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大妻中学校
学校説明会
(大妻講堂にて)
2002年11月16日(土)13:00〜14:45

スケジュール
(1)12:40〜 マンドリン部演奏  
(2)13:00〜 学校長挨拶 学校長 岡谷恭子先生
(3)13:30〜 学校生活全般について 教頭 渡辺澄子先生
(4)13:52〜 ビデオ上映(ダイジェスト版)  
(5)14:06〜 入試科目について 入試部主任 井上先生 国語:川畑先生 算数:杉本先生
理科:佐野先生 社会:右藤先生
(6)14:29〜 入試全般について 入試部主任 井上先生
(7)14:42〜 個別入試相談(第1仮設校舎音楽教室にて)

配布物
学校案内一式(学校案内パンフ、入試要項、願書一式)、説明会プログラム、入試内容・受験勉強のポイント、受験を考えている方々へ(在校生の声&保護者の声)、教科の学習内容(14年度)、平成14年度入試問題

ビデオ貸出あり:希望者はビデオ貸出カードに住所・氏名等を記入し、学校紹介ビデオを借りることができる。返却は期日までに直接持参か郵送、宅配便にて。


展示物
制服
販売品

なし



 説明会会場の大妻講堂は、中高校舎からすぐの場所にある、丸みをおびたオブジェのようなガラス窓が印象的な美しい建物です。受付では学校案内一式と入試問題を配布してくださり、奥のロビーはビデオ貸し出しコーナーとなっていました。本日のビデオ上映ではダイジェスト版しか見ることができないとのことで、たくさんの方々が借りていました。

 開始20分ほど前から、数々の賞を受賞しているというマンドリン部の演奏が静に始まりました。その美しい調べに誘われるように続々と参加者の皆さんが集まってきます。皆さん演奏のじゃまにならないように、静かに着席されていました。マンドリン部は100名もの部員がいて、毎日練習をされているのだそうです。

 以下、先生方の言葉をそのままレポートします。

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●岡谷校長先生より

 パンフレットの冒頭にもある『自らを高め、自らを律する21世紀の女性を育んでいます』─ この言葉こそ、新時代の本校の教育理念というふうに考えていきたいと思う。悠久の長い時間の流れの中で21世紀を迎えた私たちは、未来に向かって希望の灯をともし続け、個性輝く生き方や文化の進展にも寄与していきたい。人々や環境とのより良い共生を考えていくためには、自らを高め、自らを律することのできる、賢くて心美しい、洗練された21世紀を担う女性を育んでいかなければならない。「日はのぼりまた日は沈むいつのときもわれに凛たり心の一樹」という短歌があるが、自分を律し、自分を高めていくためには、心の中に凛とした1本の木を持っていなければならないということ。パンフレットを開いた最初のページにも白い花をつけた清楚な生命力あふれる凛とした力強い木の写真があるが、これは自らを律する心の一樹を象徴したものと考えてほしい。

 次に、具体的に大妻教育の6年の中でどのような女性像を育てていくのかということについて話したい。まとめて言うと、深い知性と気高い品性をそなえた女性、そして人生のどのような場面にでも必要とされる人材となるように、また、日本人としての誇りを持ち、日本の伝統ある文化を継承しながら、新しいものもどんどん取り入れ、国際社会にもどんどんと出ていけるような女性を理想像として育成していく。
 やはり学校教育なので、知性を養うことがとても大切。知性を養うというのは、本校の全人教育ではトップにくることになる。深い知性を養うには、まず知の世界に向かって目が見開かれなければ何にもならない ─ 「知の開眼」と表現できると思う。生徒が勉強している過程の中で「あっ、そうなのか」という気づき、あるいは未知のものを知に変え得た時の喜びや驚き、知的好奇心が芽生えると、勉強することに興味・関心が持てるようになる。そして、学問の世界に足を踏み入れていく。そのあたりのところから、本校の教育として毎日の授業の中で、各教科研究を重ねた独自の教育によって日々育てていく。そしてその時々に必要なことを頭の中にしっかりとインプットし、必要に応じてそれを取り出し、それを使ってものごとを解決する、あるいはそれを使ってさらに発展的なこと、創造的なことができるようにする力をつけていく。

