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共栄学園中学校 Kyoei&Honda最先端学習 第7回土曜講座
テーマ 『自分の魅力を発見しよう』

2003年11月21日
by 本郷邑祀

■ 9月6日(土)第7回目の土曜講座が開講されました。
今回は『自分の魅力を発見しよう』というテーマの中で、ふたつの課題に取り組みました。
課題を通して自分の内面を文章にして発表し、また他人の考えも聞き、それを理解する事によって、自分の個性を発見することを目的とするものです。
さらに、生徒が自分の魅力・個性を発見することで、後半のチーム学習に主体的に参加出来るきっかけとします。
今迄はチーム学習でしたが、今回はまず、個人でそれぞれの課題に取り組みます。

《プログラム全体の目的》
自分、社会、地球をプロデュースする潜在能力を身に付ける
コミュニケーションの向上(協働を重視)
学習行動=体験・探求・議論・表現の定着
コミュニケーションと学習行動による思考スタイルの拡大
相互承認によるプロセス評価を重視

8:50〜8:55  出席&チーム分け
■ クラス単位で出席を取った後、7月に行ったHonda「発見・体験学習」と同じチームに分かれ、各教室へ移動しました。
教室を移動する生徒たちは、廊下でHonda「発見・体験学習」でのSV(スーパーバイザー)やLA(ラーニングアドバイザー)に会うと、「○○○さあ〜ん!」と懐かしそうな様子で、駆け寄る光景が見られました 。

9:00〜9:35  自分の魅力を発見する

■ ひとりひとりに配られたワークシートには、次の7つの質問があります。

1. 次の中から、将来自分が活躍したい業界や場を選択し、「もし私が○○(業界)に入ったら」という書き出しで文章を書きましょう。【自動車・建築・金融・流通(デパート・コンビニなど)マスコミ・アミューズメント(ゲーム・映画・音楽・テーマパークなど)・旅行・フードサービス・介護サービス・研究・芸術・学校・政治・法律】
2. 将来自分が活躍して、サインを求められた時、どの様なサインを書いてあげますか。
文字やキャラクターなどを使い「自分のオリジナルサイン」を枠の中に描いてください。
3. あなたが、「ゲームソフトを創る会社」か「ブランド商品を創る会社」か「出版社」か、どれかの会社を選んだと仮定してください。
そして「私が創りたいものは」という書き出しで文章を書いてください。
もし、絵や図で説明したい時は、枠の中に描いてください。
4. あなたが今一番興味を持っていることを、「私が一番興味持っている事は」という書き出しで書いてください。その理由も書いてください。
もし、絵や図で説明したい時は、枠の中に描いてください。
5. あなたが今一番心配している事を「今私が一番心配している事は」という書き出しで文章を書いてください。その理由も書いてください。
もし、絵や図で説明したい時は、枠に中に書いてください。
6. あなたが今一番助けたいと思っている人や、国について「今私が一番助けたいと思っているのは」という書き出しで文章を書いてください。その理由も書いてください。
7. 今あなたが一番助けてもらいことは」という書き出しで文章を書いてください。その理由も書いてください。

■ これまでのチーム学習とは違い、自分の考えや気持ちを一人で表現するという課題に戸惑っているのか、なかなかワークシートに取り組めず、数人が集まって「助けてもらいたい事?・・・私ないよ、今困ってないもん!」
「ねえ、○○○ちゃんはどれを選ぶの?」「4つも書くの?・・・どれにしようかな」など、お互いに意見交換をしたり、助言を求めている生徒の姿も見られます。

■ シートを前にじっと悩んでいる生徒に、LAが「あなたがもし有名人になったら、どんなサインをする?一番興味のあるところからやってみたら」と声を掛けると「えー、有名人になんかならないよ・・・」と少々照れたようすを見せながらも、ペンを取って何かシートに書き込みはじめました。

■ 自分を表現するのは苦手なのでしょうか、自分の本当の気持ちを表現するのは"何となく照れくさい""恥ずかしい"、生徒たちの心情が見え隠れする空気が感じ取れました。

■ SVの「あと15分です。今迄友だちとも話し合ったと思うので、残りの時間は一人で考えて書いてください」の声に生徒たちは、「どうしよう」「わかんないよ」と言いつつ集中して記入を始めました。

■ シートをのぞいてみると、"活躍したい業界""私が創りたいもの""一番興味を持っていること"などに対する項目にファッションに関連する回答が多くみられました。


9:45〜10:00  チーム内で意見を発表

■ 8〜9人のチーム内で2人ずつのペアをつくり、7つの質問の中で自分がいちばん伝えたい項目について話をし、相手の意見を聞きます。その後、チーム全体に向かって自分のペアになった人の意見を発表します。自分のペアの話をしっかり聞いていないと、あとでその人の意見をチームに伝えることができません。

■ 指示をうけて自然にペアができるチームもありますが、お互い躊躇してなかなかペアを組めないチームも見られます。自分のワークシートを見ながら要点を伝え合う生徒、ワークシートを交換して黙読する生徒など、伝え方は様々です。

