●ビデオ『開成での生活』上映
こちらのビデオは、生徒たちの学園生活を皆さんに知っていただこうと、教員が作成したもの。校務の合間をぬって作成しているため、頻繁な編集ができず2、3年前の映像も多々あるが、生徒たちの様子はわかると思う。
- 西日暮里駅からひぐらし坂、正門へと続く登校風景
- 入学式
- ボートレース(4月)
- 授業時間 <国語・数学・英語(英会話)・体育・生物・音楽(ピアノ)>
- 中1生にインタビュー
Q
:「開成学園のイメージは?」「何が楽しいですか?」「授業はどうですか?」「クラブはどうですか?」
A
:「がり勉ばっかりで息苦しい学校だと思っていました」「明るい人ばかり」「運動会が楽しい!」「男子校なので女の子がいないクラスが多いです(笑)」「富士山に旅行に行ったことが楽しかったです」「愉快な先生や怖い先生や怪しいがたくさん多彩で面白いです」「難しい授業が多いけれど、面白いです」「ソフトテニス部に入っていますが、先生も先輩もやさしくていろんなことが話せます」「鉄道研究部と理化学部とハンドボール部の3つに入っているので少しきついですが、とても楽しいです」
- 運動会(8色に分かれ、生徒の自主運営によって行われる)
中1:はちまき取り、中2:綱取り、中3:俵取り、高1騎馬戦、高2棒倒し、高3棒倒し
- 学年旅行
中1:富士山(溶岩洞窟探検)、中2:足尾(益子焼体験)、中3:奈良・京都、高1:八ヶ岳(飯盒炊さん)、高2:沖縄
- 合宿風景
- 部活動の勧誘風景
- 文化祭
- その他の行事(谷中散策)
- スキー学校(スノーボードにも挑戦)
- 高3受験指導
- 高3生にインタビュー
Q
:「思い出に残っていることは?」「開成のよいところは?」
A
:「1年半、バレー部のキャプテンをやらせてもらいました。5月のはじめに関東大会の予選があり、自分たちの中では大きな大会でそれを目指して毎日毎日練習を積んできました。結果、本番であと一勝というところまでいったのですが負けてしまい、涙をのみました。そのあとに同級生、下級生が集まって「よく頑張ったよ」と称えあったことが一番大きなの思い出として残っています」「開成の個性といえば質実剛健という言葉があるように、それは言葉だけ残っているように思っている人が多いかもしれないが、それが開成の個性なのだと思う。ただ野蛮というだけでなく、もっと深い意味を持った言葉で、運動会などに残っていると思うので、意味をよく考えて残していってほしいと思う」「自分は開成の運動会特有の勢いとかノリとかが得意でなかったので、中2から高2まで裏方で運動会をつくる側にまわっていた。そこでいろんな仕組みを勉強でき、何よりもいろんな学年の人と知り合えて人間関係が広まったことがよかったことだと思う」「開成のよいところは、自由なところだと思う。勉強に限らず部活でも遊びでも何でもやりたいことができるところだと思う。自由に甘んじてだらけるのではなく、自由を活かして自分のやりたいことを何かひとつ見つけてそれに向けて頑張ってほしいと思う」
- 卒業生の母親にインタビュー
Q
:「どんな学校生活を送りましたか?」「通わせてよかった点は?」
A
:「高2の10月までバスケット部に所属。万年B
班で活躍はしなかったが、友だち関係がとてもよく、どこへ行くにも一緒に行動して、すごくよい友人の絆ができたと思う」「自分と同じ学年という横のつながりだけでなく、縦のつながりがとても強いのがこの学校の特長のひとつだと思う。コミュニケーションを取るのが苦手な人が増えていると言われるなかで、人間関係が密な学生生活を送れたことが一番よかったことだと思う」「この学校のよいところは、勉強だけでなく、その子の持っている能力によってそれを活かせる場があるということだと思う。たとえば、音楽だったり絵だったり、人をまとめる力だったり交渉力だったり、そうしたいろんな分野でそれぞれの能力を発揮することができる場があるということだと思う。勉強のできる子だけが認められるのではなく、いろんなところで認められるチャンスがある学校だと思う」
- 過去から未来へ
「開成学園の130年以上にわたる歴史のなかで、学園が常に求めてきたものは自由の精神と時代を先取りした教育です。開成学園は、これからも新しい仲間を迎えて未来に向かって羽ばたいていきます。」
●中3組主任、体育担当の池谷先生より
小4・5・6年という子どもたちの成長に一番大事な時期にこの開成に入るために塾に行かれる方が多いことと思う。先ほど偏差値表を見たら69あった。では、開成の運動偏差値はいくつくらいだと思うか・・・悲しいかな44くらいである。身長、体重とも全国平均値になっているのに、運動だけは偏差値50を下回ってしまっている状況。後ろ手でものを結ぶような感覚が乏しくなってしまっているため、剣道で面がはずれてしまったり、バドミントンでシャトルを打つと反対側に飛んでしまうようなスーパープレー??も出てくるようになっている。このような状況だと、体づくりに一番重要な中高の時期に悲しいかなと思うので、校長の話にもあったが、「体」を積極的に行わせることで、2年間で偏差値50を超えることができた。サッカー部の顧問をしているので、サッカー部について言うと、国立競技場でのプレーを目指してまず武器を持とう、鎧をつけよう、体力をつけようと体づくりに励んできた結果、スポーツテストの成績を東京306校中4位にまで上げることができた。全国だと2645校中35位となる。2年間でここまで来たわけだが、中1から高3のそれぞれの先生方がその時期に適正な運動を選び、運動が好きな子にはそれなりに、運動が苦手な子にもなんとか運動しやすい環境を作って体を動かすことが楽しいと思ってもらえるような授業を展開している。ちなみに、ソフトボール部は今年全国大会に行き、サッカー部も私学大会で準優勝したり、中3の生徒には東京の代表でスペイン遠征に行くような生徒もいる。勉強だけではなく、クラブ活動も一生懸命やっているので、ぜひ4月にまたお会いできればと思う。
