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千代田女学園中学校
学校説明会
2003年1月9日(木)

 
スケジュール
(1)10:30〜 受付後、グループごとに授業参観・校内見学    
(2)11:00〜 開会、学校長挨拶 校長 藤澤正徳先生

(3)11:10〜

教育方針について

教務主任 松尾先生
(4)11:45〜 進路指導について 進路研究部主任 飯島先生
(5)11:55〜

平成15年度入試要項説明

入試広報部主任 福井先生

(6)12:05〜

入試問題(国語、算数)解説 国語科
数学科
三浦先生
白石先生
(7)12:20〜 質疑応答    

 千代田女学園は、地下鉄麹町駅・半蔵門駅より徒歩5分、JR・地下鉄の市ヶ谷駅・四ッ谷駅から徒歩10分くらいの場所にあります。受付では、初めて説明会に参加する方を対象に、来校者カードの記入を行っていました。カードを記入した方には『ちよっ子カード』を発行してくれます。何度も学校に足を運んでくださる方は、次回よりこのカードを見せれば、簡単に受付を済ませることが出来るそうです。受付を済ませると、待合室に案内されました。今回の説明会に参加された方は20人くらいでした。

《授業参観・校内見学》
 受付を済ませた方達から、10人ほどのグループに分かれ校内見学へ。千代田女学園では、中学1・2・3年生を7・8・9年生と呼び、1クラス35人ほどで、1学年は3クラスあります。数学と英語はグレード別(能力別)に20人前後の4クラスに分けて勉強します。少人数制にすることで生徒の能力に合わせた学習が出来るそうです。9年生は数学を、8年生は英語を各クラスに分かれて勉強していました。英語の授業では、先生も生徒も日本語は使わず、英語で会話をしていました。
  7年生は書道の授業を行っていました。書道専用の教室は2つあり、制服が汚れないようにスモックを着用します。書初めの作品を選定している最中で、生徒たちは先生に「これどうかな?」と自分の作品を見せていました。社会の授業を行っている7年生のクラスでは、EUについて先生が生徒に質問をしていました。何人かの生徒が立っており、EUの特徴を答えた人から座れるようです。みんな「はいっ!」と元気良く手を挙げ答えていました。
 広い敷地の中には、体育館が大小合わせて3つあり、テニスコート3面分のグラウンドがあります。1250名収容できる大講堂は、入学式や卒業式が行われ、毎週水曜日の朝拝では、先生が交代でお話をします。大講堂の隣りには、礼拝堂「聞思堂」があります。心落ち着く場所として生徒は活用し、先生は生徒の心理状況により聞思堂で面接を行うこともあるそうです。

《学校長挨拶 藤澤正徳校長先生》
 千代田女学園は、今年創立115周年を迎える。1888年(明治21年)ここ千代田区4番町の地に開校された。115年前は、男性中心の社会であり、学問は男子のものであったが、女性も教養を身に付けることが大切という想いから、この女子校は始まった。我校では、生徒一人ひとりの心の教育、人間教育のために、学校の建学精神に基づいて各界の先生をお呼びして、お話をする機会を作っている。115年の伝統の重みを実感すると共に、昔からやっている習慣などは、時代において変化することも我々は必要だと考えている。
 これからの高齢化社会において、準備期間である最も多感な20歳までの中学校、高校生活の中でどのような生徒に育って欲しいか。我々は生徒側に立って共に歩む、きめ細やかな人間教育を実践している。そのために点検、改善もしていかねばならない。また、生徒たちへの心の教育、暖かい心を取り戻すことが大事である。いじめ、差別はけっしてあってはならない。一人ひとりやさしい豊かな心を持った人権感覚を育て上げる。自分の願い、将来の夢を持ち、その目標に向かって一つひとつ実践し、コツコツ努力する生徒を育てていきたい。学歴、名誉、財産より大切なものがある 。

《教育方針について 教務主任 松尾先生》
 我校は、仏教(浄土真宗)の教えに基づく学校である。親鸞聖人の人間観をもとに、生徒を教育するのではなく、生徒と共に育んでいきたいという願いを持ち運営している。子供から大人に変わっていく時期に、宗教を通して命とは、愛とは、憎しみとは何かを考えさせる場を提供していきたいと考えている。宗教授業、ボランティア活動などを通して、生徒共々人としていかに生きるべきかを学んでいる。
 学校規模は、総生徒数約600名、1学年約100名3クラスで運営している。20年前から中高一貫教育を始め、先生と生徒は非常にアットホームであり、コミュニケーションの良く取れている学校と自負している。

 学習活動においては、これからは女子も重要な活動をするだろうと考え、社会の中で働くのであれば、より良く社会を変革していくリーダーシップのとれる女性になってほしい。そのために充分な大学教育が必要だと考え、中高6ヵ年の学習活動をきめ細かく行っていく。具体的には大学受験に配慮し、有名大学に入れる学力をつけていく。我校では、授業時間・内容削減及び先送りは行わない。
 学年構成については、6年間を2年間のブロックに分け、中1・2を基礎過程、中3・高1を発展過程、高2・3を充実過程とし、それぞれ目標を立てる。クラス編成は、内部テストにより行い、中1より特進クラスと普通クラスに分かれる。特進クラスは1年ごとに入れ替えを行う。どのような授業展開を行うかというと、中1・2までは差はない。中3より特進のみ授業数が増える。高1より普通コースは自分の学びたいものを選択し、文系理系に分かれる。特進については、再来年より国公立センター試験5教科7科目が導入されることにより、それに対応できるよう文理を分けず、満遍なく勉強する。
 英語、数学に関しては、中学1年生から3年生まで特進コース、普通コースも混ぜてグレード別(能力別)に授業を行う。さらに補習活動にも力を入れている。例えば、始業前の30分を利用して行う0限授業は、もっと勉強をしたい生徒や、授業の理解が充分でない生徒のための講習を実施している。また、朝礼時にはミニテストを行い、学習内容を確実に理解させる。ミニテストの無い日には朝読書を行い、活字メディアからの情報収集を目的とし、週2・3回時間を設けている。放課後の補習については、次年度より再検討する予定である。

