NTS教育研究所NTS教育研究所
ホーム学校リサーチ:学校レポート私立中高一貫校レポート:東洋英和女学院中学部

東洋英和女学院中学部
学校説明会
2002年11月9日(土)10:30〜12:30

スケジュール
(1) 9:50〜 学校紹介ビデオ上映  
(2)10:15〜 パイプオルガン演奏  
(3)10:25〜 ハンドベル演奏  
(4)10:30〜 挨拶および教育方針 中学部部長 佐藤順子先生
(5)10:55〜 ピアノ演奏  
(6)11:00〜 小5・6年生対象体験授業
(英会話・理科実験・コンピュータ・ハンドベル・天文・YWCA・クリスマスキャロル
 を歌おう)→各会場へ順に誘導
(7)11:10〜 教育課程について 教務委員会副委員長 石澤友康先生
(8)11:35〜 生徒会の紹介 生徒会会長
(9)11:45〜 学院の組織・学校生活・学校行事 教頭 阿久澤紀雄先生
(10)11:54〜 入試について 国語:古澤先生、社会:松本先生、
理科:石澤先生、算数:黒崎先生、
面接:黒澤先生
(11)12:15〜 校内見学(グループごとに先生&生徒さんが引率)

配布物
学校案内パンフ、2000年〜2002年高等部卒業生進路状況、学院報「楓園(ふうえん)」、中高部チャペル通信「ナルドの壷」、オルガン奉献5周年記念演奏会案内、アンケート

販売品
学校案内一式(500円)、学校紹介ビデオ(1000円)

 立冬が過ぎた土曜日、おだやかな晴天のなか、美しく色づいた楓の木がやさしく迎えてくれました。受付ではお子さんたちの体験授業の申込&確認作業が行われています。会場の大講堂(新マーガレット・クレイグ記念講堂)には続々と参加者が集まり、説明会開始前に学校紹介ビデオの上映が始まりました。上映と並行して生徒さんたちによるハンドベル演奏の準備も進められ、運ばれてくる様々な大きさのハンドベルに皆さん興味津々の様子です。

 開始時間の15分前になると、中1&高2の生徒さんによるパイプオルガンの演奏が始まりました。パイプオルガンは講堂の後部2階部分にあるため、手元の様子は大きなスクリーンに映し出されています。妙なる音色が講堂中に響きわたり、心がゆったりとしていくのがわかります。現在、課外授業でパイプオルガンを習っている生徒さんは17名で、先生は2名とのこと。続いて行われたハンドベル部の中学生チームによる演奏もその美しい音色で私たちをやさしくつつんでくれました。ハンドベル部は海外での活動もされているとのこと。どちらの演奏にも皆さんからの盛大な拍手が送られました。

 以下、ビデオ内容の紹介に引き続き、先生方の言葉をそのままレポートします。

<ビデオの内容>
・入学式 ・新一年生の春 中1英語(生きた英語の理解と習得) ・イングリッシュ・ルームでのお弁当タイム ・放送部によるお昼のDJとお昼休みの様子 ・中1国語 ・中1体育 ・クラブ紹介(演劇、ハンドベル) ・朝の礼拝(英語礼拝):神へのおそれ、讃美、感謝の念を育み、家族や友人、隣人たちに恵み豊かな一日が訪れることを祈る) ・中3聖書 ・中1数学 コンピュータ教室 ・中1数学 図形 ・中2地理 ・中3理科1 ・中3理科2 ・休み時間の様子(廊下でダンスの練習) ・高1政経 ・高2数学  ・高2世界史 ・高2物理 ・高3現代文 ・高3英語(LL教室) ・高3音楽 ・課外特別授業 ピアノ科 ・課外特別授業 オルガン科 ・中1美術 ・花の日礼拝(礼拝のあと、老人ホームや養護施設に花を送り届ける) ・中1ディアコニア活動(車椅子体験) ・中1手話英語 ・中学部球技会 ・図書室 ・合唱コンクール ・軽井沢追分寮 ・野尻キャンプサイト ・運動会 ・楓祭 ・中1英語 クリスマス・プログラム ・校舎から見える夕陽に映える富士山 ・クリスマス音楽会 ・卒業生の進路状況 ・卒業式


