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恵泉女学園中学校
学校説明会
平成14年11月29
日(金)

 
スケジュール
(1)10:00〜 校内見学
(2)10:30〜 校長先生のお話

(3)11:10〜

各教科担任のお話(国語・数学・1年担任)

(4)11:40〜 2003年度入試について

校内見学
 20人ずつのグループを作り、校内見学へ。完成したばかりの新校舎は、大きな窓が特徴で、暖かなぬくもりがある。教室は清潔感があり、すべての教室にプロジェクターが装備されている。教室の前には広いスペースがあり、メディアスペースとして利用され、補習や情報収集ができるようにパソコンや机が設置されている。個人ロッカーもその一角にあり、教室内を広く使うための工夫をしている。新校舎は2棟続きになっており、現在は高校生の教室のみであるが、来年1月に中学生も引越をし、新1年生は新校舎で学ぶ事になるそうだ。2棟の真中にある中庭は、季節の花々が咲いている。また、今よりも多くの書物を所要することができる4階吹き抜けの図書館や、ラウンジ、多目的ホールなども出来る予定。旧校舎は取り壊し、広々としたグラウンドができる。新校舎、グラウンド等すべての完成は来年の秋頃になる。裏庭には畑があり、生徒たちが園芸の授業の一環として、ジャガイモやダイコンなどを育てている。また、園芸の教室では高校1年生がクリスマス用のキャンドルスタンド作りに夢中になっていた。


安積力也校長先生のお話
みんな、未開の「泉」をもっている−恵泉の人間教育について−
 「待てない時代」私たち大人が待てない時代になっているように思う。「待てない子育て」すぐ結果を求めてしまい、内側から育ってくるのを待てず、外側だけを重視して満足する。我々大人の生き方にも希望の見えない世の中になっている。外側ばかり気にしてしまうのは、確かなものが外側から見えず、内的な基盤も見えない為である。外だけを防衛的に固めてしまう教育傾向が強まり、その結果「待てない」子供達が増えている。すぐに正解を知りたがり、考える力が不足しているように思う。これは大人の心の不安感の反映でもある。「待つこと」が出来る事は、その対象を信頼している証である。しかし、今の大人達は子供達を信じる事が出来なくなっている。かくして、子供達は本当の思いや希望を伝えることなく心を閉ざした防衛的な子供時代を過ごし、そのまま思春期に入ってしまう。内側の本来の自分を見つめ、外側の自分を再検討し、納得できる新しい自分になってほしい。心を開く経験があってこそ、実現できる事である。
 私達は作られた存在であり、神様の作品という考えを持っている。1人の例外もなく、誰にも譲る事も変える事も出来ない、固有の賜物である。閉じていく子供達の心、世界観をもっと広く深く開いていく為にも、子供達の奥底に眠っている「泉」を掘り当てることが恵泉教育の目的であり、願いである。

● いかに「泉」を掘り当てるか  
a「開く」教育
1:聖 書(礼拝)
「天窓」を開く: 希望の見えない状況になった時、自分が立ち返っていく場所を持つ。これからの子供達にとって必要なものであり、自ら暗闇に佇んでこそ、はじめて光は見えてくるのである。 
「内面」(感話)を開く:内面で感じたり、考えたり、思っている事を自分の言葉にすること。さらに他者に向かって「読む」「語る」ことの出来る人間の育成を目指す。  
2:園 芸
中1・高1に必ず園芸の授業を取り入れている。育てていく時間、つまり「待つ時間」を養う教育でもある。園芸によって心が癒され、心が解放される。土と親しみ、植物を友とし、命の尊さや働く喜びも知る。  
3:国 際
人種・民族・国家の壁を越え、文化や習慣の違いを知り、「ちがい」を尊重できる人間を目指す。「平和」への意志と知力を養う。  
b「待つ」教育
恵泉の教師は「待つ」ことを知っている
  「待つ」ことでしか育たない事がある。「信じて待つ」教育を実践し、外圧的な形に当てはめる教育はしない。突き放すのではなく、より深い関係を築きながら信じて待ち、生徒の柔軟性を大切にし、「自己選択」「自己決定」の機会を多様に提供している。もちろん、学校も社会の一部であるから「待つ」限度もある。しかし、「待つ」教育に重点を置いている事に変わりはない。外から見れば批判もあるかもしれないが、内面が育つ事を待てば、自分の目指す道が必ず見つかるのである。  

