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ホーム学校リサーチ:学校レポート私立中高一貫校レポート:東横学園中学校・高等学校(教育関係者対象説明会)

東横学園中学校・高等学校
(教育関係者対象説明会)

2004年11月19日(金)10:30〜12:00

スケジュール
(1)10:30〜11:00 東横学園の新しい取り組みについて 学校長 矢島了子先生
(2)11:00〜11:20 講演「グローバル・イングリッシュと私」 グローバル・イングリッシュ社副社長
スティーヴ・パトリック氏
(3)11:20〜11:40 東横学園の特色ある教育&入試について 副教頭 二瓶克文先生
(4)11:40〜12:00 各教科より入試問題について  

配布資料
学校案内一式(学校パンフ・募集要項・願書一式)・学校説明会資料・平成16年度学力検査問題集、Change & Challengeリーフレット、新制服紹介リーフレット、「輝」第18号・20号、五島育英会・亜細亜学園リーフレット、週刊朝日「日本の名門高校ベスト100」抜刷保存版


 前日からの雨が残る小雨模様のなか、閑静な住宅街にたたずむ学園へと向かうと、通りの角々には案内の先生が立ち、「おはようございます」とあたたかく迎えてくださいました。チチチチという鳥のさえずりだけが響くしっとりと落ち着いた街並みが嬉しく、思わず坂の途中で立ちどまって深呼吸をしてしまいます。生徒たちにとっては、日々、通学路として何気なく行き来する空間かもしれませんが、とても貴重な静寂空間であるように感じます。学園に到着すると、庭や階段にはきれいに手入れをされた花鉢が並び、さらに気持ちよい空間が広がっていました。本日の会場は、中高図書館やカフェテリアなどもある、道路を隔てた向かいの短大校舎となります。会場には生徒たちの作品がたくさん飾られ、この春から新しくなった制服の紹介コーナーも用意されていました。



 以下、先生方の言葉をそのままレポートします。

●矢島校長先生より東横学園の新しい取り組みについて

 この4月から校長となり、取り組んできた様々な新しい試みについてご理解をいただければと思い説明会を催させていただいた。東横学園は、これまでもたくさんの特色ある試みをしてきたが、65周年を境に、今一度東横学園の教育の目指すところは何なのかを皆で考え直してみよう。そして、「本当に子どものためになる教育」とは何なんだろう。「東横だからこそできる教育、東横にしかできない教育」を考えてみよう、ということでこの4月から取り組みを始めてきたところである。
 まず、これまでの特色ある取り組みとしては、10年以上前から続けている「朝の読書」がある。毎朝始業前の10分間、子どもたちの読書力を上げるだけでなく、落ち着いた情緒の安定を目指し、何よりも「自学自習」の力を養いたいということから続けている。この朝の読書は、2003年度より「総合的な学習」の時間として単位を認めてもよいという教育委員会からの特別な許可をいただいている取り組みでもある。
 そして、中学校では、ずいぶん前より茶道、書道、華道に加え、礼法の授業を必修として取り入れている。これは、本校の創立者である五島慶太先生が目指した情操教育、人の道教育、本物に触れさせる教育の実践でもある。
 また、6年間を通した「キャリアビジョン・プログラム」を組み立て、子どもたちが大学を卒業したあと、社会に出て一生を通じて使っていくために必要な力を中高の間にしっかりとつけてあげるべき教育にも取り組んでいる。これらもまだまだたくさん学校がある中で、本当に子どもたちの将来を見据えたキャリアビジョン・プログラムを組み立て、真剣に取り組んでいる学校はまだまだ数が少ないような状況といえる。

 これに加え、今の日本の学校教育の現場では、子どもたちの学力の多層化問題、偏差値の高い生徒・低い生徒、理解力の速い生徒・ゆっくりの生徒が出てくるという状況がどの学校にも起きている。入学する時に本校でも10〜15の偏差値のひらきを持った生徒たちが現実に入学してきている。これらの子どもたちを等しく伸ばしてあげるのが学校教育であると思っているが、実は、今までの学校教育では「個人教育」というのはなかなかやりにくかった。そういう中で、それぞれ伸びてはいくが、上の子と下の子の偏差値のひらきは縮まらず、むしろひらいた形で卒業させてしまう状況が現状となっている。これは、東横学園だけの問題ではなく、今、日本中の学校が頭を悩ませている部分でもあると思う。