「敬神 奉仕」

心を尽くし、精神を尽くし、
思いを尽くし、力を尽くして
あなたの神である主を愛しなさい
〜マルコによる福音書12章29−30節〜

隣人を自分のように愛しなさい
〜マルコによる福音書12章31節〜


ページトップへ

●佐藤部長先生より

 東洋英和では、一日の授業を始める前や特別な行事や催し、集会、先生方の会議を始める前には必ず礼拝や祈りをしている。それなので、この説明会も礼拝をもって始めさせていただきたいと思う。礼拝は、聖書の言葉を通して神様が私たちに何を望んでおられるのかを考え、神に祈ること。そして、礼拝を通してキリスト教主義学校としての東洋英和の教育が目指すものを身につけ、学校は、また、生徒教師はどうあるべきかを示されるときである。では、ごいっしょに礼拝をしましょう。

聖書朗読・祈祷
 〜ルカによる福音書15章3節−6節〜
 そこで、イエスは次のたとえを話された。「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう。
 
 では、お祈りをいたします。お祈りは神様との会話となります。
 「天の父なる神様、今日、新しい一日を私たちにお与えくださり、生きるようにとあなたから求められていますことを心より感謝申し上げます。どうぞ今日ここにお集まりのお嬢さま方、またご家族の方々があなたからの豊かな祝福と恵みを受け、特にお嬢さま方の健康と安全が守られ、健やかにご成長なさいますことを心からお祈り申し上げます。今、中学校受験を目指して、合格を目指して一生懸命その準備をしていらっしゃるお一人お一人が、特別の神様からのお守り、導き、お恵みによって豊かに支えられますようお祈りします。そうして、これらのお嬢さま方が、あなたから与えられている命を神様と人とのために喜んで用い、社会の、世界のために生きるお一人お一人へと成長させてくださいますように心からお祈りします。どうぞそのために尊い教育の使命を授かっている東洋英和が、つねにあなたの御心をたずねもとめつつあなたに喜ばれる学校として成長、発展することができるように学校を守り導いてください。今日もこの学校説明会のひとときを最後までお守りください。私たちの主イエス・キリストの御名によって御前におささげいたします。アーメン」

 今、読ませていただいた聖書の御言葉を通しながら、東洋英和がどのような教育をする学校であるかを話したいと思う。
 11月6日、創立118周年を迎えた。東洋英和の創立には一人のカナダ人女性の生き方が深く関わっている。カナダ人のミス・カートメルという女性で、彼女は学校の先生をしていたが、いったい自分はどのように生きたらよいかを一生懸命祈り求めていた。私の人生はどのようにしたら神様がお喜びになるのだろうと思いながら、ある集会に出た。それは外国から帰った宣教師たちがその状況を報告する集会だった。そして最後に「お集まりの皆さん、この中で遠い日本の国へ行って、伝道してくださる方はいませんか?特に日本の女子の教育に携わってくださる方はいませんか?」という呼びかけを聞き、これこそが自分の生きる使命と思い、手をあげて「はい、私が行きます」と応えた。それから数ヶ月後にはカートメル先生は日本の土を踏んでいた。そしてその2年後に東洋英和ができた。
 そのカートメル先生の意志を継いで、社会で、世界でいろいろな必要がある現代、その必要なことをしてくれる人はいませんかと求められた時に、「私が行きます」「私がやります」と言って使命感を感じ、他の人と社会と世界と神様のために生きる人を育てる学校、それが東洋英和だと思っている。人のために、社会のために、喜んで自分自身の人生を差し出す、そういう人が生まれるような教育をしている学校、それがミッション・スクールである。生徒一人一人が自分のミッション(使命)を見出す学校、そしてその使命を叶えさせる、準備させる学校である。人の役に立ちたい、そのように自分を用いたいという意志が、勉強する、学ぶということのモティヴェイションになっていく。