恵泉は独自の教育方針を貫き通す。子供の未来を見て、この学校に行かせてよかったと思える人間教育を目指していく。


各教科より
○ 国語科 下田千春先生のお話
国語の力は実感する事が難しく、嫌いな生徒も多い。それは、物心ついた時から自由自在に話したり、書いたりしているにも関わらず、実際にやろうとすると思ったように出来ない為だと思われる。本人も本当にわかっているのか、わかっていないのか判断しにくい科目である。国語は2つの能力「理解する力」と「表現する力」を使っており、問題文を「理解」し、理解したことを「表現」する2段階から成っている。日本語は発音できれば、意味も分かる気になってしまうが、もっと一つひとつの言葉を大切にしてほしい。漢字を辞書で調べる作業はどれくらいできているだろうか。読書は作者のメッセージを受け取りながら、漢字の意味も推測ではなく、こまめに辞書を引きながら読むのが望ましい。文字に対する認識が甘い今こそ、文字に対する指導を徹底している。ただ辞書を読んでボキャブラリーを増やすだけでなく、言葉は使われた状態で理解しなければ意味がない。正しく理解するために、知らない事は調べる習慣を身に付けると良い。

○ 数学科 黒川久恵先生のお話
数学は道具として使われることが多いが、我校では論理的な思考のもとに学んでいる。ただ、公式を覚えるだけでなく、なぜこの公式を使い、どのように応用していくかという過程も学ぶ。入試に関しては、足し算・かけ算などの計算ができれば良いというわけではなく、入学してからの関連もあるため、問題の内容を読取る力を養い、考え、答えを導き出して欲しい。文章も図形も落ち着いて読めば必ずわかる。解答用紙には、考え方を書いてもらい、途中の過程も見るので、分かる範囲だけでも書いて欲しいと思う。
 
○ 1年担任 岩村純子先生のお話
恵泉はキリスト教主義の学校である。聖書の開き方などの基本的なことから担任の先生が教えていく。賛美歌に関しても、音楽の授業の中でよく歌われる歌を中心に教えている。

最近では、20分の朝の礼拝がもたず、背筋を伸ばして話を聞くことが出来ない子が増えているため、今から話を聞く態度を養って欲しい。

勉強・授業においては、進路は子供達が学校生活の中で養い、身に付いた体験をもとに決めるものである。そのために、一つひとつの授業を大切にしてもらいたい。よく補習について質問を受けるが、補習の前に授業をしっかり聞くことが大事であり、毎日家での自習もかかさない事が大切。

友達関係については、最初の方は心配いらないが、学園生活に慣れはじめると、イジメも出てくる。先生と生徒が正面からぶつかるのは良くない為、我々の対処方としては朝の礼拝の中で、友達の話、神様の話を交えながら、フォローしていく努力をしている。
 
2003年度入試について 入試広報部長 塚本康子先生のお話
 募集人数は合わせて180名である。選考内容は筆記試験(2科・4科選択)と面接。1回目は国語と算数の2科から90%、残りを国語、算数、理科、社会の4科から合格者を出し、2回目は2科から80%、4科から20%の合格者を出す。合格発表はインターネットと校内掲示にて発表する。入学手続時に入学金を納入してもらう。
 試験当日は8時30分までに受付を済ませ、順番にホールへ案内する。15分ほどの簡単な礼拝後、各教室へ移動し、9時15分より試験開始となる。遅刻は試験開始後10分まで認めている。面接は保護者同伴で、面接官は1人。我校のキリスト教教育に賛同して一緒にやっていけるかを聞きたいと思っている。


NTS教育研究所 平出桃子

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