 このため、学校教育の現場ではこうした状況を少しでも解決したいとして、できる生徒にはさらに特進クラスを作ったり、理解がゆっくりの生徒には補習や講習をしっかり組んでやらせるというような組織的な手立てを一所懸命にやってきた。東横学園でもやっている。しかし、もうそれだけでは、解決できないほどの大きな課題になってきているのが現状である。上位層と下位層の子どもを等しく伸ばすことができれば、これは学校教育の永遠の課題に挑戦し解決に向かうと私は考えた。では、いったいどうしたらよいのだろう?子どもたちにそのような力をつけ、さらに、学校を卒業して終わってしまわない、一生使える力をつけるには─。これからの子どもたちは女子といえども皆自立をしていく必要がある。速いスピードで国際化社会、情報化社会、高齢化社会を迎えようとしている。このような社会に飛び込み、立派に生き抜いていく力を私たちはつけてあげなければならない。大学に入学させることだけを高等学校の教育の目標にしてはいけない。本当に子どもたちが必要なのは、社会に出てから強く生き抜く力、自立する力、そして女性であるためにある時には仕事を一時辞めなければいけない状況も起こりうる。そんな時に再び社会に出る際にきちんと役立つ力をつけておいてあげたいと考え、東横学園での新しい教育の取り組みを始めた。

 今日はそのなかで、2つの取り組みについて説明をさせていただきたい。

 

「H16よりスタートした教材革命」

 子どもたちには、生き抜くための自信が必要である。自信を持った子どもたちは、本当に活き活きと大きなことに挑戦する力を得ていく。どんな子どもたちも、今出ている力以外にまだまだ秘めた力を持っている。私たちが試験をした時に子どもたちが出してくれる点以上の力を必ず子どもは持っている。学校の教育の中では、これら潜在的に持っている子どもたちの力を精一杯すべて出させてあげなければいけないのではないか。また、そうすることによって、子どもたちは大きな自信を得るし、大きな夢にも挑戦していける力につながっていくものと考えている。
国語「論理エンジン」の導入
英語「グローバルイングリッシュ」の導入

数学「中高一貫用教材」の導入(来年度からは数学を使った論理エンジンも導入の予定)

「論理エンジン」
 私たちが日常生活をするなかで、人とのコミュニケーションを取る、相手と正確な意思の疎通をはかるために必要なのは、「筋道の通った会話をする力」となる。この筋道の通った会話がまさに「論理」と呼ばれるもの。この論理的な力、思考能力が欠如するとどんなふうになっていくのかを考えると、他者を省みることができない、自分本位の人間ばかりがあふれる社会になってしまう。いじめや学級崩壊など、学校現場でも起きてはいけない社会問題があちらこちらで報道されている。青少年の凶悪犯罪もひじょうに増えている。そういう社会情勢は、子どもたち一人ひとりに論理的に物事を考え、解決していく力が欠如している結果であると考えられている。8月28日付けの新聞に「キレる子増加」とある。子どもたちはストレスをため、それを爆発させている。自分の気持ちを相手に伝えられないためにちょっとしたことから暴力に発展していく。これが今、キレる子どもたちの現実であると記事にある。

 一日も早く「論理エンジン」を導入しなければいけないと思ったのも、まさにこのことからだった。今の子どもたちには忍耐力がひじょうに欠如している。思い通りにいかないとすぐにきれてしまう、自己中心主義的な子どもがひじょうに増えている。さらに学生の学力低下が目立ち、教育現場の崩壊や青少年犯罪が多発している。子どもたちに一時も早く論理的に物事を考える力を身につけさせていく、そしてそれが大学入試で終わらない、一生を通じて子どもたちを助けていく力になるようにしたいと思って導入を決めたのが「論理エンジン」である。

 「論理エンジン」のプログラムはひじょうに特殊であり、現代文をベースとし、国語力や言語能力を含めながら子どもたちの論理的な思考能力をさらに鍛えていくプログラムとなっている。1000枚からのプリントでできている教材で、やさしくわかりやすい文章を論理的に組み立てていくなかで、頭脳改革を行う = 考え方を鍛える教材となっている。レベル1からレベル100まであり、レベル1は小学校4、5年生から始められるもので、レベル100をやり遂げると、司法試験の論文にも対応できるまでの力がつくとされている。考える根拠を見つける、論理的に考える力をつけることは受験にも必要なこととなる。