 『気高い品性を養う』 ─ 「気高い」という言葉はある意味最上級のことを示し、ここは人格形成の部分に相当する。知育と同等に考えられるのが人間教育であり、車の両輪と理解してほしい。この人格形成では、理想像を育てるためにその根幹となる精神として以下の3つの柱をあげている。

『恥を知れ』『報恩感謝』『高雅礼節』

 『恥を知れ』というのは本校の校訓であり、もともと大妻家の家訓であったもの。これは、人に向かって言うのではなく、我と我が心に向かってその行いを問うという意味。そんなことをして恥ずかしくないのと自問自答する、うっかり失敗してしまったと思った時に二度三度と同じ失敗を繰り返さないように自分で注意をしていく、そのように心がけていくと、心の中にだんだん良心というものが育ってくる。良心が育てば、意味ある行動につながり、さらに人間としての誇りを持てるようになる。しかし、人間というのは心が弱い動物なので、私たちを惑わせるような誘惑もたくさんある。いけないとは思いつつ、なんとなく謎めいた負(マイナス)の魅力のようなものもある。そのような誘惑にかられた時に、自分の心の中に良心や人間としての誇りが育っていると、ハッと気がつく。やっぱりできない、人間としてやってはならないことだと気がつく。そしてもしそのようなことをしたら、両親や先生を悲しませることになると感じた時に、一歩踏み出そうとしたその気持ちを抑えることができる。このように、心の中で葛藤を繰り返しながら、最終的には正しい我を取り戻すという意味と考えると、「恥を知れ」という言葉はある意味でヒューマニティに富んだ言葉であるといえる。

 『報恩感謝』─「感謝」という言葉は学祖大妻コタカ先生がよく口にしていた言葉。私たちはひとりではけっして生きていくことができない。現在自分がここにあるということは、どれだけ大勢の方々のおかげで現在の自分があるかということを考える必要があると思う。ご両親、知り合いの方、あるいはまったく知らない方からの有形無形のいろいろな恩恵を受けながら現在の自分があるというのは確かなこと。実際にありがたいなと思ったら、素直に「ありがとうございます」「どうもありがとう」という言葉が自然に出てくるようにありたい。自分でできることは人様のためにも一生懸命やってあげようという気持ちを育てていきたいと思う。
 本校の生徒たちにはそういう気持ちがだんだん育ってきているということが日常生活の中で多々見られる。たとえば、体育祭が終了すると体育部長が壇上に上がってその日の想いを発表するが、最後に「体育祭を無事に終えることができたのは私たちだけの力ではなく、先生方からいろいろとご指導をいただいたことをはじめ、事務部の方、用務の方などいろいろな方々のおかげです。心から感謝します。」という言葉が述べられたのも一つの特徴である。そのようにして、感謝の心が育つということは、人間が一歩謙虚になれるということであり、日常的にそうであると同時にさらに自分の生き方、人生観につなげていってほしいと思う。自分が成人した暁には、どんな小さなことでもいいから人様のお役に立つ存在となって、自分が受けた有形無形の恩恵を人生にお返ししていくというような人生観につなげていってほしい。自分が一生懸命やったことで人様が喜んでくださることは自分の生きがいにも通じる。喜んでもらえれば苦労した想いも消え、喜んでもらえてよかったと思える。それが人生に感謝をお返ししていくということにつながると思う。

 『高雅礼節』─「気高い品性」と一体になる言葉。この頃は「気高さ」や「清らかさ」という言葉はあまり使われなくなってしまった。「高雅」は気高くて優美であるということ。これは、自分自身が自分を磨き続けないとなかなか備わらないもの。言葉遣いや立ち居振舞い、ちょっとした物事に対する心遣いなどが高雅というものの中に含まれると思うが、いろんな形で自分自身を磨き続けることによって備わった知性、品性、心のやさしさがその人のひとつの魅力として空気のように広がっていく、そこにその人がいるだけでやさしさや品位が感じられるというようなもの。そういう雰囲気を持っているというのはとても大切なことで、これからの国際化の世の中にはぜひそういうことも必要だと思っている。
 「高雅」と「礼節」はセットであり、高雅であれば礼儀にかなった行いが自然とできるということ。礼儀正しさや礼節というのは少しも難しいことではなく、心のやさしさ、相手に対する思いやりのことであり、相手に対して失礼な態度をとらないことや失礼な言葉遣いをしないというようなちょっとしたことである。また、国際化がますます進む中で、価値観の違いをうめあわせてくれるものが「礼節」であると思う。お互いに礼節をもって接すれば、自然とそこに友好関係が生まれ、信頼や尊敬につながっていくのではないかと思う。やはり、清らかな少女、清らかな中学生、清らかな高校生はとても魅力のあるものだと思う。