 先ほど読んだ聖書の箇所の内容をかいつまんで言うと、ある人が100匹羊を持っていて、そのうちの1匹がどこかへ行ってしまった。持ち主は99匹を残して、いなくなった1匹のために一生懸命捜し歩いた。そしてその1匹が見つかったので担いで帰り、近所の人や友だちを呼んでいっしょにパーティーをしましょう、いっしょに喜んでくださいと言ったというお話で、イエス・キリストがしたたとえ話である。多数決の論理で考えると99対1で99の方が多いが、100分の1である1を大切にするのが神様でありイエス・キリストであるということが教えられているお話となる。

 ここに新聞の切り抜きがある。1ヶ月ほど前の朝日新聞夕刊の記事で、タイトルは「ドクくん21歳、青春まっただ中」というもの。この記事のドクくんはベトナムの青年で、彼には双子の兄弟ベトくんがいる。この二人のことは今から15年くらい前にニュースで取り上げられ、今回21歳になったベトくんとドクくんのことが記事になっている。
 今から20年以上前にベトナムのある村に双子の男の子が生まれ、ベトくん、ドクくんと名づけられた。双子といっても、融合体結合児といって、腰から上は二人だが、腰から下は一人という赤ちゃんだった。ベトナム戦争の終わり頃、アメリカ軍がベトナムの中部高原地帯に草や木を枯れさせる枯葉剤をまいたために、そのダイオキシンの枯葉剤を浴びた人の子どもがこのような結合児としてたくさん生まれてくることになってしまったのである。このような赤ちゃんは誕生するとすぐに亡くなる場合が多かったが、ベトくんとドクくんの場合は素晴らしい生命力で成長し、身体が腰のところでついたままいつも一つのベッドに寝かされて大きくなった。
 この二人が7歳になったとき、1988年9月、6時間におよぶ大手術によって、二人の身体は離され、別々のベッドに寝かされることになった。この分離手術に関わったのが、日本の日赤のお医者さまで、当時東洋英和の中高部にいた姉妹のお父さまだったことから、私は今も印象深くこの手術、ニュースのことを覚えている。分離手術の前に、ベトくんは元気がなくて長くは生きられないだろうと思われていた。反対にドクくんはとても元気で無邪気な笑顔をふりまいて周囲の人々の人気者だった。この二人がどのように分けられるかということが世界中の人々の関心を集めていた。腰から上は二人なので手は4本あって2本ずつわけられるが、腰から下は一人なので足は2本しかない。元気なドクくんに足が2本あれば、将来しっかり生きていくのに助かるだろう。しかし、今にも死にそうなベトくんに足をあげても死んでしまえば無駄になる。今、元気なドクくんと死にそうなベトくんとどちらが役に立つ人間か、この二人がどのように分けられるのか、二人の足がどちらの子どもに与えられるのか、人々は見守った。結局、二人に1本ずつの足が与えられた。2本の足が与えられているのだから、一人に1本ずつの足が与えられるのが当然という結論だった。どちらが強いか弱いか、どちらが役に立つか立たないか、どちらが大きくてどちらが小さいか、どちらが尊くてどちらが尊くないか、どちらが価値があってどちらが価値がないか、そのような見方で人を見ないで、どちらも大切なひとりの人間として人を見る見方の素晴らしさを教えてくれる出来事だった。
 この記事には、21歳になったドクくんがガールフレンドとオートバイに乗っている写真を載せ、今でも病院の一角で寝たきりのベトくんとお母さんといっしょに暮らしていること、コンピューターを使って病院の仕事をしていること、将来は自分の力で家族を養い、病院の外で暮したいと思っているということが書かれていた。このお話は、まさに先程読んだイエス・キリストのたとえ話が教えてくれることではないだろうか。100分の1は確かに数の上では少数で小さな弱い存在だが、神様にとっては100の中の1、すなわち多くの中の1ではなく、かけがえのないたったひとつの1なのである。100の中の1が欠けてしまってもまだたくさん他にあるからいいといって1に気をとめないで切り捨ててしまうという考え方もあるかもしれないが、聖書の見方は、この1はたくさんの中の1ではなく、どんなに小さく弱くてもそれで重要な1なのである。このように私たち一人一人が神様から見られているということを聖書から教えられ、隣りにいる他の人も皆そのように見られている尊い存在だということを教えられている。
 キリスト教主義の学校である東洋英和は、この聖書の見方で生徒一人一人を見、自分を見、他の人を見て受け入れる学校である。まず、私たち自分自身が、このたとえ話のいなくなった小さな弱い1匹であるという認識から出発し、それにも関わらず、神様から愛され、尊重され、大切にされている自分ということを感謝をもって受けとめ、だから自分を大事にし、他の人をもそのような大切な存在として受け入れるようにと導く学校、それがキリスト教主義によって教育している東洋英和である。自分が愛されていることを知ってはじめて他の人をも愛することができる、神をも愛することができるようになる。それが東洋英和女学院の教育である「敬神奉仕」であり、神を愛し、敬い、他の人に仕えるというこの標語を実践できるように東洋英和の教師も生徒も日々励んでいる。

