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共栄学園中学校 最先端学習 第14回土曜講座 [2]

2003年2月26日
by 平出桃子

9:55〜10:30 ワークシート作成

■ 休み時間に各教室へ戻り、1時限目に行った論文講座の内容と、論文のテーマについて再度LAが確認をします。

■「今回の論文テーマを覚えている人はいるかな?」とLAが生徒に聞くと、「クローン!」「差別!」「街作りもやった!」と今まで取り組んできた学習テーマがたくさん出てきます。「ではなくて、一番大きなテーマはなに?」「え〜、なんだっけ?」とふざけて忘れた振りをする生徒たち。

■LAが大きな文字で黒板へ書きます。「テーマは『理想の都市』ね。でも、今まで学習したテーマから選ぶことも出来ます。あと、ほかにどんなテーマがあったかな?」「自分についてとか。」「お花茶屋商店街!」生徒たちが次々と答えていきます。「うん、たくさんやったね。一番大切なことは、自分が書きたい!って思うテーマを選ぶこと。自分の意見や、考えを持っているテーマを選んで欲しいと思います」

■さらにLAは黒板へ向かいます。「論文講座で話した"核と肉付け"に基づいて、情報収集を行うことも大切になります。インターネットや本、雑誌を活用してデータを集めてください」「PCルーム使っていいの?」「もちろん、ただし初めにワークシートを作成します。これは、論文を書くヒントを見つけるためのものです。みんな、感想文ではなく論文だからね。では、ワークシートとフロッピーを配ります。フロッピーは、ダウンロードしたデータや入力保存用に使ってください」生徒全員が受け取ると、ワークシート記入の説明が始まりました。

■ワークシートには、5つの項目が書かれています。

(1) テーマ
(2) (1)のテーマに興味を持った理由は?
(3) (1)で選んだテーマについて、現在どのような問題点が挙げられますか?
(4) (3)の問題点をどのように解決・改善していけばいいですか?
(5) 問題解決のためにどのような項目のリサーチが必要ですか?

ワークシートに基づき、内容の構成を考えさせます。また、テーマについて問題意識を持たせ、自分がどの点に注目しているか明確になるのです。

■「"差別"をテーマに考えた時、(2)の選んだ理由に"差別はよくない"、ではなぜ良くないのか?(3)で問題点を挙げていきます。自分と関わりのある、身近なテーマを選ぶこと。どんなものがある?」「男女・人権差別」「障害者・ホームレス」「アイヌの問題もあるよね。」「差別にもいろいろな問題があるね。その問題を解決するにはどうする?」「お互い理解し合えばいい!」「それが(4)に当てはまり、大勢の人を納得させるためのリサーチを行い根拠を探します。これが、(5)になります。みんな作成手順わかったかな?」理解できた生徒も、まだ理解ができない生徒もいるようです。「わからないことがあったら、LAに聞いてください。友達同士で相談してもいいです。では、作業をはじめましょう!」

■LAの説明が終わると、ワークシートの記入が始まりました。最初はみんな、一人で黙々と書き進めていましたが、しばらくすると「なに書いていいか分かりません」と早速LAに助けを求める生徒が出てきました。友達の机まで移動して、「一緒に考えよう」とテーマを相談している生徒もいます。
■2組の教室には、まだ白紙のワークシートを覗き込む2人の女子生徒とLAの姿がありました。テーマが決まらないようです。「『理想の都市』ってテーマが大きすぎるよ」と生徒がLAに文句を言っています。「今まで学習した内容でもいいよ」「差別にしようかなぁ・・」「差別でも、もっと絞り込んだ方がいいよ。身近な問題で考えてね。」「差別ってさ、人間じゃないといけないの?」「えっ?」「犬ってさ、公園入れない所多いよね。これって一種の差別でしょ」「なるほど」LAも犬とは考えつかなかったようで、生徒の柔軟な考えに感心していました。
■テーマが決まると、ワークシートの項目を記入していきます。「犬も遊べる公園を作りたいな。理由は、犬を飼っているから。公園に行っても放すことができないから」このテーマは、犬を飼っているからこそ直面する問題であり、犬の気持ちがわかるのでしょう。「公園には犬嫌いな人もいるから、放し飼いにできないんだよね。じゃ、犬の良さをわかってもらえればいいんだ」「そうだね、世界には"ドッグラン"っていうものがあるよ。調べてみたら?」「公園のマナーや、犬のしつけも調べよう!現在、日本で犬の遊べる公園ってどれくらいあるのかな?」「気になることは、すぐ調べるといいよ。それが、情報収集に役立つかもしれないから」LAからの助言もあって、ワークシートの記入を早く終えることができたようです。「PCルームへ行きます」と元気よく教室を出て行きました。
■LAと相談をして、早目にワークシートを終わらせる生徒もいれば、黙々と一人で作業する生徒、友達同士相談しても記入の進まない生徒もいます。ワークシートの記入が終わり、PCルームへ移動を始める生徒も何人かいました。
■3組を覗いてみると、まだLAと相談している生徒が残っていました。何のテーマについて書こうか迷っている生徒たちに、「今まで学習したテーマを言ってごらん」とLA。「作文ってなに書いていいか分からないよ」「今までやったテーマの中で、少しでも興味を持ったことないかな?」「国際化とかおもしろかった。国際化といえば、北朝鮮は絶対しないほうがいいよね。」「なら、あなたのその意志を伝えて。はじめに自分の思っていることを書いてしまって、あとから根拠を見つけていくのはどう?」「う〜ん・・」まだ、自分にとって興味のあるテーマが見つからないようでした。

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