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共栄学園中学校 Kyoei&Honda最先端学習 第5回土曜講座

2003年9月5日
by 平出桃子

■第3回から続いたテーマ学習も今回で最後です。"アメリカ"というキーワードから興味関心のあるテーマを選び、前回リサーチした結果を模造紙にまとめて発表を行います。ただ調べたことを書き出すだけではなく、(1)テーマを選んだ理由 (2)調べた内容 (3)気付いたこと・分かったこと・考えたこと、という3つの要素を入れることがポイントになります。


8:50 授業開始
■ 各クラスで出席を取ります。SVやLAが教室に入ってくると、生徒たちから「おはようございます!」と元気に挨拶していました。SVより今日のプログラムについて簡単に説明がありました。「前回と同じように、テーマ学習の続きをやります。そして今日はいよいよ発表です。」「どこで発表するのですか?」と生徒たちは発表が気になるようで、朝から落ち着かない様子。
■ 「体育館です。」SVの言葉に「えっ?体育館?」「いきなり発表ですか?」と驚く生徒たち。「いいえ、1時間目は発表準備を行います。発表は2時間目より行います。」「絶対無理!まとめるの終わっていないもん。」前回ディスカッションだけで終わってしまったチームの生徒たちは不安を隠せないようです。

9:00 プログラム説明

■クラスごとに体育館へ移動します。体育館に集合すると「みなさん、チームごとに分かれて前に集まってください。」と離れて座っている生徒たちへSVが大きな声で呼びかけます。「チームが全員揃ったら、まとまって座りましょう。」生徒たちは前に移動しながら、LAのもとへ駆け寄ります。教室とは違う雰囲気のためか、生徒たちは少しざわついています。「みんな静かにしよう。」とLAが声をかけます。

■「チームに分かれましたか?それでは今日のプログラムの説明をします。前回なにをしたか覚えている?」SVからの問いかけに「インターネット!」と、生徒から大きく返ってきます。「そうだね、ネットを使ってリサーチをしたね。今回はみんなが調べてくれたことを発表してもらいます。1時間目は発表のための準備をします。そして2時間目から発表です。プレゼンテーションをするにあたって、どんな内容にしたら良いか。内容に盛り込んで欲しいのは、テーマを選んだ理由・リサーチでなにを調べたか・調べた結果なにが分かったのか、という3つです。リサーチやディスカッションのメモはLAが持っているので、それを参考にしてください。」

9:10 発表準備

■ チームに分かれて作業を開始します。今までは各教室で作業を行っていましたが、今回は体育館です。広々とした空間の中で作業しているためか、生徒たちは伸び伸びしています。生徒たちの思考能力もアップし、意見交換も活発に行われるかもしれません。各チームそれぞれ作業しやすい場所に移動したら、さっそく発表準備に取り掛かりました。

■ LAと一緒に模造紙やペンなどを取りに行く生徒が目立ちました。その間も残っている生徒たちは、「タイトルは"ディズニーについて"でいいかな?」「いいと思うよ。」などと発表内容について確認を行い、調べた内容をまとめています。「エレクトリカルパレードなどを中心にしようと思うんだけど。」と戻ってきたLAと相談する生徒もいました。

■ 再度LAから、発表に盛り込んで欲しい3つの要素についての確認をします。「感想とかでもいいのかな?」という生徒に「そうだね。」と笑顔で答えていました。模造紙を前に、どうやって書いていこうか戸惑う生徒には「決まりはないから好きに書いていいよ。」と生徒の個性を引き出します。ミッキーマウスの絵を描きはじめ、かわいく仕上げるようです。女子は積極的に発表準備を進めていきます。男子は少し離れて座っていますが、以前キーワードを書き出した模造紙を使って、発表内容のまとめなどをしていました。

■ 真っ白な模造紙を前にして「なにを書くか決めたほうがいいよな。」と話し合いをしているチームがありました。「これをまとめればいいんじゃない?」と前回リサーチしたメモを渡す生徒に「これはアメリカについてだろ。人種についてまとめなくちゃ。」と別の生徒。「とりあえず、まとめなくちゃ始めらないんだから。」という生徒の提案に賛成して、全員でリサーチした内容をまとめるところから始めたようです。

