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洗足学園中学・高等学校
カリフォルニアの夏に再会

2005年11月30日
by 岩辺 みどり

■ 秋晴れの高い空が広がる11月某日、ロサンゼルスからマーク・アリソンさんが来日した。アリソンさんは、ロサンゼルスのWestern Christian High Schoolの国際プログラムの担当者として、日本をはじめとする各国の留学生を同校に受け入れる際や滞在中のサポートやケアをされている。
 今回の来日で、今年2005年のサマー・プログラムでWestern Christian High Schoolに3週間の留学をした洗足学園高校の7人の生徒達に会いに訪れた。

■ 25年前に日本に住んでいたこともあるというアリソンさんは、約3ヶ月ぶりに生徒達と笑顔の再会をし、

  「今日は来てくれてありがとう。みんなにまた会うことができてとてもうれしいです。日本に来ることは、故郷に帰ってくるような気持ちです。私は25年前に数年間東京に住んでいましたので、ここに来ることはとても懐かしいです。時間をかけて編集して2週間前にできあがったばかりのDVDを持ってきました。」

と挨拶した後、サマー・プログラムの思い出がいっぱい詰まったビデオと写真が収められたDVDが1人1人に手渡された。
アリソンさんと再会したときから、喜びの歓声を上げ、目を潤ませていた生徒達は、ロサンゼルスのDVDを見ているときも

 「これ見たら号泣しちゃう!」

と、楽しい日々を思い出していた。

 「(帰国した途端)帰りたくて仕方なかった。もちろんアメリカに。」

と語る生徒達のこの夏の3週間は、DVDの中の満面の笑みの日々から十分伝わってきた。

■ 8月に行われた3週間のサマー・プログラムは、日本からは洗足学園高校の7人の生徒が参加し、他にも韓国、香港、台湾などからの留学生と一緒に学んだ。現地の家庭にホームステイし、午前中は学校での授業を受け、午後はスポーツや観光など様々なアクティビティを体験した。サマー・プログラムで思い出に残っていることを聞いてみると、みんな声をそろえて

 「ディズニー・ランド!」
 「ロサンゼルスのビーチにみんなで行ったこと!」

と満面の笑みでの返事がかえってきましたが、他にもハリウッドやチャイニーズ・シアターへの観光や、女子高ではなかなか体験できないラグビーボールでのキャッチボールをしたり、毎日違ったアクティビティが午後には組まれており、

 「全部楽しかった」


という意見も多く聞かれた。
もちろんアクティビティばかりではなく授業も一所懸命取り組んだ様子も話してくれた。

  「テストがすごく大変だった。英語の文法の授業ももちろんあったけど、他にもバイブル・スタディー(聖書の勉強)やアメリカン・ヒストリー(アメリカの歴史)の授業もあったし、宿題も毎日あったから大変だった。最後にはファイナル試験まであったの。」

「日本では授業中に食べ物や飲み物はだめだけど、向こうの授業で先生がハンバーガーを食べながら入ってきたときはびっくりした!」

「先生達はとてもやさしくて分かりやすいように説明してくれたから大丈夫だった。月曜日はいつもスピーチがあって、週末にホストファミリーとしたことについて英語で話さなきゃいけなかったけど、話すことがいっぱいあったし、他の人の週末の話を聞くのもおもしろかった。」

 と、英語で始終行われる授業に四苦八苦しながらも、分かりやすく根気強く説明してくれる先生たちのフレンドリーな授業スタイルに慣れていったようだ。

 日中は他の生徒と一緒に勉強、アクティビティを楽しみ、夜は1人ずつに分かれてホームステイをした。

  「着いてその日はホームシックになって日本が恋しくなったけど、もう次の日からはすごく楽しかった。ファミリーが私をお客さんとしてではなく、家族として扱ってくれたのですぐにうちとけることができた。」

「わかりやすい英語で話しかけてくれたので、心配していたけれども実際には楽しく会話ができた。ファミリーとは今でもたまにメールをしたり、この前は電話がかかってきた!」

「ホームステイ先には自分1人だから最初は心細かったけど、だからこそ家族とコミュニケーションしようとがんばって英語を話すことができたから、1人ずつで本当に良かった。」

「週末は学校が休みだから、それぞれ家族と一緒に過ごした。私はサーフィンに連れて行ってもらって、初めて挑戦した!」

 ホストファミリーと今でも連絡を取っているという生徒も多く、

  「また戻ってきてねって言われた。」

 と、ファミリーの一員としての関係は今も続いているようだった。

■ 3週間という限られた期間とはいえ、彼女たちの成果は英語以外にも多くあったようだった。ではサマー・プログラムに行って何が変わったのだろうか。

 

「行く前は外国人を街や電車で見ても、遠くから見る存在だった。今は見かけると話しかけたくなっちゃう!」

「世界中に友達が増えた。今までは世界は遠い気がしたけど、今はいろんな国に友達がいる。」

「英語を話すことに自信が持てた。行く前は不安だったけど、間違えても完璧ではなくても、単語をつなげて伝えようと思ったら伝わった。日本にいるときは英語を間違えて話すのが恥ずかしかったけど、向こうではみんながそうやって話すから怖くなくなった。」

と、彼女たちの心の成長がうかがえる返答をくれた。
 では、今後参加しようか迷っている後輩にはもちろん勧めるのかと聞くと、全員笑顔で

  「いや!」

の答え。そのココロは?

  「すごく良かったから、後輩には勧めたくないの!自分たちだけの秘密にしたいくらい楽しかったから。」

と大事な思い出を宝箱にしまっておきたい気分のようだったが、

 「本当に行って良かった。今すぐ戻りたいくらい!」

という言葉が後輩たちへのサマー・プログラムへの推薦の一言だろう。

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