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横浜隼人中学校 2年生 語学研修旅行 [1日目]

2003年3月7日

2003年2月20日(木)から2泊3日、南福島の山深く、標高1,000メートルにあるBritish Hills(ブリティッシュヒルズ)で中学2年 語学研修旅行が行われた。中学校から始まった英語の授業で身につけた英語力を使って、積極的に英語でコミュニケーションを取る生徒たち。わからないところは友達同士で助け合ってプログラムに参加していた。たった3日間ではあったが、生徒自身が英語に対して自信を深め、3年生で実施するアメリカでの海外語学研修に向けて、新たな目標ができたようである。


Arrive at British Hills
朝8時20分に横浜駅に集合。校長先生からの励ましをうけて、駅を後にする。東海道線、東北新幹線と電車を乗り継いで、11時過ぎに新白河駅に到着した。バス二台に分乗し、British Hillsを目指す。

新白河駅の周辺はほとんど雪がなかったのだが、車で5分も走ると残雪が出てくる。「おーっ 雪が積もってるよー」生徒たちの楽しそうな声が車内に響く。最初は新鮮だった雪も山を登るにつれて、5cm、10cm、30cmと増えていき、British Hillsのゲート周辺は、車が通るところしか除雪されていない状態だった。

30分ほど雪山を登り、いよいよBritish Hillsに到着。「ここからはイギリスです。先生も英語しか話しませんから、みんなもそのつもりでがんばってください」先生の最後の日本語での励ましに、生徒たちは動揺をかくせないようだ。ゲートをくぐってからの風景も、日本とは180度違う、イギリス調。それも生徒の不安心をあおっている原因の一つかもしれない。

バスから下ろされた荷物を各自持って、Manor Houseへ入っていく。 "Hello!"スタッフの挨拶にも、緊張しているのだろうか会釈だけして、館内に入っていく生徒がたくさんいた。

Check in

まず、Ambassadors Hallへ移動する。Ambassadors Hallの壁には、古そうな人物写真が額に入って何十枚も飾られていて、イギリスの歴史ある学校のイメージそのものである。生徒たちは、写真を眺めたり、日本とは違う形のデスクランプをいじったりと、目に入るもの全てに興味津々のようだ。