 夏休みの勉強合宿の際に、30分ずつ4日間、高1生を対象に「論理エンジン」の講座を開いてみた。予告をせずに前後にテストを行い、検証をさせてもらったところ、それぞれの生徒が素晴らしい伸びを見せてくれた。たった2時間ではあったが、現代文を解く根拠を身につけてくれたということだと思う。もともとこのプログラムは「自学自習」のためのプログラムで、やさしい形でできているので、子どもたちは楽しいと言っている。高2生には、センター試験の現代文分野100点分の問題を夏休み前に突然実施し、高1生と同じように「論理エンジン」を試してからもう一度別年度のセンター試験で試したところ、かなりの伸びが見られた。一日も早く全校生徒に入れたいと思っているが、とりあえず9月から高2生で実施している。実際に指導にあたっている教員からは、「ある日突然、乗れなかった自転車に急に乗れるようになった子どものよろこび」のようなものを感じるという声が出ている。

 

「グローバル・イングリッシュ」
 「グローバル・イングリッシュ」は、オンラインの英語学習プログラムで、全世界150万人以上の人が使っていると言われている。グローバル・イングリッシュ社で45億円をかけて開発された、いつでもどこでもコンピュータを使って学習できるプログラムであり、しかも、日本で英語を学習するなかでもっとも苦手としている「聞いたり」「話したり」という力を「読んだり」「書いたり」という勉強に加え、等しくつけていくことができるバランスよく組み立てられた英語の教材となっている。本校では、英検の取得を各学年、目標級を決めて義務づけ、そのための講習も開いているが、もちろんこの「グローバル・イングリッシュ」を進めるなかで、英検、TOEFL、TOEICなど資格試験への対応もしっかりとしていく。
 このプログラムを導入するためには、最新式のコンピュータが必要となるため、五島育英会にお願いをしたところ、すぐに取り替えてもらうことができた。授業だけでなく、放課後も自由に使えるようにしている。

 先ほどの「論理エンジン」と同じように「自学自習」を基本とし、学校での授業も行い、それに加え自分の家での学習でどんどん進められるようになっている。そして教員側は、子どもたちが今どういう勉強をしているのか、どこでつまづいているのかをすべて一元管理していくことが可能となり、この素晴らしいプログラムに大変感動している。これこそ、今の日本の英語教育に一番必要なものであろうと思う。子どもたちが高校を卒業していく時、話しをすることができる、ネイティブの先生の話しが理解できる、そういう一生涯にわたっての英語力は、必ずや子どもたちの力になっていくと考えている。

 こうして、「論理エンジン」や「グローバル・イングリッシュ」を使って、国語や英語だけでなく、すべての科目にわたる論理力を鍛え上げていくことによって、数学や理科や社会や他の教科にもこれらの力が及んでいく。必ず、まだまだ潜在能力として隠れていたものを子どもたちから引き出してあげられると考えている。生徒を伸ばすための具体的な手立てを手に入れた。子どもたちはきっと伸びていく、そう確信している。

●スティーブ・パトリック先生より「グローバル・イングリッシュと私」(ISAによる通訳)

 私はグローバル・イングリッシュ社の最高技術責任者兼協同創設者のスティーブ・パトリックです。我が社は、1997年にサンフランシスコで創業されました。私は、最初60人のスタッフを雇い、グローバル・イングリッシュの開発を指揮してまいりました。まだ、7年ですが、私のパートナー、チーム、私自身が教育とテクノロジーに関わり始めたのは今から20年前の1984年になります。私は日本に約1年住んでおり、来年サンフランシスコに戻るまで、あと1年日本で過ごす予定です。私は本日、東横学園に来ることを大変楽しみにしてきました。東横学園は、日本の教育界におけるイノベーター、とても革新的な学校です。私にとって本日はこの革新的な学校を訪れ、学ぶ絶好の機会です。本日は、グローバル・イングリッシュとその日本の学校における活用についての話をしたいと思います。