 今申し上げたことを生徒たちに短い言葉で伝えるために「校長メッセージ」というのを記した。

(パンフレット7ページより引用)

『知性の星よ淑女たれ』 私の育てたい生徒像

 今年も美しい瞳をもった中高生が沢山入学しました。
 四月は希望に満ちた月です。教師にとっても、未知なる可能性を持った生徒をどのように開花させようか、という使命感に身の引き締まる思いが駆け抜ける時でもあります。この愛すべき未来の星達を、何としても知性豊かな、人柄のよい魅力ある現代の淑女に育てたいと思っています。それには、かくあるべく生徒達を磨かなければなりません。磨くということは生徒達に試練を与えることでもあります。生徒も入学後、安心して気を抜くことなく、生き生きと知的好奇心を持って高次元の世界に積極的に足を踏み入れ、自分が美しく開花していくことに喜びを感じる生き方が構築できるようになると、試練は喜びにかわります。知性の純粋な目の輝きは、そうした生き方をする中から自然に灯る光です。
 淑女とは自ら培った知性や教養と共に思慮深く礼節を弁え、洗練された優雅さを自分の中に養い得た女性、といえるでしょう。礼節は思いやりと洗練の印なのです。ですから私は生徒達に、中高生の頃からそうした要素を育んでいきたいのです。
 トレンディーなものは一時のもの。高い志を持って自分を磨くことに喜びを感じるようになれば、試練に耐える力が養われ、自分を美しく開花させることができるでしょう。自分の能力の限界一杯に挑戦できる人こそ未来に夢が持てる人です。
 (中略)
 人が輝く為には、努力が必要なことや、勝ち得た実力に加えて知性、人柄のよさ、気品が問われることに注目して下さい。
 私は、先生方共々、生徒を知的に輝く淑女に育てることに情熱を注ぎたいと思っています。
 ご父母の皆さまにもぜひご協力を賜りたいと、心よりお願いする次第です。
・・・・・・父母の会発行『大妻だより』より抜粋

 知性の星とは、知的に美しく輝いた双方の瞳の象徴であり、淑女は気品ある人柄ということである。これからは国際化の世の中にあって、日本の女性はもともと優れたものを持っているので、21世紀の女性はやはり淑女であってほしいと思う。昔のような内助の功というだけではなく、女性も男性も同等に学問や教養を身につけ、社会人としても輝いて生きると同時にいろいろな場面で必要とされる人材としてこれからの世の中を生きていく、そして女性らしい品位や優美さで人間関係を美しくして育てあげていってほしい。そういう存在になってほしいと思う。

 私の「淑女観」というのは、考えてみると小さい頃から心にあったものである。少女時代に読んだいろんな読み物、その中で私が一番心ひかれたものは何かというと、賢くて美しくて、小さいながらも自分の身のまわりのことをしてくれる人たちに対して労いの言葉をかけてあげられるようなプリンセスであった。
 先日たまたまテレビを見ていたら、物語紹介というもので『小公女』を取り上げていた。父の死によって転落の人生を送ることになった少女が、どんな状況にあっても逆境にめげないで毅然として立ち向かい、心の美しさを保って生きつづける姿に私は限りなく憧れた。これからいろんなことがあるかと思うが、このようなプリンセスになってほしいと思う。
 いろいろな国の人と接した時も、ひけを取らないだけの素晴らしさを発揮してほしいと思うので、そのような淑女を育てるためにこれからも情熱を注いでいきたいと思う。


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●渡辺教頭先生より学校生活全般について(スライド使用)

新校舎紹介(現在校舎を建て替え中)  