■ 仲の良い友達同士のペアでは、相手の考え方について自分の意見を述べるなど積極的に意見交換がされていましたが、相手の考えに聞き入るだけで自分の考えを表現しきれず、意見交換が上手く出来ていないペアもありました。「相手の考えに、どう感じたか、素直に言えば良いのよ」とLAが何気なく助言する様子も見られました。

■ ペアワークの時間が終わり、自分の相手の話をチーム全員に対して紹介をします。あるチームでは、発表された意見に対して「○○○ちゃんらしい!カッコいいよ!」と素直な賛美と拍手が起きていました。

■ この課題をとおして、自分自身と対話して気持ちや考えを整理すること、相手に自分の話をじっくり伝えること、そして相手から聞いた話を理解し他の人に伝えることなどを体験し、チームのメンバー同士でお互いの考え方などを知るきっかけとなりました。


10:00〜10:15  エジソン問題
■ エジソン問題とは、発明王エジソンが"エジソン奨学金"の資格者選出試験に出題した問題です。

『自分が成功するためなら、犠牲にしても構わないと思うものは、次のうちどれですか。その理由も述べよ』
1.幸福  2.快適な生活  3.評判  4.誇り  5.名誉  6.健康  7.お金  8.愛情

■ 選択肢の中からひとつを選び、その理由も考えて書きます。これは正解を探す問題ではありません。この問題に取り組むことで自らの考え方を振り返り、自分の魅力の発見につなげていきます。

■ まずは個人で、選択肢からひとつを選んで理由を書きます。ここでも、「快適な生活がいちばん大事だよ」「でも、幸せなら快適な生活は我慢出来るな」など、意見交換をする姿が見られました。

 

■ ひとりの生徒が「"誇り"ってどういうことかな?」と疑問を投げかけます。「"誇り"って"名誉"と同じ意味じゃないの?・・・解らないよ!」LAが「いろんな人に聞いてみたら?」と助言すると、まわりの人にさっそくインタビューをはじめました。問い掛けられたほうも考えながら慎重に答えています。結論は出たのでしょうか?

■ 他のチームを覗くと、"名誉"を国語辞典で調べています。まず、その言葉の意味を知ることから始めているようです。

■ こんな意見もありました。
「成功するためにお金はいらないと思う。だって、成功すればお金はついてくると思うから・・・・、成功するためにはまず健康の方が大事じゃないの?健康なら何でもできるし・・・」など様々な思いがあるようです。

■ 大部分の生徒がシートを書き終え、チーム内で意見交換をします。


10:15〜10:30  チーム内での発表
■ あるチームの発表です。
Aさん: 「誇りです。誇りは、人が評価してくれれば良いと思うから」
Bさん: 「評判です。何故なら、成功したら自然に評判が上がると思うから」
Cさん: 「お金かなと思います。自分がなりたい事のためなら、生活費も削れるから」
Dさん: 「私は名誉です。誉められなくても、自分自身で出来るという自信を持つことができればそれで満足だからです。」
と、それぞれの意見が発表されました。
選んだ項目は違っても、それぞれが述べた意見はどれもなるほど、と思われるものでした。

10:40〜10:55  理由を話し合う
■ いったんここでチームを分解します。エジソン問題への回答で「評判」「お金」など、同じ項目を選んだ生徒同士でグループになりディスカッションをします。同じ項目を選んでいても、選んだ理由は人それぞれかもしれません。ここではお互いの意見を聞くことで自分の考え方をふりかえってみます。この話し合いで自分の考え方が変わってしまったら、別のグループに移動しても構いません。また、自分たちがその項目を選んだ理由とともに、「成功する」とはどういうことなのかもあわせて話し合います。

10:55〜  各グループの発表
●"名誉"グループ
「"成功する"とは、目標を達成することです」
「"名誉"とは、人に誉められることです。でも人に誉められなくても、自分がそれまで出来なかった事が出来るようになったという事実に自信を持てば良いと思います」

●"快適な生活"グループ
「"成功する"とは、名誉を得ることです。」
「"快適な生活"とは、自由な生活の事だと思います」
Q: 「快適な生活がなければ、成功への活力が生まれないのでは?」
A: 「"快適な生活"は、成功してから取り戻せば良いと思います」

●"評判"グループ
「"成功する"とは、目標を達成して喜びがこみあげる事だと思います」
「"評判"とは、人からの評価です。人の評判は、うわさで一時的なことだから成功したら取り戻せると思う」

●"誇り"グループ
「成功とは、やりたい事が出来ることです」
「"誇り"とはプライドのことで、自分が良いと思えば"誇り"はいらないと思います」
取材した教室では、"誇り"を選んだ生徒が一番多く、その他がほぼ同じ数でした。
■ 今回の意見交換の場で、チームのメンバーの考え方と自分の考え方とを比較し、自分自身の思考スタイルや価値観に気付いた生徒もいるのではないでしょうか。ひとりひとりの意見の違いを尊重しながら、なによりも自分自身の考え方に自信を持って、今後のチーム学習に取り組んでいってほしいと思います。
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