生徒達がBritish Hillsで初めて出会う外国人の先生、Mr. Ashが教室に入ってきた。今までざわざわしていた教室が一瞬で静まり返る。Mr. Ashの簡単な自己紹介があり、生徒代表の挨拶があった。彼は、新幹線の中でも一生懸命挨拶の練習をしていた。そのかいもあったのか無事挨拶が終わりほっとしたようだ。
Mr. Ashから大きな拍手とともに右手が差し伸べられ、固い握手が交わされた。「握手はとても大事です。日本人は、握手と同時にお辞儀もしてしまうことがあります。でも、しっかりと手を握って、相手の目を見ることが大事です。もう一回やってみましょう」Mr. Ashから英語でコメントが入り、再度握手。今度はきちんと目を見て握手することができた。日本人同士では気にならない動作でも、外国人から見ると不思議に見えることもある。一流の国際人として大切なエチケットの一つを教えてもらうことができた。
また、ここでスペシャルゲストが登場。去年の春に横浜隼人高等学校を卒業し、現在大学1年生の先輩が、偶然British Hillsに来ていたのだ。"Hello everyone."先輩が英語で話し出す。予定外の英語でのスピーチにも関わらず、綺麗な英語で、自己紹介や大学生活を話してくれ、最後に「3日間の語学研修を楽しんでくださいね」と励ましの言葉を送ってくれた。生徒たちの心の中に、数年後の自分の姿がイメージできたのではないだろうか。
いよいよチェックインが始まる。まず、宿泊者カードが全員に配られた。Mr. AshからOHPを使っての説明があり、名前・自宅の住所・電話番号・学年・生年月日などを記入していく。判らない単語は電子辞書で引いたり、友達と助け合ったりしながら記入が終わった。「呼ばれた人は宿泊者カードを持って、前に出てきてチェックインしてください。自分の名前とI'd like to check in please.と言ってください」ゆっくりとした解りやすい英語で生徒たちに説明してくれる。
最初の生徒たちの名前が呼ばれて、前に出て行く。他の生徒たちは、いつ呼ばれるかと緊張の面持ちである。
「Hello. えーっと、My name is XXXX XXXX. ・・・で、なんだっけ・・・ I ??」
「I'd like to check-in please.」Mr. Ashが教えてくれる。
「あっ I'd like to check-in please.」
「Good. It is your room key. Room number is 724.」
先生の助け舟もあって、全員無事にチェックインを済ますことができた。
Orientation & Adventure Game
館内の地図と写真が載っているプリントがそれぞれ配られた。その館内の地図を使って、どのレッスンをどこの教室で行うのかを説明していく。一通り説明が終わると、Adventure Gameの始まりだ。プリントに載っている物(電話や彫刻など)は、館内のどこかにあるものだという。それを探して、見つけた場所を記入し、クロスワード・パズルを完成させるというもの。生徒たちは、一斉にAmbassadors Hallを飛び出して、館内を探索していた。
Receptionのところに、アンティークな電話があった。
「電話、見つけたよ。」ただ、生徒はここの場所の名前がわからない。スタッフに聞けばいいのだが、なんと聞けばよいのか、英語が出てこないようだ。「TELEPHONEで9文字だから、TELEPHONEって書けばいいんじゃないの?」「違うよ。ここの場所の名前を書くんだよ。」みんなで助け合いながら、ゲームを楽しんでいた。
ゲームが終わったあと生徒たちは、各自荷物を持ち部屋に移動。男子生徒たちは、荷物を部屋において、さっそく雪遊びをしていた。
Lesson 1 Cooking
生徒たちは、12〜13名でチームを作り、3日間で5つのレッスンを受ける。一つ目のレッスン「Cooking」がクラフトハウスのキッチンで始まった。
"Hello Boys !"教えてくれるのはMr. Paul、男の先生である。家庭科の授業といえば、女の先生が教えてくれることが多いが、男の先生でちょっと驚き気味の生徒たち。手を洗って、エプロンをつけ、準備完了。
今回はイギリスの伝統的なお菓子である「スコーン」を作る。先生から、英語で作り方や道具の説明があるが、やはり聞き取れない生徒も多いようだ。「ねえ、何すればいいの?」「だから、小麦粉を250グラム量るんだよ。」と、理解している生徒が、周りの生徒に日本語で教えるシーンが数多くあった。
レシピは英語で書かれているが、みんなで助け合いながら、材料を量り、手で捏ねて生地を作り、自分の好きなもの(チョコチップやココナッツ、レーズンなど)をトッピングとして混ぜて、スコーンを作っていく。「使い終わったものは、きれいに洗って元のところに戻してください。」聞き取れる単語を参考にしつつ、ボールや型抜きを洗って片付けることができ、机の上はいつのまにか、ピカピカになっていた。
スコーンが焼きあがるのを待っている間、フレーバードティーが振舞われた。今日のお茶はブルーベリーティーで、真っ赤なお茶の色と甘いブルーベリーの匂いに、生徒たちはおどろいている様子。「結構美味しいよ。」と一人の生徒が飲み始めたのをきっかけに、みんながお茶を口に運んだ。
そうこうしているうちに、クラフトハウス内にいい匂いが立ち込めてきた。続々とオーブンからアツアツのスコーンが運ばれてくる。「あ、これ俺のだ。美味そうじゃん。」「えーなんで僕の膨らんでないの?」初めて作ったスコーンの出来栄えに一喜一憂する生徒たち。焼きあがったスコーンは、家へ持って帰ることができる。生徒たちは味見をしたいのをぐっとこらえて、紙袋に大切にしまっていた。
Guide to Dining & Dinner
一つ目のレッスンが終わった後、もう一度Ambassadors Hallに集まり、今度は食事をする時のエチケットを学ぶ「Guide to Dining」に参加する。スタッフがOHPを使いながら英語で「良いマナー」「悪いマナー」を教えてくれる。教わったことを踏まえて、いよいよ待ちに待ったDinnerの時間である。
Dinnerは、Refectory Diningというオックスフォードの建築様式に基づくダイニングホールでいただく。一流シェフの本格的な西洋料理がビュッフェ形式で味わえる豪華な夕食。スタッフも全部英語圏の方達でまとめられており、Refectory Diningに入った生徒たちは「ハリーポッターの世界だ!」「外国にいるみたい!」とホールを見回していた。
一列になって、料理を取りに行く。Guide to Diningで良いマナーを学んだおかげだろうか、各自食べられる分量だけお皿に取り、席に着き、美味しそうにディナーを楽しんでいた。
Dinnerの後は、各自フリータイムである。British Hillsには、室内プールや卓球・バトミントンが楽しめるスポーツジムなどがあり、これを楽しみにしていた生徒もたくさんいた様子。男子生徒を中心に、制限時間いっぱいまで夜を満喫していた。
また、「British Hillsから、家族や友達に英語で絵葉書を書こう」という学校の課題があり、フリータイムにはReceptionで絵葉書を買う生徒の列ができた。会話集を作ってそれを握り締めながら、絵葉書を購入する生徒たち。Receptionのスタッフも一人ひとり丁寧に英語で応対してくれ、1日目が終わった。

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