 私たちが日本の子どもたちの学習を支援し始めてから3年半になります。その結果、私たちがこの分野において発見したことをご紹介したいと思います。グローバル・イングリッシュは日本の学校でとても役に立っています。グローバル・イングリッシュは、英検などのテストで生徒のテストの点を上げ、リスニング力を高めます。そして、スピーキングの練習もできます。グローバル・イングリッシュは、初心者から上級者まであらゆるレベルの英語をカバーしています。リーディング、ライティング、文法、スピーキングをカバーする700時間にも及ぶマルチメディアが組まれています。また、生徒一人ひとりの英語力を測定し、強み・弱みを明らかにするプレイスメント・テストもあります。さらに、毎週更新される初心者・中級者・上級者向けに作られたレベル別のオンラインマガジンもあります。そして、毎日ライブでネイティブの先生と会話の練習ができるコーナーもあります。日本の学校は、グローバル・イングリッシュを使うことによって、生徒の英語力をつけるというゴールを達成できるということに気づきました。何人かの先生は、クラス内に英語のレベルの異なる生徒がたくさんいることが問題だということを我々に言いました。そんな場合でも、グローバル・イングリッシュを使えば、生徒は自分のレベルに合った学習を自分のペースで進めることができます。そして、すべての生徒が時間を無駄に過ごすことなく学習できます。先生は、グループ学習をするために授業で時間を有効に使うことができます。もう一つのゴールは、生徒がネイティブの発音に十分に時間をさらされているかを確認することにあります。グローバル・イングリッシュには、ネイティブスピーカーによる数百時間の英語の音声が含まれています。調査によると、グローバル・イングリッシュの良い点として、リスニング力の改善と楽しさが最高の評価を得ています。リスニングは、2006年、センター試験にリスニングが組み込まれることによって非常に重要になってきます。現在、このセンター試験において生徒が高い得点を取れるような新しい機能を開発中です。現在のリスニングの機能を使うだけでも、センター試験に対してより高い効果をあげることができます。そのセンター試験の準備をするためには、生徒たちは今、リスニングの教科を開始しなければなりません。グローバル・イングリッシュは生徒の学習活動を測定し記録します。生徒はおよそ10分から20分の英語学習のアクティビティと呼ばれる単位で英語を学習し練習します。もし生徒が間違えたら、システムはそれについての説明もします。先生はいつでも生徒が今どのレベルにいて、どのくらい学習したかを確認することができます。すでに何千人もの日本の高校生がグローバル・イングリッシュを使っています。調査によると、生徒が1ヵ月に6時間以上グローバル・イングリッシュを使うと、彼らの英語力は目に見えて改善されることがわかりました。グローバル・イングリッシュへのアクセス時間に特に制限はないので、熱心な生徒は月に15時間以上、追加料金なしでグローバル・イングリッシュを使います。グローバル・イングリッシュを使って多くの生徒の学習管理をすることはとても簡単です。平均して言えば、150人の生徒を管理をするのに、月1〜3日あれば十分です。これには、生徒の学習履歴のレポートをレビューして生徒を動機づけるという作業も含まれます。ご存知のこととは思いますが、生徒を動機づける最大の方法はその保護者を巻き込むことです。一つの言語を身につけるには非常に多くの時間がかかります。私たちは英語力を高めるために、3、4年はグローバル・イングリッシュを使い続けることを推薦しています。TOEIC、TOEFLの開発者であるイングリッシュ・テスティングサービス社(ETS)は、TOEICのスコアで英語力の改善を測定するためには、最低100時間の学習をすることを推奨しています。我々の調査では、中級レベルの生徒が100時間学習すると、それらの得点が平均で75〜150ポイント上がることがわかりました。多くの生徒は学校のパソコン室でグローバル・イングリッシュを利用していますが、家にパソコンがある生徒はインターネットを通じて自宅からも学習することができます。学校で学習しようと、家で学習しようと、すべての学習履歴は記録され、レポートされます。グローバル・イングリッシュはとても効果的な学習システムです。そして、それはとてもリーズナブルな価格で利用できます。テクノロジーがそれを可能にしました。