■ ここでSVからの「あと10分で1時間目は終わりです。」というお知らせに「えー無理、終わらない!」という声があちこちから聞こえます。「時間を守ることも大切です。1時間目で終わるようにがんばりましょう。」「はやく終わらせよう!」と言いながらも、まだタイトルの装飾に凝っています。ひとりの生徒が、リサーチしたメモをまとめるため、必要な部分を蛍光ペンで見やすくしていました。準備の進まないチームは、LAがアドバイスをしながらまとめる内容をきめていました。

■ アメリカの事件をテーマに発表準備を進めているチームでは、模造紙に配置するイメージをメモしてから、清書していました。「調べた内容について、みんなに伝えたいことをまとめていこう。このテーマを通じて感じたことや分かったことはあったかな?」というLAの質問に「テーマってなんだっけ?」とふざけて忘れたふりをする生徒。「調べた事件の中から、2つか3つくらい選んで発表しようと思うんだけど。」という生徒の質問に「そうだね、まずは事件を選ぼうか。みんなの意見も聞かせて。」とLAが他の生徒たちにも話しかけます。ただ発表する内容を書き写すだけではなく、ここでも話し合うことの大切さを伝えているようでした。
■ ここで1時間目が終わりになりました。「2時間目も準備時間が欲しい人いますか?」というSVの質問に「はい!」とほとんどのチームが手をあげます。「では2時間目のはじめの15分間だけ準備作業時間にします。これ以上は延ばせません。では休み時間にしましょう!」休み時間になっても、ほとんどの生徒が作業を続けていました。

■ 休憩をはさんで2時間目の始まりです。アドバイスするLAが付いていなくても、生徒たちだけで発表準備を進めているチームがありました。女子生徒が模造紙に大きなミッキーマウスの絵を描き、デビュー当時からの眼の描き方の違いや、チャームポイントのしっぽについてなど、調べた内容を絵と照らし合わせながら、分かりやすくまとめていました。男子はその隣りで、ウォルト・ディズニーの歴史について調べたことを模造紙に書いていました。

■ 2時間目に入ると、ほとんどのチームがリサーチしてまとめた内容を模造紙に書き写していました。模造紙に清書しているチームでは、発表準備が終わったチームのメンバーに「今回調べたことについて分かったことなどを発表してもらうから、考えておいてね。」とお願いしていました。また、発表するコメントについて考えているチームもありました。自然と役割分担できているチームが多く、みんな時間内に準備を終わらせることができました。

10:00 プレゼンテーション(1)
■ ついに発表の時がやってきました。「準備の片付けが終わったら、各チーム模造紙を持って前に集まりましょう。」作業が終わらないのか、どのチームもなかなか前に集まろうとしません。「みんな行くよ。」とLAに促され、チームが集まってきました。消しゴムのカスなどを箒で掃除する生徒もいました。発表がよく見えるように、生徒たちを真ん中に集めて座らせます。

■ 「発表は笑顔で楽しくやりましょう。他のチームの発表を聞くときは静かにね。発表しているチームのテーマについて、どんなことに興味があるかなどを考えながら聞きましょう。1番に発表したいチームありますか?」今回は、発表したいチームからプレゼンテーションを行います。「ハイ!!」と積極的に手を上げるチームがありました。「ではお願いします。」1番目のチームが生徒たちの前に並んだら、プレゼンテーションスタートです。

チーム2−2 『アメリカの映画について』

このテーマを選んだ理由は、映画はおもしろいから・奥が深いから・俳優についてもっと知りたいと思ったからだ。映画ベスト3やスターベスト3のほか、"マトリックス・リローテッド"に焦点をあててリサーチした。アメリカの映画は日本でも公開されており、人気があることが分かった。

チーム3−2 『ディズニーについて・アメフトについて』

ディズニーを選んだ理由は、アメリカと日本のディズニーランドを比べてみたかったからだ。ディズニーランドについてやディズニー映画の歴史などを調べた。ウォルトが苦労してディズニー映画を作りあげたことが分かった。アメフトを選んだ理由は、選手がかっこいいから。アメフトが作られた由来やラグビーとの違いなどをリサーチした。アメフトはアメリカで人気のあるスポーツであることが分かった。


