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保護者のニーズを第一に考えた東京純心の説明会

2005年11月22日
by 石井 麻美

 10月26日に行われた東京純心女子中学校の保護者対象説明会には予想を大幅に上回る保護者が集まりました。例年は、150〜200名程度の来場者のところ、その倍以上訪れたそうです。ご案内されていた先生方も急遽椅子を用意したり、資料を用意したり、飲み物を出したりと対応に追われていらっしゃいました。

 この盛況ぶりの秘密は、保護者のニーズを最優先に考えた説明会を開催しているからに他ありません。原田教頭先生は来場者の皆様に「机の上の質問カードをご記入ください」とアナウンスされます。質問カードは「カリキュラム・学習、入試、進路指導、生活面」の4つの分野に分かれていて、このカードに質問を書いて提出すると、説明会の最後に答えてもらえるというものです。普段は説明会といえども、手をあげて質問するということに臆する人も少なくないでしょう。しかし、受験を目前に控えた保護者の方々は不安や疑問でいっぱいです。その心中を察して、その場で回答してくれるという説明会は他校でもあまり見たことがありません。

 東京純心女子中学校には6部署【総務部、宗教部、教務部、生活部、進路部、入試企画部】からなる組織があるそうです。この中から森教務部長、武井生活部長、山本進路部長、そして高橋企画部長が質問の内容に応じて回答してくれます。会場でのいくつかの質疑応答の例を見てみましょう。

Q.補習について詳しく教えてください。

A.森教務部長:補習は中学1年生から実施しています。指名制での実施となり、人数をぐっとしぼって丁寧に行っています。中学3年生からは希望制も実施しています。

Q.生活指導などでの注意のしかたについて。

A.武井生活部長:何のために校則や規則があるのかを自覚できるかどうかが重要です。最終的には自分で納得できるかどうか。本人の中に規則が確立されるまで教員は妥協しません。

Q.女子校では、不登校やいじめは意外と多いのではないでしょうか。その対応について教えてください。

A.不登校については理由は様々なので個別のケースで見ていきます。一般論ではなく、その子を理解してカウンセラーとも相談しながらベストな選択をするようにしています。いじめの対応としては、人間関係でトラブルが起きた時にどうやって解決していくことができるのかというスキルを伝えていくことが重要です。個々の差ではなく、違いを認識することから調和がはじまるのではないでしょうか。
質問カード

 このように、各質問にとても丁寧に回答してくれます。当日回答しきれなかった質問については、同校のホームページで回答をアップしています。説明会終了後は授業・施設見学が実施されました。中でも図書館は生徒に対する配慮が随所に見受けられました。その月のテーマでしょうか、「言葉」というくくりでまとめられた図書が展示されるコーナーがあり、その他にも「絵」や「音」に関する書籍のコーナー、最近放映された映画関連の書籍コーナー。図書分類にも手書きのイラストなどが付け加えられ、探しやすいようにと工夫がされていたり、ソファーが置かれていたりと、生徒が図書館に立ち寄りやすい空間が演出されていました。

 今年は入試日を2月1日・3日・4日に設定し、第3回目の入試は2科4科選択から4科目のみとするなど、入試改革を通して、一人でも多くの方に本校の良さを知ってほしいと原田教頭先生は言います。3年前より、希望制補習の実施や高校のコース制の導入など様々な改革に取り組んでいる同校の進学実績は、右肩上がりに躍進しています。その躍進ぶりと多くの来場者を引き付けた魅力は、実は一人ひとりと丁寧に対話をすることに他ならないのではないでしょうか。岩マ校長先生は「知的な教育と心の教育の両輪を学校でも家庭でも大切に育んでほしいです。一人ひとりのタレントを大事にするということ、それは私が大事ならば相手も大事にするという理解につながります」と語ります。相手を大事にする姿勢を体感させてくれた説明会でした。

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