 国際化については1年間の長期留学や、共に生きていく観点から中学3年生全員で行う異文化体験、ニュージーランド海外研修を積極的に取り組んでいる。情報教育の授業は中1から中3まで0.5時間を取り、パソコンの基礎などを勉強している。宗教の時間にボランティア活動を行い、千代田区の福祉課や老人ホームでの車椅子やアイマスク体験、市ヶ谷近辺の清掃活動などに取り組んでいる。以上が現代社会に取り組むための活動である。
 さらに今の子供達の勉強に対するモチベーションを上げなければならないと考え、生徒が自ら体験、学んでいく土曜プログラムでは、博物館に行くなど自然科学や社会科学に興味を持ってもらい、それが教科学習に反映されればと思っている。来年度より授業5日制、学校6日制がスタートする。それは土曜日をさらに充実させるためであり、行事は土曜日に集約させる予定である。

《進路指導について 進路研究部主任 飯島先生》
 どこの大学に入ったかではなく、大学でなにを学び、どう利用してキャリアプランに役立てていくか、そこを後押しすることが進路指導の仕事であると考えている。学びに向かう力を育てるために、学びの目標と価値・意義を持たせ、なりたい自分を見つけることが成績アップにもつながる。そのためには社会を知らなければならない。
 中1・2では「職業を考える会」を通して卒業生の話を聞く。中3・高1では「学部・学科調べ」「大学教員による模擬授業・講演等」を行い、自分が目標とした将来のためには大学等でどのような学びが必要なのかを考える。高2・3では、受験勉強に力を入れると共に「校内での大学等の説明会」を実施し、志望学科・学部・大学を決定させる。
 現在150万人いる18歳人口が、来年度の生徒たちの時は120万人になり、大学も変わってくるだろう。大学入学だけに力を入れるのではなく、自分で工夫してキャリアプランを立てて欲しいと思う。一人ひとりの将来設計にふまえた進路指導を実施していく。

《平成15年度入試要項説明 入試広報部主任 福井先生》
 出願期間は1月20日から1月28日まで。日曜日も受付をする。2月1日の第1回、第2回は各50名、2月2日の第3回は40名の募集。提出は、入学願書のみ。報告書・通知表のコピーは必要ない。複数受験の場合、2回目以降の受験料は必要ない。追加出願する場合は、受験票のみを持ってくれば良い。試験は、国語・算数の2科で各50分、100点満点。面接は昨年は実施しなかったが、今年度より再開する。4、5人のグループ面接で5分くらい。質問は2つほどで、志望動機や、クラブ活動などを聞きたい。複数受験する場合は1回のみで良い。遅刻については第1・3回は9時30分以降の遅刻は棄権とみなす。第2回については、午前中別の学校を受験する方も多いと思うが、最大4時までの遅刻は認める。合格発表は当日行い、第1・3回は大講堂正面に掲示。第2回はインターネットで発表し、翌日より入学手続きを開始する。複数受験した生徒は、各教科のより良かった方の点を合計し、さらに10点を加え合格者を出す。ただし、募集定員以外の選抜に入ることになる。

《入試問題解説 国語科 三浦先生》
 問題の傾向として、論理的文章を35%出題する。文章を正確に読み取り、作者がなにを狙っているかを読み取る力をみたい。指示語や空欄補充などの問題が出る。文学的文章も35%出題する。作者の心情を追っていく問題で、作者の訴えを読み取れるかをみたいと思う。言語に関する知識を問う出題として、漢字を10題、うち3題は読みを出す。基本的な問題が多く、漢字に関しては、小学4・5・6年生で学んだ漢字の復習をして欲しい。チャンスを増やした問題にしている。

《入試問題解説 数学科 白石先生》
 昨年より小学校の教科書を参考にして、問題作成している。初めに計算問題を8題出題する。整数、少数、分数や虫食い算などの難しい問題もある。次に1行問題が10題出題される。単位の計算や、数の性質、図形など広範囲より出題するが、小学校で習ったことができれば大丈夫だろう。残りは大設問で、図や表、特殊算などを用いる論理的思考を問う問題である。(1)を冷静に解けば(2)のヒントにつながる問題作りをしている。問題はやさしい順に並んでいる訳ではない。個人により算数のなかでも得意、不得意があるはず。自分にとってどの問題が解きやすいか判断し、分からない問題を後にまわして、先に進む勇気も必要である。


各先生方のお話が終わると、今回の説明会は終了しました。個人的に先生に質問している方もいました。初めて説明会に参加された方には、先生から『ちよっ子カード』が配られ、「お子様にがんばってくださいとお伝えください。」と笑顔で声をかけられていました。中庭では、バトン部の生徒が昼休みの練習に励んでいました。バトン部は関東大会出場が決まったそうで、いつもより一層練習に気合いが入っているそうです。元気な掛け声は正門の外まで響いていました。

NTS教育研究所 平出桃子

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