10:30 休み時間
■ 10分間の休憩です。今まで座って作業をしていたため、活発に動きまわる生徒の姿が目立ちます。バスケットボールなどをして、身体を動かす生徒もいました。また、模造紙が完成していないチームは、発表準備をするために「ペンを貸してください。」とLAにお願いしていました。

10:40 プレゼンテーション(2)

チーム1−2 『マイケルジャクソンについて』

マスコミで騒がれているマイケル・ジャクソンについて調べてみた。映画"スリラー"に出ていたときは黒人であった。整形については、はじめのころはやっていないと答えていたが、今は2回だけ鼻を整形したことを認めた。また虐待についても調べてみた。

チーム3−1 『ディズニーについて』

このテーマを選んだ理由は、日本との関係が深いからだ。ミッキーマウスの特徴などを調べてみた。眼の描き方や手袋をしている理由・自由自在に動くしっぽなど、デビュー当時と比べて考えてみた。またウィルト・ディズニーの人生やディズニー映画で使われている音楽などについて調べた。ディズニーは奥が深いと驚いた。

チーム2−1 『ディズニーについて』

私達がこのテーマを選んだ理由は、だれもが知ってるディズニーの魅力について調べてみようと思ったからだ。ウォルト・ディズニーについてや、くまのプーさん・ミッキーマウスなどキャラクターの誕生について調べた。1923年、ウォルトが寝泊りしていた部屋にえさをねだるネズミが現れた。ミッキーマウスはこのネズミからヒントを得て誕生したことが分かった。

チーム1−1 『ニューヨーク・ヤンキースについて』

スポーツのテーマを選び、中でもニューヨーク・ヤンキースを中心に調べることにした。松井が入団したことで興味を持った。ニューヨーク・ヤンキースの選手や歴史、優勝するまでの道のりなどを調べた。選手のユニフォームは、ニューヨーク・ヤンキースの代名詞と言っても過言ではないだろう。

チーム1−3 『アメリカの犯罪について』

アメリカで起っている犯罪事件についてリサーチを行った。13人が殺されたワシントンDCのスーパーマーケットで起きた連続狙撃事件や、2001年のニューヨーク無差別同時多発テロについて調べた。テロは犯罪か?という難しい問題も考えてみた。日本では考えられない事件が、アメリカでは起きており、とてもこわいなと思った。

チーム2−3 『アメリカの挨拶について』

アメリカの挨拶習慣に興味を持ち、このテーマを選んだ。日本の挨拶とアメリカの挨拶の違いについて調べた。アメリカでは"キス"が挨拶の基本であるが、日本は"おじぎ"が基本になっている。アメリカの挨拶から逃げる方法なども考えてみた。日本とアメリカでは、挨拶の仕方がまったく違うことが分かった。

チーム3−3 『アメリカの人種について』

アメリカには様々な人種が共存しており、その人たちがどのような活躍をしたのか興味を持ち、このテーマを調べることにした。中でも人種差別について詳しくリサーチした。白人が黒人を差別するのは、昔黒人がアフリカから奴隷として連れて来られたからだ。このテーマを通じて、歴史などの新しい発見をすることができた。


11:30 今日のまとめ
■ 全9チームの発表が終わり、最後にSVから、全チームの発表を通しての講評がありました。「アメリカというひとつのキーワードから、これだけいろいろなテーマが出てくることは、とてもおもしろいことですね。ひとつのことでも、人によって様々な見方ができるということが分かったと思います。プレゼンテーションは楽しくもあり、つらいこともありなのです。でもこれが良いのだと思います。この土曜講座では、まだまだこのような機会があるでしょう。みなさん、お疲れ様でした!」
■ 最後に自己評価シートを記入して、今日の土曜講座は終了です。生徒たちはLAに「さようなら!また次回ね!」と元気に挨拶をして、教室に戻っていきました。

■ 第3回から続いたテーマ学習も無事終了することができました。はじめての決められたチームに戸惑いを感じていた生徒たちは、いつの間にかチームの中で役割を見つけ、自分から動けるようになっていました。ディスカッションに苦手意識を持っていた生徒も、積極的にプレゼンテーション準備に取り組んでいました。チームとして大きく成長することができたでしょう。

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