平成15年12月完成予定、地上9階地下1階のインテリジェント化された校舎
現在中学生が勉強している校舎を取り壊し、体育館が完成するのは平成17年3月予定
吹き抜けの廊下、天井は開閉式で自然の採光が入る設計
普通教室は現在よりもやや広めで、木のぬくもりのあたたかい感じ
L L 教室や特別教室には最新式の設備を導入し、実習や実験の充実を図る
図書室は学校の中枢的な機能を持つ場所であり、利用しやすいことを考えて校舎1階中央部分に設置し、蔵書35,000冊すべてをコンピュータ管理する
大小2つのアリーナ(体育館)
都心の学校なので土の校庭はないが、屋上に植栽をして自然と親しめるような、そこで遊ぶことができるスペースにしていく
地下のカフェテリアは簡単な昼食がとれる場・語らいの場・くつろぎの空間となる(基本的にはお弁当を持ってきてもらう)。外側はドライエリアとなっており、植栽をして自然の採光を取り入れていく
第一仮設校舎はこの会場(講堂)の前に建っている校舎で、まったく問題なく使用できているので心配はいらない
スクールシックについても配慮している
建設に伴う寄附や学校債等は一切ない


教育方針について(パワーポイント使用)  
学力をしっかりつけます
人間教育を大切にします
学校行事や情操教育を充実させます
(1) 6日制を続ける(中1〜中3:週34時間)
(2) 先取り学習を積極的に進める(6年一貫教育のメリットを最大に活かす)
(3) きめ細かい指導:ひとりひとりの生徒を6年間見続けることによって一人一人の生徒を理解し、個性を伸ばすことができる

「教育課程」
どの教科もまんべんなくバランス良く配している
中学の教育では基礎・基本をしっかり身につけさせる
公立中との授業時数の差

  標準 本校
国語 8.6 13
社会 8.43 11
数学 9 13
理科 8.29 10
外国語 9 15


「先取り学習」
<国語>
中1: 百人一首の暗唱 「かるた大会」 漢文も白文に訓点をつける
中2: 古典常識の一部 古文の読解 修辞技法の基礎
中3: 高校の先取り 文学史など
<数学>
基礎を固めたうえで早め早めの授業
中学3年2楽器から高校教科書使用
数学検定に積極的にさんか
国際数学オリンピック
<理科>
平成15年度より中1で地学終了、中3で高校生物B導入
本校独自のプログラム コンピュータを使ってよくわかる授業
(理科が好きな生徒が多い)
<社会>
すべての分野で高校の内容を先取り
<英語>
少数人数のネイティブ&L L の授業(中1はクラスを2分割して行う)
中2からはネイティブと日本人教師によるティームティーチング
英検を積極的に受けさせている(中3で3級ほぼ全員取得、そのうち準1級1名、2級16名、準2級115名。中2の70%が3級合格。団体賞も続けて受賞している)
<道徳>
共通したテーマは「自分の将来の夢を見つけよう」
中2で茶道を取り入れている:日本の文化を守ると同時に広い意味で人と人とのつながりを知る奥深い授業
中3修学旅行で京都、奈良に行った際にお茶をいただく機会をつくり、実際に作法を実践できる場を設けている。生徒たちはそれを目標に楽しんで取り組んでいる


高校教育課程  
<大学受験に向け、生徒のニーズに合わせた授業展開を行う>
大幅な選択授業の取り入れ:高2で授業時間の約半分、高3は半分以上が選択
選択は10〜30人の少人数授業
成績不振者向けの補習、実力養成のための講習の充実
英数国については、生徒の要望に合わせて朝や放課後にも講習を行っている
結果、他大学受験の増加が顕著(平成13年度卒は85%が他大学進学をし、94%が4年制大学に進学。他大学合格者のうち6大学が46%、国公立を合わせると52%)
自然科学系の進路を選んだ生徒が多く、31.45%は女子の中では多いと思う
12〜13%が大妻女子大学へ進学(家政学部、文学部、社会情報学部、比較文化学部、人間関係学部、短期大学部)
他大学受験者は大妻女子大学を併願できない(一般入試扱いとなる)

