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開成中学校
学校説明会
2002年10月18日(金)13:30〜15:00

スケジュール
 (1)13:30〜 学校長挨拶 学校長 芳野俊彦先生
 (2)13:40〜 カリキュラム・入試等について 高校教務委員長 渡辺先生
 (3)13:50〜 学費・奨学金について 事務長 大野先生
 (4)13:55〜 ビデオ上映「開成での生活」
 (5)14:12〜 5分間スピーチ 中3組主任 池谷先生
 (6)14:17〜 5分間スピーチ 中1組主任 五十嵐先生
 (7)14:25〜 学園生活のまとめ 中学教務委員長 早川先生
 (8)14:30〜 校内見学(グループに分かれ、先生が引率)

配布物
開成中学・高等学校「学園説明会」資料(平成14年10月)、説明会プログラム、説明会アンケート

展示物
制服&かばん(小講堂)、レポート・文集・絵画等の生徒作品(食堂)

販売品
学校案内一式(700円)、過去入試問題(1000円)

 心配された雨も上がり、「ペンケン」目指してたくさんの参加者が集まってきました。一昨年の説明会より事前申込制をとり、5回の説明会に人数を割り振っているため、立ち見になる心配はないそうなのですが、皆さんかなり早くからいらしている様子が印象的でした。凛とした校歌が流される会場は、静かな熱気につつまれているという感じです。

 司会の先生より本日のプログラムの確認があってから、定刻通りに説明会が始まりました。以下、先生方の言葉をそのままレポートします。

●芳野校長先生より

 この4月より校長を仰せつかった。本学園は今年で131年を迎える古い学校であり、その建学の精神である「質実剛健」「自由な精神」「向学心」という校訓のもと、常に優れた人材を輩出してきた。

 開成の目指す教育を一言で言うと、人間の「芯」「核」をつくる人格教育といえる。将来、社会へ出てから末永く活躍するうえでの一番基本となる「知・心・体」それぞれについて、頭脳も最も柔軟で肉体もこれから成長するという中高の時代に、しっかりとした骨組みをつくることを目指している。

 まず、「知(知性)」に関しては、幅広い一般教育、深い基礎学力を重視。生徒が授業で学んだことを自分で論理的に考え、自分で納得し、自分の言葉で他人に伝えることができることを目標とする。こういうことを習慣づけることによって、表面的な知識ではなく、知恵、洞察力、創造心を身につけさせたいと思っている。生徒の指導に際しては、何ものにも代え難い貴重な生徒の「個性」を最大限に伸ばすよう努めている。

 次に、「心(精神)」に関しては、豊な心=たくましさとやさしさを兼備することを目標とする。開成は伝統的に自由な精神≠ナ特徴づけられるが、生徒同士の肌と肌との触れ合い、先生と生徒の屈託のない触れ合いがひとつの伝統といえる。おそらく、皆さんの息子さんが入学されると、「開成はこんなに自由だったのか」と驚かれることと思う。運動会や修学旅行、文化祭などが、ほとんど生徒の自主性にゆだねられ運営されているからである。ここで自ら体験することによって、責任を伴った自由、行動力、協調心を覚えていってくれている。

 最後に「体(身体)」は、最も重要なこと。世の中に出てから持続的な活動をできるように健康で丈夫な肉体をつくるために運動を奨励している。運動関係の部活動も活発であり、「運動会」は開成のもう一つの伝統と言われている。

 教育の最終目標は、次代を担う若者を育てることである。21世紀を考えてみるといろんな点で境目がなくなっているボーダーレスの時代、また、どんな小さなことでも地球規模で考えるグローバリゼーションの時代となっている。こういう時代に求められる人間像は、常に自分で志をしっかり持ち、その実現に向けてたゆまぬ努力を継続でき、そしてその自己達成感から喜びと充実感を得て、同時にサービス精神を忘れずに社会から真の信頼を得られる人間であると思う。本校ではそのような人材を育てるべく、様々な工夫をしながら教育を行っている。



●高校教務委員長の渡辺先生よりカリキュラム・入試等について
(「学園説明会」資料を見ながら)

<カリキュラムについて>
 中学は今年の4月から新課程に入った。ちなみに開成が「カリキュラム表」を皆さんに公表したのは今年度が初めて。
(「学園説明会」資料8ページより引用)