 最後にもう一度、本日ここにお招きいただいたことに感謝いたします。先にも述べました通り、東横学園はとても革新的な学校です。ここにこれて大変嬉しく思います。個人的な理由ではありますが、本日ここに来れて嬉しい理由がもうひとつあります。私の母は日本人です。したがって私は半分日本人ということになります。私の母の姉は東急グループの創設者、五島慶太氏のご子息である五島昇氏の妻となります。そのため、五島昇氏は私の伯父になります。25年前、私がエール大学を卒業した時、私は国際的な経験を積むために日本に来て仕事を始めました。その際、五島氏は私に東急グループ内の会社であるシステム・インターナショナルという会社を紹介してくださいました。それは私にとって最初の仕事で私にとても強烈で良い影響を与えました。私は太平洋経済委員会での英語のスピーチの準備のために直接五島氏に仕えたこともあります。五島氏は私が日本で仕事を始めるのを支援し、いつも最善をつくすよう指導してくださいました。そして25年を経て、五島氏に関連するこの革新的な学校、東横学園と仕事ができることをとても誇りに感じております。以上で私のスピーチを終わります。どうもありがとうございました。

●二瓶副教頭より東横学園の特色ある教育&入試について

私の方からは、校長より話のあった「論理エンジン」と「グローバル・イングリッシュ」を含む、子どもたちの学力の伸長を側面から支える「人間教育」について話をさせていただきたいと思う。まず、どういう子を育てたいかというと、「社会に出て自立して活躍できる女性のリーダー」を育てたい。では、そのためには何が必要か、3つ考えた。男の子であろうと女の子であろうと、社会に出て活躍するには「パソコンができること」「語学が堪能であること」「社会性があること」が必要となる。そこで、以下のような独自のプログラムを作った。

「ITリテラシー」・・・情報処理能力の養成
「ヒューマンスキル」・・・コミュニケーション能力の養成
「キャリアビジョンプログラム」・・・社会への適応能力の養成

 

「ITリテラシー」
併設の武蔵工業大学環境情報学部との連携を密にし、平成17年度からは情報処理の授業を習熟度別で行っていくことが決定している。2つのPCルームに加え、関連施設として3Cサロン(インターネットのできるマルチメディアルーム)、Englishサロン(この夏新たに作った英会話のためのサロン)があり、計4つのパソコンルームは各教科の授業やグローバル・イングリッシュだけでなく、放課後も開放され、多くの生徒が有効に利用している。

「ヒューマンスキル」
下地はグローバル・イングリッシュとなるが、英検については年2回全員が受検する。これをフォローするために、年間を通して毎日英検取得のための講座を開いている。グローバル・イングリッシュの中にも英検取得のためにかなり有効なプログラムがあり、導入によって取得率も上がっている。英会話は1クラスを2つに分け、少人数で行っている。ネイティブは5人ですべてアメリカ人となる。子どもたちにとってなくてはならない留学体験では、中2でブリティッシュ・ヒルズでの国内留学体験があり、中3・高1ではオーストラリアのサンシャインコースト国立大学の語学研修がある。さらに、高1・高2では、カナダのセント・マイケルズ・ユニバーシティ・スクールとの提携による交換留学制度もある。また、大学の方へかなり広範囲からの留学生が来ているので、異文化体験として文化交流会を開いている。金曜日には、フライデー・イングリッシュ・レッスンという形でネイティブの先生方が英会話や基礎英語、TOEIC、TOEFL、英検など様々な講座を開いてくれている。このように、子どもたちの語学に対する興味を促進するように努力をしている。家に帰ってもグローバル・イングリッシュができたりと、英語漬けにすることに力を入れている。

