2003年9月25日 by 長村純子
女子生徒が模造紙を持ち「私たちの理想のクルマは猫バスです」と発表しました。「猫がしゃべって居眠りしていても起こしてくれる、中も外もふわふわしているからぶつかっても平気、燃料がいらなくて可愛い」とその理由を説明しました。しかし、男子生徒からは「僕たちはこのクルマを理想とは思いません。猫だからキャットフードがいるし寿命があるし、免許がとれないからです」との意見が述べられました。聞いていた生徒たちはどちらの意見にも「なるほどなぁ」とうなずいていました。
このチームのコンセプトは「環境に優しい、人に優しい、動物に優しいクルマ」です。「環境に優しいクルマを考え、二酸化炭素が出ないソーラー式にしました」「動物に優しいクルマということで、動物が飛び出さないように柵をつけました」と発表。どのように動物を守るのか少しわかりにくかったところもありましたが、コンセプトをしっかり守ったイメージスケッチに仕上がっていました。
「僕たちは遠くまで光る安全なライトと、ソーラーパネルを付けたクルマを考えました。テレビやブラックライトなども付いています」そんな発表に対して、生徒たちの間から次々手があがります。「ブラックライトってなに?」「それが安全性にどんな関係があるの?」「ソーラー式なのに、そんなライトを使ったら、すぐ燃料不足になるよ!」ブラックライトはかっこよさを追求したアイテムで、見た目も重要なコンセプトのひとつと考えたようです。
「事故にあっても平気なクルマを考えました」というチーム4。「安全センサーが付いています」「自動的にシートベルトが締まります」と説明しました。模造紙には『海に潜れて空も飛べる』と書いてあり、尾崎さんからは「どうして海に潜れたり、空を飛べるのかも是非考えてみてください」というコメントをもらいました。
車体が上がるクルマを発表した5チーム目は、まず「渋滞を避けられる、衝突しそうになったら自動車の車体が上がる」と利点を発表。ほかにも、性能としエアバック(浮き輪)をつけたり、フレームに断熱材をいれるなど、アイディアがたくさん盛り込まれていました。
イメージスケッチとクルマのコンセプトを、2枚の模造紙いっぱいに書いて紹介しました。「機械でクルマを動かしたり、50m以内にクルマが近づいて来たら知らせてくれるセンサーを付けました」と発表。また、「水に落ちてもドアが開くように、電車のような横スライドのドアを考えました」と、このチームでは尾崎さんの講義を聴いて『水に落ちても脱出できるクルマ』をいろいろと考えたようです。
「子供やお年寄りが乗り降りしやすいように、車体を低くしました」「フロント部分を雨が流れやすい角度にしました」と、他のチームとは少し違った切り口で安全性を考えていたのがこのチームです。ハンドルやシートの細かい安全対策のスケッチもあり、聞いていた生徒たちは感心したようにうなずいていました。
「パンチが飛び出るクルマなども考えましたが、もっと現実的なクルマということで、現在のクルマに改良を加えたものを考えました」と発表し始めると、生徒たちから「おぉー」「へぇー」と感嘆の声があがりました。尾崎さんからは「大人の考えたクルマみたいになりましたね」とコメントをもらいましたが、『光合成する』『空を飛ぶ』など、チームのみんなから出てきた意見はきちんと模造紙に書き込んでありました。
第6回土曜講座 [1] [2]