 今日、生きる力をつけるということがしきりに言われるが、自分で問題を見つけ、自分で解決していくために情報収集をしたり、コンピュータを操作したり、調べたことをまとめて発表したりということも必要なことだろう。しかし、生きる力はけっして技術的なことではない。自分自身を受け入れ、自分に自信を持ち、自分を勇気づけ、どんな人生の境遇の中でも力強く生きていくことができる力、これこそ生きる力であり、東洋英和はこの力は聖書にもとづく教育、すなわち「自分は神様の愛の対象であるかけがいのない一人である」という確信から得られると信じて創立以来やってきた。そしてこれからもキリスト教という教育をなお一層こういう時代だからこそしっかりとやっていきたいと思う。より確かな学力、より高い学力を見につけさせるために工夫を凝らし、知恵を尽くしてやっていくが、それは何のためかというと、これまで話してきた通り、生徒たちの人生が自分の利益を追求し、自分を満足させるためだけではなく、他の人たちとともに、助けを必要としている人たちとともに生きるためである。そして、そこに自分自身の生きがいを見出し、使命を見出して生きる、そういう一人一人を育てる。どうぞ、この東洋英和の精神をよく理解していだだき、皆さま方の選択のひとつに入れていただければと思う。

 ここで、ピアノ科高1の生徒さんによる演奏が始まりました。現在、課外授業でピアノのレッスンを受けている生徒さんは中高部・小学部合わせて240名になるとのこと。レッスン室も8室あり、13名の先生が指導にあたっておられるそうです。ステキな調べに皆さんゆったりと聞き入っていました。

 演奏が終了したところで、お子さんたちは「体験授業」へと向かいます。英会話、理科実験などのクラス名が読み上げられ、順に教室へと向かいます。なお、このような方式を取ったのは、昨年、直接教室へ行って直接帰ってもらうかたちを取ったところ、混乱を来たしたためとのことでした。

ページトップへ

●教務委員会副委員長の石澤先生より教育課程について
                   (パンフレット&パワーポイントを使用)

キリスト教教育に基づく中高一貫教育

中学部と高等部は1つの学校と思っていただいてよい
  (同じ教員が中高とも担当し、行事やクラブ も中高いっしょに行っている)

一貫教育のメリットを活かした「先取り授業」「連続性」がポイント

6年間を2年ごとのスパンとして考える
  中1&中2 ・・・  「基礎学力の強化」→ 基礎学力の徹底・学習習慣の徹底
  中3&高1 ・・・  「習熟度別学習」→ 先取り学習の実施・将来の進路への思索
  高2&高3 ・・・  「進路別学習」→ 進路に合わせた科目選択