中 学 教 育 課 程
1年 2年 3年
国語 6 5 5 16
社会 4 4 3 11
数学 5 5 5 15
理科 5 4 5 14
保健体育 3 3 3 9
外国語(英語) 4 4 4 12
音楽 2 1 1 4
美術 1.3 1 1 3.3
技術家庭 2 2 1 5
道徳 1 1 1 3
選択 英語1 英語1
数学1
英語1
数学1
5
総合 国際理解1 国際理解1
自然学習1
国際理解1
環境学習1
地域学習1
6
合計 35.3 34 34 103.3
中1の美術0.3単位は美術館見学、技術家庭1単位は実習。 平成14年度より実施

 公立と違って、34時間6日制を維持させていただく。一見、英語は4時間と思われるかもしれないが、「選択」に英語が入っており、これは必修選択と考えてほしい。国際理解は「総合」となるが、ネイティブの先生による英会話を中心とした異文化理解となっている。数学も「選択」があり、理科についてもそれぞれの要素が「総合」に入っているので、基本的には学習単位数は変わらないと理解していただければと思う。

 中1の週35.3時間というのはどういうことかというと、先日も上野の西洋美術館へ実習見学に行ってきたが、こういうものが加わるということ。館長さんや学芸員の方々と親しくさせていただいているため、かなり専門的な美術指導がしていただけている。技術家庭は自分たちでできる実習も含んでいるということ。

 新教育課程における入試は、昨年も申し上げたが、中学入試の算数、理科について、昨今「ゆとり」の問題が出てきて世間で議論されているわけだが、本校では非常に大きな能力を秘めたお子さん方をあずかり、我々の中等教育で課すべき内容をよく吟味した上で、これだけのものは共に学んでいく必要があるというふうに理解するものは、遠慮なく一緒に深めて学習するつもりなので、レベルをより下げるというようなことは考えていない。もちろん、新教育課程のカリキュラム内容は尊重しているが、基本的にはそのようであると理解していただいてよい。

 今年で3年目になるが、国語においても、文章を読んで的確に理解して表現できる力をお願いする基本線は変わらない。

 「総合的な学習の時間」の有機的な組み立てについては別表を参考にしてください。


「総合的な学習の時間」別表
(「学園説明会」資料13ページより引用)



<入試について>

◆ ひとつ大きな変化がある → 出身学校の校長公印が必要だったが、これを取り止め、保護者の申告と確認印とすることにした。簡便になったと思っていただけると思う。

◆もうひとつ大きな変化がある → 過去3年ほどは合格者最低点の総合点を発表していたが、皆さんの努力目標を掲げた方がよいのではないかということで、2002年度入試データとして教科別の合格者平均・全体平均等も発表することとした。

2002年度入試データ(「学園説明会」資料45ページより抜粋)

合格最低点(中学)

平成12年 平成13年 平成14年
228 181 189

2002年度入試データ

中学 国語 算数 理科 社会 合計
合格者平均 42.8 59.9 53.9 53.3 209.9
全体平均 37.2 43.6 49.2 49.9 179.9
満点 85 85 70 70 310

◆試験日当日の持ち物や諸注意については、出願時に「受験生と保護者へ」というプリントを配布するので、そちらを見てほしい。(基本的には例年と変わらない。)

◆合格者説明会:2月9日(日)午後1時 → 保護者とともに生徒本人が出席しないと失格となるので、注意してほしい。

◆出願初日の1月20日(月)は朝6時に開門するが、寒いのであまり早くから並ばなくてよいと思う。(受付は午前8時〜午後3時まで)



●事務長の大野先生より学費・奨学金等について
(「学園説明会」資料を見ながら)

 めでたく合格されると、入学手続時に入学金と施設拡充資金の合計50万円を納入していただくことになるが、入学手続後に事情があって入学を辞退する場合には、入学辞退届を2月27日(木)午後3時までに学園事務局に提出すれば、施設拡充資金(20万円)のみ返還する。

 開成は、成績はトップだが学費は比較的安く、初年度学費は合わせて99万8千円とリーズナブル。なぜかと言うと、皆さんが座っている校舎の地下には650トンという大きな貯水槽を設置しており、3、4日雨が降ると3ヶ月程はトイレ用水に都の水道を使わないでよい設備があったり、その他、最新式の設備を備えた校舎だがランニングコストのかからないような様々な工夫がされているためである。

 また、奨学金制度も充実しており、入学後に経済的な理由でやめることがないようにフォローをしている。家計急変の際には、2学期から授業料等を免除する制度もあるので、遠慮なく私、事務長まで申し出てほしい。父母と先生の会の奨学金制度や、OB 会による奨学金の貸し付けなどもあるので、こちらについてはクラス担任に申し出てほしい。