 ますます進路実績を上げるべく、教育を充実させていきたい。

 ●ビデオ上映(ダイジェスト版)
中1英会話:1クラスを2つに分けたネイティブによる授業
中1理科:CD-ROMを使った授業(カビの成長)
中2社会:OHPを使った歴史の授業(江戸城、番町)
コンピュータ教室:ワープロの練習
書道室:かっぽう着姿で集中
木工室(家庭科の授業):こちらもかっぽう着姿
被服室
生徒さんインタビュー:「6年一貫なので、長い期間を通してたくさんの友だちと触れ合えるし、付き合っていくなかで本当に自分と気の合う友だちを見つけることができるのでとてもよいと思います。」
5月 中1遠足
7月 中1厘間学校(3泊4日):山登り、カレー作り、キャンプファイヤー
4月 中学修学旅行:京都、奈良
5月 高校修学旅行:九州
5月 中2遠足
6月 球技大会
9月 文化祭
10月 体育祭(東京体育館にて)応援合戦
2月 合唱コンクール(大妻講堂にて)
12月 スキー教室
1月 書き初め大会
2月 ひな祭りイベント
クラブ活動の様子(30以上のクラブがある)
ダンス部生徒さんインタビュー:「表現することが苦手だったのですが、ダンス部に入ることによって自分をうまく表現することができるようになりました。一生懸命やっている時は皆輝いていると思います。」
図書室での自習風景
3月 合格報告会:先輩の話を聞く(勉強の仕方や大学の選び方など、ためになる話がたくさん飛び出す)
入学式
『たくさんの笑顔、たくさんの元気、それが大妻のもとめるもの』


卒業生メッセージの紹介  

 「私は今でも大妻が好きだし、大妻に入って良かったと思います。それはきっと、真剣に物事に取り組む機会がたくさんあり、感動したら泣くし、楽しいときは思い切り笑える場所だったからでしょう。」

 大妻には自分を生かせる場所がたくさんある、この生徒の言葉を裏切ることのないように教育の充実に努めていきたい。


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●入試部主任の井上先生ならびに各教科の先生方より入試問題について

国語:川畑先生 
算数:杉本先生 
理科:佐野先生 
社会:右藤先生


(配布プリントを全文引用)
入試内容・受験勉強のポイント

<国語>
論理的な理解を求める文章と、文学的な文章とをバランスを考え、「子供向け」に限らずこの程度は読みこなして欲しいと思うものを出題している。
知識を問う問題だけでなく、作者の心情に踏み込む内容を持った問題を出題している。
語彙力が大切なので、日頃から辞書を引く習慣をつけて欲しい。文章量も多いので、ある程度のスピードで読めるよう、読書量も大切。
韻文の出題頻度は高い。毎年必ず出題されているので、基本的な知識はおさえておく方がよい。鑑賞文にも慣れておくことが大切。
過去の出題例についての練習はしておいたほうがよい。作問にあたっては例年と同じレベルになるように留意している。
<算数>
例年、全範囲にわたる出題を考えている。
正確かつ迅速な計算力がつくように、日頃から繰り返し練習をしておくとよい。
思考力を見る問題が中心になる。採点にあたっては解く過程も重視するので、途中式の書き方にも注意してほしい。
特殊算については例題的な問題は必ず解けるようにしておく。
<理科>
物理、化学、生物、地学の4分野から均等に出題する。
実験観察中心の問題になるので、暗記だけでなく、思考力を問う問題になる。
小学校の授業で行われる実験等には積極的に参加しておくこと。
小学校の授業内容からそれほど逸脱することはないが、社会的な常識の範囲での問題は毎年出題している。新聞やニュースの話題などに是非敏感になってほしい。
<社会>
地理、歴史、公民の3分野からの出題。
地理では日頃から地図に親しみ、地名を覚える際でも必ず地図で確認する習慣をつけることが大事。
歴史では基本事項だけでなく、資料の読み取り能力を見ることもある。教科書などにでている資料には注意してほしい。地理と歴史が融合した問題が出ることもある。
公民では政治のしくみや憲法など基本事項が中心だが、社会事象への関心を見るために、時事問題を出題することもある。テレビニュースや新聞に親しんでほしい。
すべての分野にわたって、記述式の問題を出すことがある。2〜3行程度書いて答える問題で、大意があっていれば正解としている。なお、地名・人名などの基本用語は、感じで正確に書いていないと正解にしない。


<出題方針と新課程について>
国語: 基本的には例年通りの出題。ただし、新出漢字についてはルビ(読み)がふってある。
算数: 新課程に準じた出題をすると十分な計算力と思考力を見ることはできないと考えているので、例年通りの出題となる。
理科: 丸暗記でなく、思考力を問う問題を出す。実験・観察を通じて考えていく問題を多く出題。新課程に合わせるのではなく、今まで通りの範囲となる。
社会: 3分野にわたった基礎的事項を中心に出題するが、地理と歴史が融合したりする問題
もあるので、多角的に力を見せてもらいたいと思う。新課程にはこだわらず、従来通りの出題となる。