主要5教科について
国 語
読書指導 ・・・ 読書は学力の礎
様々な創作活動 ・・・ 研究論文を書かせている(高1「作品論」、高2「作家論」)
他の学年も詩や感想文などの作品を作っている → 「道(ことば)」という小冊子を年度末に発行
数 学
「考える楽しさを導く」・・・ 中3より習熟度別授業=グレード別の少人数授業(20人弱)を行う
先取り授業 ・・・ 中3後半より高校の内容に入る
おまけ
昨年度の算数の入試問題が日能研の「シカクいアタマをマルくする」というシリーズで取り上げられ、問題解説・解答だけでなく出題意図やインタビューも載っているので、ぜひ一度ご覧いただきたい。
社 会
「視野を広げる」・・・ 教科活動以外にもいろんな活動を行っている
社会科学習旅行や模擬裁判の実施
理 科
「実践力を養う」・・・ 実験&観察の重視(自分の目で見て、手で動かして考える)
英 語
英語教育の重視 ・・・ 英語教師25名(そのうちの5名がネイティブスピーカー)
3年間で公立との授業時間の差は6時間近い
 中1:英語4+英会話2
 中2:英語4+英会話1
 中3:英語4+英会話1
クラス編成
 中1 → 小学部出身者と外部入学者に分けての少人数授業
 中2 → 1クラスを平均的に半分に分ける
 中3 → 1クラスを2つに分けての習熟度別少人数授業
課外英会話 → 放課後を利用して外人の先生が英語のレッスンをしてくれる
English day → 月に一度、一日英語で過ごす日
English room → 気軽に外人の先生と会話ができるように部屋を設けてある
教科書 ・・・ PROGRESS IN ENGLISH、英会話はオリジナル教材
情報教育
中学生は家庭科、高校生はコンピュータ(2003年度より情報科)という時間の中でコンピュータ授業を行う
10年以上前からコンピュータ教育を実施しており、かなり情報教育に力を入れている(東洋英和の特長ともいえる)
音楽教育
独自の音楽教育 ・・・ クリスマス音楽会が集大成といえるので、ぜひご参加ください。
<2002年12月14日(土)午後>
体育教育
球技会・競技会・生涯スポーツ・野外教育(特に野外教育に力を入れている)
総合的な学習の時間
「隣人と共に生きる」「自然と共に生きる」「社会の中で生きる」
なるべく教科のレベルを下げず、授業時間を減らさずに、英和の特色を活かした総合的な学習の時間に取り組んでいる。もともと本校では人間形成の部分で様々な試みを続けてきたので、それを明文化して表したのが上記の「生きる」をベースとしたテーマとなる。

まとめ
時間割を見ると、毎日英語にふれていることがわかると思う。火曜日のクラブは必修となる。
高等部教育課程を見ると、多様な志望進路の実現のため、豊富な科目選択が用意されていることがわかると思う。高2から文系・理系・芸術系に分かれ、週12時間の選択科目を自分なりにアレンジできるようになっている。そのため、本校は進学校ではないが、十分にそれぞれの進路にむけた受験に備えられると思っている。


<東洋英和の教育>

バランスのよい教養の習得
一貫教育を活かしたきめ細かい指導
授業の質を高め、教育の質を高める


ページトップへ

●生徒会会長(高2生)より

 まず、英和生は元気な生徒がたくさんいます。学校が大好きな生徒がたくさんいます。これが東洋英和の特徴と言えると思います。また、英和はクラブ活動が盛んで、行事に全力を注ぎます。そのような中、英和の充実した学校生活が生まれるのだと思います。

 クラブは生徒会の重要な活動となっています。生徒全員がクラブに所属し、普段の活動や文化祭などの行事を通して、クラブなしの学校生活では味わえない楽しさや充実感、また、部員全員が団結することの難しさ、団結し何かを終えた時の喜びなど、本当にたくさんのことを学ぶことができます。