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●ビデオ『開成での生活』上映

 こちらのビデオは、生徒たちの学園生活を皆さんに知っていただこうと、教員が作成したもの。校務の合間をぬって作成しているため、頻繁な編集ができず2、3年前の映像も多々あるが、生徒たちの様子はわかると思う。

  • 西日暮里駅からひぐらし坂、正門へと続く登校風景
  • 入学式
  • ボートレース(4月)
  • 授業時間 <国語・数学・英語(英会話)・体育・生物・音楽(ピアノ)>
  • 中1生にインタビュー
    Q :「開成学園のイメージは?」「何が楽しいですか?」「授業はどうですか?」「クラブはどうですか?」
    A :「がり勉ばっかりで息苦しい学校だと思っていました」「明るい人ばかり」「運動会が楽しい!」「男子校なので女の子がいないクラスが多いです(笑)」「富士山に旅行に行ったことが楽しかったです」「愉快な先生や怖い先生や怪しいがたくさん多彩で面白いです」「難しい授業が多いけれど、面白いです」「ソフトテニス部に入っていますが、先生も先輩もやさしくていろんなことが話せます」「鉄道研究部と理化学部とハンドボール部の3つに入っているので少しきついですが、とても楽しいです」
  • 運動会(8色に分かれ、生徒の自主運営によって行われる)
    中1:はちまき取り、中2:綱取り、中3:俵取り、高1騎馬戦、高2棒倒し、高3棒倒し
  • 学年旅行
    中1:富士山(溶岩洞窟探検)、中2:足尾(益子焼体験)、中3:奈良・京都、高1:八ヶ岳(飯盒炊さん)、高2:沖縄
  • 合宿風景
  • 部活動の勧誘風景
  • 文化祭
  • その他の行事(谷中散策)
  • スキー学校(スノーボードにも挑戦)
  • 高3受験指導
  • 高3生にインタビュー
    Q :「思い出に残っていることは?」「開成のよいところは?」
    A :「1年半、バレー部のキャプテンをやらせてもらいました。5月のはじめに関東大会の予選があり、自分たちの中では大きな大会でそれを目指して毎日毎日練習を積んできました。結果、本番であと一勝というところまでいったのですが負けてしまい、涙をのみました。そのあとに同級生、下級生が集まって「よく頑張ったよ」と称えあったことが一番大きなの思い出として残っています」「開成の個性といえば質実剛健という言葉があるように、それは言葉だけ残っているように思っている人が多いかもしれないが、それが開成の個性なのだと思う。ただ野蛮というだけでなく、もっと深い意味を持った言葉で、運動会などに残っていると思うので、意味をよく考えて残していってほしいと思う」「自分は開成の運動会特有の勢いとかノリとかが得意でなかったので、中2から高2まで裏方で運動会をつくる側にまわっていた。そこでいろんな仕組みを勉強でき、何よりもいろんな学年の人と知り合えて人間関係が広まったことがよかったことだと思う」「開成のよいところは、自由なところだと思う。勉強に限らず部活でも遊びでも何でもやりたいことができるところだと思う。自由に甘んじてだらけるのではなく、自由を活かして自分のやりたいことを何かひとつ見つけてそれに向けて頑張ってほしいと思う」
  • 卒業生の母親にインタビュー
    Q :「どんな学校生活を送りましたか?」「通わせてよかった点は?」
    A :「高2の10月までバスケット部に所属。万年B 班で活躍はしなかったが、友だち関係がとてもよく、どこへ行くにも一緒に行動して、すごくよい友人の絆ができたと思う」「自分と同じ学年という横のつながりだけでなく、縦のつながりがとても強いのがこの学校の特長のひとつだと思う。コミュニケーションを取るのが苦手な人が増えていると言われるなかで、人間関係が密な学生生活を送れたことが一番よかったことだと思う」「この学校のよいところは、勉強だけでなく、その子の持っている能力によってそれを活かせる場があるということだと思う。たとえば、音楽だったり絵だったり、人をまとめる力だったり交渉力だったり、そうしたいろんな分野でそれぞれの能力を発揮することができる場があるということだと思う。勉強のできる子だけが認められるのではなく、いろんなところで認められるチャンスがある学校だと思う」
  • 過去から未来へ
    「開成学園の130年以上にわたる歴史のなかで、学園が常に求めてきたものは自由の精神と時代を先取りした教育です。開成学園は、これからも新しい仲間を迎えて未来に向かって羽ばたいていきます。」