「キャリアビジョンプログラム」
中1〜高3までの6年間、「総合的な学習の時間」を使い、一貫したストーリー性のある独自のプログラムを実施している。どうしてこのようなことを行っているかというと、子どもたちの学力的潜在能力を最大限に引き出し、他人を尊敬し、自分を尊重する人間教育、人間性にあふれた教育プログラムを実行するため。そこで、まず中1では「自己理解」をテーマに自分史の作成によって命の大切さを学び、中2では「他者理解」をテーマにスエーデン大使館との連携(こちらから出向いたり、いらしていただいたりすること)によって福祉の理念を学ぶ。中3では「社会との共生」をテーマに2つのプログラムを実施している。一つは、日本経済新聞社の教育モデル校となっているため、「日経企業探究プログラム」というものを行っている。具体的には、昨年は、吉野家、ブックオフ、日産自動車、積水化学工業、野村證券などの企業と連携をさせていただき、企業側から生徒に課題を出してもらい、生徒は一所懸命調べたりプレゼンテーションをしたりして、よいプレゼンテーションを採用してもらうという、プレゼンテーション能力の養成にもなるプログラムとなっている。実際この3月に全国200校の中から30チームがノミネートされ、東横学園からは3チーム(中3チーム・高1チーム2組)が優秀作品賞に選ばれ、日経本社でプレゼンテーションを行った。こうして、社会に対して幅広い興味を持つようになったところで、中3ではもう一つのプログラム「プレ・インターンシップ」を実施している。東急グループの関連企業(Bunkamura・セルリアンタワー・五島美術館・エクセル東急ホテルなど)に受け入れをしていただき、体験学習を行っている。高1ではもう一度「社会との共生」ということで、日経メディア探究プログラム=新聞作成プログラムを行っている。情報の発信の仕方や受け方を学びながら社会についての幅広い知識を得ていく。高2では再度「他者理解」に戻り、スウェーデン大使館でさらにレベルの高い福祉プログラムによって、日本人とスウェーデンの人たちの福祉考え方の違いなどを学ぶ。同時に高2では高3へと続く進路探究として受験指導に入っていく。こういった一連の流れによって、子どもたちは自分自身を見つめ、他人を受け入れ、社会の問題を発見し、自分自身で解決するにはどうしたら活動ができるかということを真剣に考えるプロセスを歩む、こういった人間教育を東横学園では実施している。

●平成17年度入試について

<中学校>
第1回入試 2月1日(火)午前&午後 定員50名 国・算
第2回入試 2月2日(水)午前 定員30名 国・算または国・算・社・理
第3回入試 2月3日(木)午前&午後 定員30名 国・算または国・算・社・理
第4回入試 2月5日(土)午前 定員10名 国・算

◆配点&時間: 国・算各100点(各50分)、社・理各50点(合わせて50分)
◆合格発表はすべて即日発表(学内掲示)
◆手続締切はすべての入試について2月8日(火)12:00とする
※2月14日(月)12:00までの辞退者には入学金全額を返金する

 

<高等学校>
○推薦入試  1月22日(土)  定員60名  9科合計27以上  作文・面接
○一般入試
第1回入試  2月10日(木)  定員40名  国・英・数・面接
第2回入試  2月11日(金)  定員20名  国・英・数・面接

◆合格発表はすべて即日発表(学内掲示)
※一般合格者のうち、公立高校との併願者で入学手続の延期を希望する場合は、2月14日(月)12:00までに所定の入学手続延期願を提出すること。延期期限は、公立高校一般入試または後期選抜試験合格発表の翌日12:00までとする

●各教科の先生方より平成17年度入試問題について
(プリントをそのまま引用させていただきます。)

<中学入試>

国語
 漢字の読み書き・長文読解の基礎的な力を見ます。漢字検定5級程度の漢字が出ます。普段から書き順に注意して練習してください。小説・説明文は2000〜2500字の文章が出題されます。語句の意味・接続詞・表現技法・適語補充などが出題されます。また、20字程度の書き問題がよく出題されます。小説では登場人物の気持ちを読み取れているかどうか、説明文では注意深く論理的に文章を読めているかどうかを確認します。
 受験生の皆さんに読みやすい文章を出題するように心がけていますので、普段から活字に触れてもらいたいと思います。

〔構成・配点〕
 漢字の読み・書きが10問ずつ。各1点で、20点分が漢字です。長文読解は小説・説明文が1題ずつで80点分です。

算数
 小学校で学んだ基礎知識・計算能力がきちんと身についていることを確認するため、基本的な問題を中心に出題します。比や割合の問題は大切なのでしっかり学習してください。算数の試験を「数学のスタート」と考え、ぜひ、高得点を挙げてよいスタートをきってください。

〔構成・配点〕
 昨年と同様に大問が6題。基礎学力の定着具合をみるために(1)の計算問題が6題、(2)の一行問題が6題としています。(3)はヒントをつけた空所補充問題で、誘導に対する思考力、論理的な考え方を評価したいと思います。(4)〜(6)は図形や文章題で、各問いともに4点から6点程度の配点となります。

理科
 自然に興味・関心を持ち、疑問に取り組む姿勢とユニークな発想をすることを尊重しています。身近な自然現象やニュースで話題になったことに関連した出題をしますので、単なる知識の丸暗記ではなく、日ごろの心がけが必要です。