 そんな英和の生活についてお話させていただきます。まず、生徒会についてです。生徒会の組織には体育活動委員、図書活動委員など、また英和ならではの宗教活動委員などの委員会が多くあり、これらのまとめ役にあたるのが中央委員会です。また、クラブ運営委員会では学年の壁を越えて活動を行っています。生徒会は週に2回の定例会を行い、学校全体の意見を吸い上げるような話し合いを重ねています。過去にはクーラーの設置、コピー機の設置など、さまざまな生徒の要望を先生方との話し合いの機会をもって実現させてきました。今年は他校との交流も多く行いたいと考えています。また、募金活動なども積極的に行い、環境を考えた古紙回収などにも取り組んでいます。夏にはキリスト教学校フェアに参加してきました。今は毎日の礼拝をきちんとした姿勢で受けようというキャンペーンや、登下校のマナーの見直しなど、やりたいことが山のようにあって忙しくしています。どれもやりがいのある大切なことなので、精一杯頑張っているところです。また、月1回のペースで生徒会報という新聞のようなものを出しています。生徒会では生徒会の決定が全校生徒の意志という思いでやっているのですが、やはりそれを一般会員に伝えるのは難しく、日々新しいことに挑戦し努力しています。

 次に行事についてです。英和は1年を通して本当に様々な行事があります。これはたくさんのことを体験を通して学んでほしいという先生方の考えからです。行事はクラス対抗のもの、クラブ対抗のもの、学年対抗のもの、有志参加のものなど種類は様々ですが、どれをとっても思い出深いものばかりです。また、生徒会主催の行事も多くあります。10月に大学(横浜校地)にて行われる競技大会(体育祭)や先日行われた楓祭(文化祭)、多方面で活躍されている方をお招きしての講演会(先日、宇宙飛行士の向井千秋さんをおむかえしました)などがあります。これらの行事にはそれぞれ実行委員会があり、高2がまとめ役となって中1から高2まで団結して準備をします。楓祭は中でも一番人気の行事となり、企画から準備、校内の装飾まですべて生徒が自主的に進めます。各クラブごとの展示、販売、また、ステージ系クラブの舞台上演など、英和生が一番輝いてそして青春している2日間ではないかと思います。クラブごとに自分たちのクラブをアピールするために、部員全員が話し合い、道具をそろえ練習することで、学年を越えた信頼関係も生まれます。ぜひ、ここにご来場の皆さんも1年後になってしまいますが、楓祭で私たちの活動を見ていいただけれたらと思います。

 また、個人的にとても印象深く思い出に残っている行事があります。それは中学部で行われる合唱コンクールなのですが、これはクラス単位で指揮者と伴奏者を選び、自由曲と課題曲の2曲を歌い競うものです。練習は先生から強制されたものではなく、生徒が自主的に行うものなので、放課後の練習に来ない人が出てしまったり、意見の食い違いなどから言い合いになったりすることもあるのですが、そんななかで今まであまり親しくなかった人と友だちになれたり、友だちや自分自身の新しい一面をも知ることができ、合唱の技術の進歩だけではなく自分自身の成長につながっていくように思います。そして何より、1年間生活をともにするクラスがひとつになることができました。

 また、私たちの学校には、カナダ語学研修旅行、野尻キャンプといった有志参加の行事も充実しています。カナダ語学研修旅行には、高1・高2合わせて30名ほどが参加し、ホームステイをして英語研修を行い、学院創設者ミス・カートメルの母教会の訪問などもあり、英和のルーツを探る旅にもなっています。これは定員を越えてしまうほど大変人気の行事です。野尻キャンプは卒業生がリーダーとして15名ほど加わり、中3から高3まで毎年80名ほどが参加しています。目の前に広がる野尻湖で遠泳、ヨット、カッター、ボートなど、たくさんのプログラムがありどれも楽しいプログラムになっています。夜はみんなで歌ったりキャンプファイヤーを囲んで学年を越えた友だちと友情を分かち合います。毎年自然あふれる野尻にはまってしまう人も多く、英和ではこの人たちのことを「野尻っ子」と呼び、夏休み明けに野尻っ子はこれでもかというほど日焼けをして帰ってきます。