<出題傾向について>
国語: 大問3〜4題。特徴としては、詩、俳句、短歌などの韻文を出題する傾向が強いので、それらに対する基本的な知識を身につけてほしい。例えば俳句であれば季語という季節の言葉がかならず出るというようなこと。
算数: 全範囲から偏りなく出題。簡単な問題から配置している。
理科: 4分野から均等に4題出題。計算は必ず出るが、どの分野から出されるかは年度によって異なるので、過去問に目を通しておいてほしい。簡単な一行程度の記述式の問題も必ず出題する。
社会: 大問2〜3問。問われていることは基礎的なことだが、問い方に特徴がある。地理・歴史・公民を別々に分けずに、学んだことをつなぎ合わせて整理しておいてほしい。

<試験当日とそれまでの注意点>
国語: 問題量が多めなので、全体に目を通して焦らずわかったところから解くこと。漢字の書き取りでも前後の文章から判断する読解力が必要な場合もあるので、注意すること。
算数: まず、過去問を研究してほしい。全問記述式となるので、途中の計算式を書く訓練を忘れないように。答えだけの場合は点をあげていないので注意してほしい。その代わり、答えが間違っていても、途中の考え方があっていれば部分点をあげている。自分なりの言葉でよいので、考え方を書いてほしい。
理科: 問題量は多くないが、時間配分を考えてほしい。新聞やテレビなどのニュース等をご家庭でも話題にしてほしい。実験・観察は進んで参加してほしい。漢字は正確に書けるように。
社会: 用語や人名は漢字で正確に。数行程度の記述問題が出ることがあるので、的を得た解答を。

<プレゼント:ねらい目>
国語: ずばり「慣用句」。語彙力を見る問題が多い。古くさい言葉、古めかしい言葉が大妻は大好き。
算数: 左側半分がやさしくなっているので、そちらでミスをしないように。割合・旅人算にも注目。
理科: 身のまわりにあるものを見逃さないこと。
社会: 必ず地図上の場所をおさえること。教科書の絵やグラフも見ておくこと。時事問題(最近のニュース)にも注目。


●入試部主任の井上先生より入試全般について

<大きな変更点は4つ>
(1) 募集人員:合計300名 → 280名へ(実質的には変わらないと思う)
(2) 合格発表:掲示発表のみ → 掲示とインターネット(30分遅れ)発表へ
(3) 手続締切:第1回手続締切 2月2日 → 2月3日へ
(4) 補欠掲示発表を廃止し、欠員が出た場合には順次繰り上げ合格の電話連絡を入れる予定(一番早くても2月3日の午後からになる。最終は2月15日の招集日の少し先くらいまで)

<よくある質問から>

2科(全受験者)で約8割を決め、残りを4科受験者で判定するので2科が不利ということはない。
合格の基準は60〜65%。足切りはない。
3回すべて受験しても優遇措置はないが、繰り上げ合格を決める際には合格点に近い点数であれば、ささやかな優遇ができる。
受験しなかった分の受験料は、入学手続をした方のみに返還している。(返還手続必要)
出願は郵送のみ。早めに投函してもらってもOK。
寒い時期なので、大雪等で公の交通機関に遅れが出た場合は、ラジオ(ニッポン放送)にて試験当日午前6時に緊急連絡放送を流す。
保健室受験も可能なので、申し出てほしい。

 体調を整え、万全の態勢で受験され、合格されることを祈ります。


 こちらで説明会は終了となりました。現在新校舎建築中のため、残念ながら校内見学の方はできませんでしたが、仮設校舎には個別受験相談コーナーが設けられており、たくさんの方が質問をされていました。


 仮設校舎を往き来する生徒さんたちや先生方のさりげない立ち居振舞いから、なんともいえない凛とした「気高さ」を感じました。失礼があってはいけないというやさしい気配りが自然となされていることを、その言葉遣いや手の差し伸べ方、きめ細かなプログラム進行からも感じ取ることができました。『恥を知れ』という校訓のもと、自分を見つめ、省みることの繰り返しから相手に対する思いやりの心が育っていくのでしょう。
 自分がしてもらって嬉しいことを周囲の人にもしてあげる、そんなちょっとしたことでとてもあたたかい気持ちになれることを感じさせてくれた説明会でした。新校舎の完成も楽しみです。

NTS教育研究所 山本真美

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