを得ることができたのではないでしょうか。
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