■2005年4月から中村高等学校国際科がスタートすることでも注目されている中村中学校・中村高等学校で12月中旬“Nakamura English Day”が開催された。このEnglish Dayは、学校で実践されている日ごろの英語学習の成果を発表するもので、中学1年生から高校3年生までの生徒が参加した。司会は中学3年生が担当、照明など裏方の仕事も全て生徒達の手で行われた。
■最初は中学1年生による「世界一のごちそう」という劇が英語で演じられた。9ヶ月前は小学生というのが信じられないほど生徒達は堂々と舞台で演じ、観に来ていた小学6年生の目標になったのではないだろうか。
■次は中学2年生。レシテーションとオリジナル劇「しろゆきひめ」が演じられた。レシテーションでは、ステージ上に演台が用意され、二人の生徒が発表をした。「良い文章を覚えて暗誦することで、良い英語が身についていくのです」と閉会時に先生はお話されていた。
また「しろゆきひめ」は、白雪姫を題材に自分達でストーリーを考えたオリジナルの劇だ。ストーリーを英訳し、英語科の先生に添削をしてもらうことで、どのような言い回しが相応しいのか、ネイティブスピーカーはどのように表現するのかなど、教科書では学ぶことのできない「生きた英語」を積極的に学ぶことができる。
■中学3年生は、パソコンを使ったプレゼンテーション。このプレゼンテーションは、イギリス研修とリンクしているという。研修に行く前にプレゼンテーションのテーマを決め、現地でリサーチを行い、帰国後にリサーチの結果を編集し、発表を行っているという。現地での滞在中はホストファミリーに質問をしたりアンケートを取ったり、「プレゼンテーションのテーマを意識」しながら生活をするので、必然的に現地の人々とのコミュニケーションが増える効果もあるという。
■当日のプレゼンテーションは、「ペット」というテーマで、パワーポイントを使って英語で行われた。壇上から観客にクイズを出して観客の気持ちを掴んでプレゼンテーションの導入につなげたり、日本とイギリスの比較をしてわかりやすく説明をしたりと、大人顔負けのプレゼンテーション・スキルであった。
■次に高校生の部に入る。まず、高校3年生の生徒による「”Let me do my business” −戦略の立て方について」の発表だ。これもパワーポイントを使っての発表であった。先生によると、この発表をした生徒は高校3年生の5月よりテンプル大学の学生として正規の科目を大学生と一緒に受講しており、いくつかの単位も取得しているという。また、テーマも学校が与えたものではなく、日頃から関心を持っているテーマについて自分で掘り下げていったとのこと。生徒の意識の高さが伺える。
■発音やイントネーションなどはもちろん、プレゼンテーションの内容や組み立て、表現の仕方は素晴らしく、観客の特にお父さん方が大きな拍手を送っていたのが印象的であった。後輩達にとっても、身近に目標となる先輩がいることは、とても良い刺激になるのではないかと感じた。
■最後は、高校2年生・国際コースの生徒達によるシェークスピアのハムレット。生徒達はこの夏に1年間の留学を終えて日本に帰国した生徒達で、わずか数ヶ月という短い期間の中で集中して演技の練習を行い舞台に立っているという。英語の発音や表現力は1年間の留学の成果を存分に発揮しておりとても素晴らしかった。しかし、それ以上に感心したのは、観客を楽しませようというホスピタリティの心だ。
■例えば舞台わきのスクリーンでは、舞台で何が起こっているのか日本語で説明し、大人から小学生まで幅広い年齢層に向けて、内容を理解しやすいよう工夫を凝らしていた。そして、劇が終わると、ビデオの早送りのようにハムレットの第1場から第10場をコミカルに演じ、ハムレットのストーリーを数分で復習できるように工夫され、観客から大きな拍手が沸いていた。
■English Dayは、日ごろの英語学習の成果を発表をする場でもあったが、それ以上に生徒1人ひとりが「英語で何を伝えたいのか」を意識して、それぞれが工夫して発表をしてくれたように感じた。また、観客も生徒の伝えたい気持ちを全身で受け止めて、盛んに拍手をおくっており、発表者と観客が一体となった素晴らしいEnglish
Dayであった。 |
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| ▲堂々とした英語劇(中学1年生)。 |
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| ▲レシテーションの発表(中学2年生)。 |
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| ▲生徒のオリジナリティが光った英語劇(中学2年生)。 |
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| ▲パワーポイントを使ってペットについてのプレゼンテーション(中学3年生)。 |
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| ▲話すことを暗記してプレゼンテーションをしてくれた(高校3年生)。 |
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| ▲パワーポイントに書かれていない内容も口頭で説明していく(高校3年生)。 |
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| ▲衣装にも凝った、本格的なハムレットの英語劇(高校2年生)。 |
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| ▲ステージの状況を、舞台わきで説明(高校2年生)。 |
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