●中3組主任、体育担当の池谷先生より

 小4・5・6年という子どもたちの成長に一番大事な時期にこの開成に入るために塾に行かれる方が多いことと思う。先ほど偏差値表を見たら69あった。では、開成の運動偏差値はいくつくらいだと思うか・・・悲しいかな44くらいである。身長、体重とも全国平均値になっているのに、運動だけは偏差値50を下回ってしまっている状況。後ろ手でものを結ぶような感覚が乏しくなってしまっているため、剣道で面がはずれてしまったり、バドミントンでシャトルを打つと反対側に飛んでしまうようなスーパープレー??も出てくるようになっている。このような状況だと、体づくりに一番重要な中高の時期に悲しいかなと思うので、校長の話にもあったが、「体」を積極的に行わせることで、2年間で偏差値50を超えることができた。サッカー部の顧問をしているので、サッカー部について言うと、国立競技場でのプレーを目指してまず武器を持とう、鎧をつけよう、体力をつけようと体づくりに励んできた結果、スポーツテストの成績を東京306校中4位にまで上げることができた。全国だと2645校中35位となる。2年間でここまで来たわけだが、中1から高3のそれぞれの先生方がその時期に適正な運動を選び、運動が好きな子にはそれなりに、運動が苦手な子にもなんとか運動しやすい環境を作って体を動かすことが楽しいと思ってもらえるような授業を展開している。ちなみに、ソフトボール部は今年全国大会に行き、サッカー部も私学大会で準優勝したり、中3の生徒には東京の代表でスペイン遠征に行くような生徒もいる。勉強だけではなく、クラブ活動も一生懸命やっているので、ぜひ4月にまたお会いできればと思う。



●中1組主任、国語担当の五十嵐先生より

 男子校ならではの話をすると、次の授業が体育の時のショートホームルームでは、着替えに手間取って上半身裸のまま礼をしたりするので、礼する時は裸にならないようにと注意した。高校生になると、次の時間が体育の場合には、授業が終わる前からズボンを脱ぎはじめる生徒もいる(笑)。

 教科に関連したことを話すと、椎名誠の『続・岳物語』の中のエピソードが「風呂場の散髪」というタイトルで教科書に載っており、岳くんという少年がお父さんの椎名誠に電気バリカンで頭を刈られる話なのだが、小学校の3、4年までは素っ裸で刈られていたのが、5、6年になるとパンツをはいたままになり、そのうちそれを嫌がるようになる、という子どもの自立、親からの独立を扱った面白いテーマのエピソードとして紹介されている。ところが、教科書には肝心なところが抜けており、頭を刈られながら岳くんが「A B C の替え歌」を歌うところがカットされてしまっているのである。それではかわいそうなので、その歌を紹介したところ、みんなで歌おうということになった。ちょっとためらう内容の恥ずかしい歌なのだが、元気に歌わなければ開成ではないということで、7クラスで2回ずつ計14回歌った。すっかり鼻歌で出てくるまでになってしまい、苦笑するようなことがあった。歌詞を知りたい方は、集英社文庫をご確認いただければと思う。

 品のいい青年に育ってもらいたいと思っているが、もともと下町のバンカラな校風を持った学校で、質実剛健という言葉も校是にあるので、これでもよいかなと思っている。さすがに、バレンタインデーの頃には寂しい感じがするが、開成の生徒にチョコレートをもらってもかえって戸惑ってしまうだろうからそれでよいのかもしれない(笑)。



●中学教務委員長の早川先生より開成での生活・学習について

 とっかえひっかえいろんな先生が出てきて、目まぐるしいのも開成的と言えるかもしれない。子どもたちのエネルギーは大変すごいものがあり、我々教員もそういう子どもたちを相手にしているうちにどんどん若返ってしまい、一度にいろんなことを伝えたくて早口になってしまっているようだ。

 先程のビデオをご覧いただいてわかるように、小学生のかわいい盛りのお子さんから、ビデオに出てきた高3生のように立派に自分の意見や考え方を述べることができるようになるまで成長していくわけである。その間の変化はとてつもなく大きい。子どもが大人になるといことの意味はとてつもなく大きいということだと思う。中等教育というもっとも大切な時期を共に過ごしていただくということ。

 「開成はどんな場所か」「6年間はどんな時間か」について2つのポイントをあげて話したいと思う。まず、開成という場所は「心と体が育つ場所」であると思いたい。教育という言葉の中には、「教える」と「育てる」ということが入っているが、育てるというよりも「育つ」場所であると考える。学校はひとつの地域社会のようなものだと言われるが、開成では2100人の生徒がいろんな所から通ってきている。東京が4割、千葉・埼玉・神奈川が2割ずつ、北は鹿沼、西は静岡県境あたりからと非常に広い範囲から通ってきている。多様な生徒が集まって、多様なエネルギーがぶつかり合う場所、これが開成であると思う。