 ここでお話できなかったものもありますが、どの行事も普段の学校生活では味わえない楽しさや喜びを体験することにより味わえる学校生活ならではの思い出をたくさん作ることができる素晴らしいものばかりです。少し行事が多すぎるのではと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たち英和生の元気そしておおらかさは、これらの行事なしではありえないと思います。私は中学部から英和に入りました。最初は友だちができるかどうか不安でしたが、今は毎日が楽しくてとても充実しています。英和に入学されたら、このように充実した楽しい学校生活が送れるはずです。これで、東洋英和の生徒会・学校行事についての紹介を終わらせていただきます。 


●阿久澤教頭先生より

 生徒会の役員は本当に忙しい。文化祭の時に障害者の方が作ったクッキーの販売をしたが、障害者の方も学園に招きいっしょに販売をしようということになった。あらかじめクッキー工場へのボランティア活動を行い、接点を持って当日の招待に至り、いっしょに販売活動をすることができた。
 今年は各クラブの特色を活かしたかたちで年に1回のボランティア活動をプランニングして実施し、報告をするということを計画して現在進めているところ。

<このあたりで、お子さんたちが体験授業の各教室から説明会会場へと順にもどってきました。>

 学校では様々な行事を行っているわけだが、基本的には「必ず体験してもらうもの」と「自由に選んでもらうもの」とがある。

 必ず体験してもらうものとしては、中2の夏期学校があり、これは夏休みに総合学習の一環として実施している。生徒90名に対して、今年は教師リーダー28名、卒業生リーダー5名が参加した。野尻湖での3泊4日のキャンプとなるが、水泳、カッター、ローイングボート、テーブルマナーなどを行う。

 様々な行事があるが、基本的に行事は「手作り」でやろう!という考えのもと、教師が自らマスターして、生徒の皆さんに体験してもらっている。水泳もカッターもローイングボートも冬のスキー教室もすべてそうである。そうして生徒たちはいろいろなことを体験し、生活の仕方を学ぶ。
 お父さんたちのためのキャンプも40名募集で行っており、家で食器洗いをしたことのなかったお父さんがキャンプ後に食器を洗うようになったという報告もある。

 大学進学については、現役合格率80%。国立へは毎年15名くらいが進学している。指定校推薦枠は65名ほどあるが、30名くらいしかその枠を利用していない。東洋英和女学院大学へは毎年推薦で25名くらいが進学している。基本的に学校の授業を受けることで受験に対応できるようにしている。

ページトップへ

●入試について
(国語:古澤先生、社会:松本先生、理科:石澤先生、算数:黒崎先生、面接:黒澤先生より)

<国 語>  
基本的な読解力を求める(昨年は大きな問題が2つ。1つは文学的な文章、もう1つは理論的な文章。俳句、短歌、詩歌なども出題するので、あらゆる種類の文章を読めるようにしておくことがポイント)
漢字や言葉の知識
キーワードを探すもの


 求めているのは、あらゆる種類の文章を一定時間内に読み、かつ理解し、自分の言葉で表現できること、漢字や言葉についての基礎的な知識を十分に使えることとなる。そのためには、毎日の地道な努力が必要。読書にいそしむこと、日々豊かな言語生活を送るようにすることが大切。長文読解の問題集を1冊やり通してみること、漢字の練習を日々怠らないことも大切。余裕があれば、言葉についての知識を深めるための問題集をやってみてほしい。A日程もB日程も求めているものは同じ。指導要領の改訂に伴って学習漢字も減っているが、2003年入試については従来通り1600字とする。


<社 会>  
歴史:地理:公民を3:3:2の割合(15点:15点:10点)で出題している
基本的に用語については小学校で習う漢字以外の漢字も出てくるが、漢字で書いてほしい(ひらがなは部分点となる)
ポイント
基本的なことがらをよく理解しているか
丸暗記は好ましいとは思わない。どういう理由でそうなったのか、歴史の場合は時代の流れをとらえ、地理の場合はその地域での産業や気候を関連付けて覚えるというようにしてほしい。
時事問題を毎年多く出題している
新聞、テレビ等からぜひご家庭でもいろいろなことを話し合って、自分の言葉でこの事
件がいったいどういうことなのか、自分ではどんなふうに思っているかなどを記せるようにしてほしい。