〔構成・配点〕
 物理、化学、生物、地学の4分野から出題します。各分野の配点は、物理、地学が各10点、化学、生物が各15点の50点満点です。各小問は2点程度ですが、皆さんの考えを聞く記述問題が出ることもあります。

社会
 中学校の社会科学習の前提となる基礎力が身についているかという観点で問題を作成しています。地理、歴史、公民分野を写真やグラフ、地図などを参考に考え、1行程度の記述も出題します。

〔構成・配点〕
 地理は日本地理に加えて、基礎的な世界地理を出題し、日本との関係深い国々や組織について、多面的にとらえていきます。歴史は特に古代から中世の文化について教科書に載せてある写真から理解を深めてください。公民は時事問題などをテーマとして身近な、ニュースでも取上げられた問題について聞いています。比率は地理(30%)、歴史(50%)、公民(20%)となっています。


<高校入試>

国語
 国語常識は、浅く広く中学の学習内容を確認し、覚えましょう。文学に関しても、古文・現代文ともに中学で学習した内容をしっかり覚えましょう。また、現代文に関しては文学史年表にでている人物・作品をよく確認してください。小説・説明文は2000〜2500字程度のものが出題されます。語句の意味・接続詞・表現技法・適語補充などが出題されます。他、小説では登場人物の気持ちを読み取れているかどうか、説明文では注意深く論理的に文章を読めているかどうかを確認します。
 小説は現代のものから文学史年表に掲載されている人物の作品まで、幅広く出題があります。評論では言葉や日本語に関するもの、人間や思想に関するものなどの出題がありますので、普段からさまざまな文章を読むように心がけてもらいたいと思います。

〔構成・配点〕
 漢字の読み書きが7問ずつ、国語常識(文法・敬語など)が3問、文学史が3問出ます。各1点ずつで、20点分あります。長文読解は小説・評論文が1題ずつで80点分です。

数学
 中学で学んだ文字式などの計算力、関数や図形の性質の定着状況を確認します。とくに、1次方程式、2次方程式、連立方程式の解き方や関数のグラフを利用した面積問題などは高校数学でとても重要です。等式の変形や式の値と合わせて問題演習を繰り返して、試験に臨んでください。

〔構成・配点〕
 昨年と同様に大問が6題。基礎学力の定着具合をみるために(1)は計算問題、(2)が方程式や式の値、図形の基本的な問題。(3)〜(6)は関数や図形の文章題で2〜3の小問に分かれ、証明問題は穴埋め式での出題となります。各問いともに4点から6点程度の配点となります。

英語
 昨年度とほぼ同様。中学での学習内容から逸脱しない範囲での出題。
 大きく変わった点は17年度入試からリスニングを導入すること。基本的な読解力を見るため比較的短い文を読み、その内容を把握しているかの設問がある。また、合わせて文法力、語彙力を問う設問もある。その他、中学で学習した基本的な会話表現をどのような場面でどう使うかをたずねる問題がある。リスニングは10分程度行う予定。

〔構成・配点〕
 長文読解、文法問題、英作文にリスニングなど。読解問題、文法問題でおよそ8割、リスニング問題では2割程度の配点。

 

 校長先生やパトリック氏のお話から、「論理エンジン」や「グローバル・イングリッシュ」導入のメリットは、生徒一人ひとりが自分のペースで学習できるということと、その一人ひとりの学習状況を把握し、管理やサポートができることにあるということがよくわかりました。「やる気」がそのまま形になって見えてくるプログラムといってもよいのではないでしょうか。生徒たちにとって、自分が今どのくらいのことを学んでいてどのくらいのレベルにいるのかを知りながら学習できることはとてもはげみになることと思います。
 校長先生の「子どもたちが楽しいと言っている」という言葉が印象に残っています。そして、楽しく身につけた力を日経企業探究プログラムやプレ・インターンシップという本物に触れることで試しながら、自分を見つめ、進路を考えていける実践の場が用意されているというその充実ぶりにも驚きました。併設大学や東急グループとの連携を大いに活用した、卒業して終わってしまわない一生使える力を身につけることができる「東横だからできる、東横にしかできない教育」は、「論理エンジン」と「グローバル・イングリッシュ」の楽しさも加わり、ますますパワーアップしている真っ最中!!であるといえそうです。

NTS教育研究所 山本真美

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