●中1組主任、国語担当の五十嵐先生より
男子校ならではの話をすると、次の授業が体育の時のショートホームルームでは、着替えに手間取って上半身裸のまま礼をしたりするので、礼する時は裸にならないようにと注意した。高校生になると、次の時間が体育の場合には、授業が終わる前からズボンを脱ぎはじめる生徒もいる(笑)。
教科に関連したことを話すと、椎名誠の『続・岳物語』の中のエピソードが「風呂場の散髪」というタイトルで教科書に載っており、岳くんという少年がお父さんの椎名誠に電気バリカンで頭を刈られる話なのだが、小学校の3、4年までは素っ裸で刈られていたのが、5、6年になるとパンツをはいたままになり、そのうちそれを嫌がるようになる、という子どもの自立、親からの独立を扱った面白いテーマのエピソードとして紹介されている。ところが、教科書には肝心なところが抜けており、頭を刈られながら岳くんが「A
B
C
の替え歌」を歌うところがカットされてしまっているのである。それではかわいそうなので、その歌を紹介したところ、みんなで歌おうということになった。ちょっとためらう内容の恥ずかしい歌なのだが、元気に歌わなければ開成ではないということで、7クラスで2回ずつ計14回歌った。すっかり鼻歌で出てくるまでになってしまい、苦笑するようなことがあった。歌詞を知りたい方は、集英社文庫をご確認いただければと思う。
品のいい青年に育ってもらいたいと思っているが、もともと下町のバンカラな校風を持った学校で、質実剛健という言葉も校是にあるので、これでもよいかなと思っている。さすがに、バレンタインデーの頃には寂しい感じがするが、開成の生徒にチョコレートをもらってもかえって戸惑ってしまうだろうからそれでよいのかもしれない(笑)。
●中学教務委員長の早川先生より開成での生活・学習について
とっかえひっかえいろんな先生が出てきて、目まぐるしいのも開成的と言えるかもしれない。子どもたちのエネルギーは大変すごいものがあり、我々教員もそういう子どもたちを相手にしているうちにどんどん若返ってしまい、一度にいろんなことを伝えたくて早口になってしまっているようだ。
先程のビデオをご覧いただいてわかるように、小学生のかわいい盛りのお子さんから、ビデオに出てきた高3生のように立派に自分の意見や考え方を述べることができるようになるまで成長していくわけである。その間の変化はとてつもなく大きい。子どもが大人になるといことの意味はとてつもなく大きいということだと思う。中等教育というもっとも大切な時期を共に過ごしていただくということ。
「開成はどんな場所か」「6年間はどんな時間か」について2つのポイントをあげて話したいと思う。まず、開成という場所は「心と体が育つ場所」であると思いたい。教育という言葉の中には、「教える」と「育てる」ということが入っているが、育てるというよりも「育つ」場所であると考える。学校はひとつの地域社会のようなものだと言われるが、開成では2100人の生徒がいろんな所から通ってきている。東京が4割、千葉・埼玉・神奈川が2割ずつ、北は鹿沼、西は静岡県境あたりからと非常に広い範囲から通ってきている。多様な生徒が集まって、多様なエネルギーがぶつかり合う場所、これが開成であると思う。
2つ目の「中等教育の時間」については、『子どもと学校』という本の中で、河合隼雄さんという人が、思春期とは大変危険な時間だよ、谷間にかかった丸木橋を渡るようなものなんだよ、あとから振り返れば何でもないことでも、渡っている途中で意識すれば足がすくんでしまったり、場合によっては落ちてしまう者もいるかもしれない、そんな大変な時間なのだということを言っている。私たちがお預かりするのはまさにその時間であり、いろんなリスクを引き受けることとなる。本当に危険な時間、私たちも覚悟してそのリスクを引き受けようと思う。では、危険だからそんなところにはやらせたくない、裸でぶつかりあうような運動会なんかさせたくないということではないと思う。危険だからこそ面白いのである。
私たちも日々発見があるが、例を挙げると、何かの具合で長い間学校に出られなくなった生徒がいると、先生が一生懸命世話をしてあげなければいけないのかなと思っていると、ちゃんと周りの生徒が「ノートを貸してあげるよ」「この時こんなことをやったよ」とみんな自分たちでやってくれていた(中1)。また、通学途中に気分が悪くなった小学生を見て、自分の服がよごれるのも気にせず介抱したという高校生の話を聞き、本当にうれしくなった。ある意味、学校の中ではバカみたいなことばっかりやっているわけだが、そういう感激するような話を聞くと、ああ、そんないいところがあるんだな。それぞれみんなすばらしいい資質を持っているなという発見が毎日ある。「危険だけれど楽しい」、そんな学校で皆さんのお子さんを預かって、共に楽しく冒険していきたいと思う。
以上で説明会は終了となり、グループごとに校内見学へと向かいます。
<説明会プログラムの裏面には校舎配置図とその順路が記されていました。>
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