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■教室へ戻ると、残った生徒たちは模造紙を広げ、思い思いにクローン人間賛成のプレゼンに向けて準備をしていた。
■ 「クローンで羊のムダ毛処理をする。羊の羊毛がちゃんと自然に取れるように、遺伝子の操作をして自然に毛が抜けるクローン羊を作る。」とクローンにアイディアを出す生徒に、「なんでそのままそっくりのクローンじゃなくて遺伝子操作をすることになったの?」とたずねてみると、「全く同じモノを作っても意味がないから、より役に立つものを作るんです。」と教えてくれた。「クローン人間をどうしたら認めることができるのか」という解決方法のひとつに「役に立つことができるなら」という視点で挑んだようだ。
■ 「ASIMOってクローン?」「ロボでしょ?」「クローンって人間なの?」「クローン人間は何でできてるの?」「細胞?」「人間も細胞でできてるの?」と延々繰り返しているチームもあれば、「移植は必要だと思う。」と医療の立場でクローンを必要視する意見を説明しているチームもある。
■ 「でももしもクローン人間として生まれてきて、いきなりオリジナルがケガや病気をしたからといって、移植のために足や肝臓を切られたりするのは、たとえ教育を受けていなかったとしても嫌だと感じると思う。」「移植目的で作られるクローン人間は嫌だね。」「でも友達倍増!」など肯定否定が入り乱れる。
「クローンは自分がクローンだって事は知らないの?」
「もし誰も教えてくれなかったら分からないかもしれないね。」
「クローンとして生まれてきたら教育を受ける権利や、基本的人権はどうなるのか?」
■ 生徒同士の輪の外で、LAに向かって熱弁を振るう姿もあった。「自治体が今年の予算を使い切らなきゃといって要らない道路工事をするのなら、そのお金をクローンとか移植とかの研究費に当てればいいんだ。だって意味のない工事をして同じ予算を来年ももらうよりも、意味のある研究に使った方がいいに決まってる!それでクローンを開発してそのクローンを道路工事に回すってコトもできるぞ!」
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