<理 科>  
ポイント
基礎的な知識を持っているか
筋道を立ててものごとを考えられるか
グラフ、表、図を読み取る力があるか

 受験者の正答率が7割を取れるように作っているので、基本的な問題が多い。4分野からまんべんなく出題するが、生物分野がやや多くなると思う。基本的な問題を繰り返し解いてほしい。実験や観察を積極的にやってほしい(器具の扱いや操作方法なども重要視している)。

<算 数>  
問題用紙と解答用紙がいっしょになっている
計算3割、文章題3割強、面積・体積2割、グラフ1割〜2割
途中の考え方も大切なので、計算や途中式は消さないように
3割削減はしない
円周率は問題によって3と3.14を使い分ける予定
難問、奇問はなし

<面 接>  
筆頭試験の後、昼食後に行う
受験生1人に対して面接官2名
面接時間は3〜5分
A日程、B日程のどちらも面接を実施(内容は同じものもあれば違うものもある)
言葉を交わす唯一の場として、この学校に入りたいという気持ちを持って臨んでもらえれば、言葉につまってしまっても心配はいらない
自分らしい言葉でいつもと同じように会話をしてほしい(受験生の個性を大切にしているので)
普段の家庭での会話の中で、相手を思いやる気持ちを持ちながら会話をすることを大切にしていれば十分

<最後に阿久澤先生より>
試験は180点の総合点で判断するので、教科の足切りはない
教科の点数と面接で判断する
ボーダーの方には、面接の情報や2回受験等を配慮しながら判断する

 こちらで、説明会は終了となりました。お子さんたちも戻っていっしょに校内見学へと向かいます。見学はグループごとに先生と生徒さんがペアになってついてくれ、説明をしてくれました。順路案内もきちんと配布資料に記されており、次のお部屋は・・・と楽しみながら見学をすることができました。

ページトップへ


■校内見学■

●階段前の広いスペースには生徒さんたちの作品がたくさん飾られていました。

●小講堂とクラス礼拝用チャペル
●メディア教室と建築中の大学院校舎(2003年8月完成予定)

●第1&第2美術室とその廊下の様子

●被服室と音楽室

●第1&第2コンピュータ教室


●第1〜第3まである理科教室には標本がたくさんありました!!理科実験室もあります。

●2つあるLL教室のひとつと広くて明るい廊下の様子

●中2の教室とメモリアルチャペル(高校生クラス礼拝用)

●明るい図書室にはとてもステキな自習室コーナーもあります!!

●上から見た美しい正面玄関扉のアーチ窓と和室

●体育館A&Bではクラブ活動の練習が始まっていました!

●第一集会室では生徒さんたちがランチタイムを楽しんでいました。壁新聞も充実です!


 まず、受付でスリッパを手渡してくれた生徒さんや会場へと向かう角々で案内をしてくれた生徒さん、見学の際に質問に答えてくれた生徒さんたちの明るい笑顔が「ようこそ東洋英和へ!!」とまるでそのお顔に書いてあるようにハツラツとしていたのが印象に残っています。自分から他の人のために率先して動いている姿は本当にきびきびとして美しいものでした。演奏の数々も音楽教育・芸術教育を重視されている東洋英和ならではのものといえるでしょう。体験授業も昨年の状況をふまえてその方法を改善されたとのこと、人のためにという気持ちがここにもあらわれていることを感じます。
 多くの中の1ではなく、「かけがえのないたったひとつの1」を大切にする教育がここにあることを強く感じた一日となりました。

NTS教育研究所 山本真美

このページのトップへ▲
ホーム学校リサーチ:学校レポート私立中高一貫校レポート:東洋英和女学院中学部