 2つ目の「中等教育の時間」については、『子どもと学校』という本の中で、河合隼雄さんという人が、思春期とは大変危険な時間だよ、谷間にかかった丸木橋を渡るようなものなんだよ、あとから振り返れば何でもないことでも、渡っている途中で意識すれば足がすくんでしまったり、場合によっては落ちてしまう者もいるかもしれない、そんな大変な時間なのだということを言っている。私たちがお預かりするのはまさにその時間であり、いろんなリスクを引き受けることとなる。本当に危険な時間、私たちも覚悟してそのリスクを引き受けようと思う。では、危険だからそんなところにはやらせたくない、裸でぶつかりあうような運動会なんかさせたくないということではないと思う。危険だからこそ面白いのである。

 私たちも日々発見があるが、例を挙げると、何かの具合で長い間学校に出られなくなった生徒がいると、先生が一生懸命世話をしてあげなければいけないのかなと思っていると、ちゃんと周りの生徒が「ノートを貸してあげるよ」「この時こんなことをやったよ」とみんな自分たちでやってくれていた(中1)。また、通学途中に気分が悪くなった小学生を見て、自分の服がよごれるのも気にせず介抱したという高校生の話を聞き、本当にうれしくなった。ある意味、学校の中ではバカみたいなことばっかりやっているわけだが、そういう感激するような話を聞くと、ああ、そんないいところがあるんだな。それぞれみんなすばらしいい資質を持っているなという発見が毎日ある。「危険だけれど楽しい」、そんな学校で皆さんのお子さんを預かって、共に楽しく冒険していきたいと思う。

 以上で説明会は終了となり、グループごとに校内見学へと向かいます。
 <説明会プログラムの裏面には校舎配置図とその順路が記されていました。>


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■校内見学■


●説明会会場の小講堂を出た明るい中庭と右手中学校舎1Fのコンピューター教室

●コンピューター教室隣りの図書室と先程の中庭中央の階段を上がった第1グラウンド

●中学校校舎入口にある小講堂手前の視聴覚教室と保健室&カウンセリングルーム

●中庭から見た中学校校舎と建物内の明るい階段まわり

●扇型のように丸みをおびた広い廊下と階段脇の広いスペース(大きな分別ゴミ箱ありました)

●中学生の教室(サイドにも黒板があります)と給湯室

●実験室(第1〜第3まで3つあります)とその教材棚の一部

●実験室の机の上には生徒さんたちの実験レポートが実験器具や素材付きで紹介されていました!(教科書もありました)

●高校特別教室棟から見た大きな第2グラウンドと高校普通校舎との緑いっぱいの中庭

●高校校舎の教室と広い廊下(こちらの教室にもサイドに黒板がありました)

●本館北棟2Fの広い渡り廊下に面した教員室とその先左手にある体育館

●見学最終地点となる本館南棟2Fの広い食堂には、生徒さんたちの美術作品や文集がたくさん展示してあり、相談・休憩コーナーもありました。実は、相談コーナーは、以前は小講堂に設けていたそうなのですが、こちらの食堂の方がフランクに話せるのではということから場所を移されたのだそうです。あちらこちらに先生方が立っていてくださるので、参加者の皆さんも何か思いつくたびに近くにいる先生に質問ができてとても嬉しそうでした。「こんなことを聞いてよいのかしら?」と思うことも、こういう雰囲気や立ち話なら気軽にどんどん聞くことができますね!!新しいタイプの相談コーナーは、とてもステキなくつろぎ空間になっていました。



 きっちりと時間内におさめられた説明会は、とても1時間とは思えないほど盛りだくさんな内容で驚いてしまいました。資料解説よりも先生方の身近なエピソードを重視された点や、フランクに質問ができる新しいタイプの相談コーナーを用意されたことに開成らしさを感じることができたように思います。参加者の皆さんにとって、何よりも楽しい学校生活を期待させる嬉しいおみやげになったのではないでしょうか。

 そして、その裏には、細かいところまで配慮された「学園説明会」資料≠フ存在があります。教科ごとの教育方針や今年から公表となったカリキュラム等について、図表や解説付きで詳しく載せられているため、家に帰ってじっくり読むことができるというものなのです。身近なQ &A も紹介され、本当に至れり尽せりの充実した資料には脱帽というところです。

 「危険だからこそ面白い」─ これぞ質実剛健の自信に裏打ちされた開成ならではのフレーズと言えそうです。

NTS教育研究所 山本真美

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