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■ 目黒学院中学校の4年生は、この高校1年の夏休み中に2週間に及ぶアメリカ・セミナー・ツアーを体験する。この日は出発の前々日、学年全員と保護者が一同に会しての出発式が行なわれた。
■ 飯野校長先生は、「朝の挨拶Good morningから、しっかり挨拶をしてください。PleaseやThank youを言えない人や、Excuse meのひとことが出てこない人は嫌がられます。アメリカでは信頼される行動をとることが大切で、信頼を得ることがコミュニケーションの第一歩になります。だらしない服装もマイナスイメージです。たとえ友人同士であっても大声で日本語をしゃべっていると、決して良くは思われないので注意してください。」と、生活マナーのアドバイスをした。
■ 生徒たちは4つのグループに分かれ、シアトル郊外のYelm、Olympia、Marysville、Stanwoodという4つの小さな街で、2週間にわたるホームステイを体験する。途中、大自然体験活動で2日間ロッジでの生活を送る以外はすべて、ホストファミリーと寝起きを共にしながらスタディーセンターに通うのだ。文化の違いはあるのが当然だとお互いに分かっているものの、それを全く無視する訳にはいかない。事前学習の冊子を確認しながら注意事項をひとつひとつ取り上げる先生方。「食事のときは、口に食べ物を入れたままでしゃべらないこと。分かるね?」
■ 「積極的にホストファミリーや現地コーディネーターと英語のコミュニケーションをしてください。直接日本語で先生や添乗員の方に相談しないように。緊急時以外はできるだけ英語にチャレンジしてください。」という激励や、「5人以上のグループを作ると何かのきっかけで集団心理が働くことがあって、行動が逸脱してしまう危険性があるので、できるかぎり2〜3人単位で行動して、非常時にも俊敏に決断ができるようにしておくこと。」のような注意も入る。安全で実りの多いUS研修にしたいとの願いが、先生のひとことひとことの中に込められている。
■ 「機内では日本人のアテンダントも英語で話し掛けてきますから、さっそく英語に挑戦してみてください。時々、"僕の所にはないのに先生の所には何でジュースがあるんだ!"と言ってくる人がいますが、機内でもレストランなどでも、飲み物が自動的に出てくるのを待っていないで必ず自分たちで行動してください。キミ達は観光旅行ではなく教育研修に行くのだから、まずは自分で何でもトライすること。少々上手くいかなかったとしても、積極的に挑戦すればきっといい結果が出ると思います。」
■ 新しい学習ツールの説明も入る。「この研修では、バーチャルノートというツールを使ってみんなが体験したことをレポートしてもらいます。アメリカにいる間に最低1回はレポートを入力してください。レポートする内容がたくさんある人は何回やってもらっても構いません。」現地でも日本語入力できるようにPC環境を整えてのIT学習だ。生徒たちが現地のパソコンを使って入力するレポートの一部は、日本で編集されて学校のホームページに掲載されるので、日本の家族にもU.S.セミナーツアーの様子が分かるようになっている。
■ 最終的に構築された各自のセミナーレポートは、学年全体で1枚のCD-ROMに記録して配布されるそうだ。「頑張って楽しいレポートや写真を撮ってきてください。これをIT教育の一貫としてみんなで成功させましょう!」と先生から檄が飛ぶと、生徒たちの決意表明が行なわれた。
■ 生徒たちがひとりずつ順にマイクに向かって目標や意気込みを語る。「英語が通じるように頑張ってきます。」という共通の目標の他にも、「僕の英語力では限界があると思うので、ジャスチャーでどのくらい通じるのか確かめてきたいと思います。」「僕はあんまり英語が得意ではないので、ホストファミリーとはスポーツでコミュニケーションを頑張ってきます。」と前向きな言葉に、保護者からも笑顔と拍手が贈られる。
■ 同日の茶話会に参加された学年の違うお母さん達も、会場で出発式の様子を見学していた。やはり受験生のお母さん達としては、まだ我が子の渡米を考えると不安が先行するようだが、実際に子どもを海外研修に送り出す当事者となってみると、断然、期待の方が大きくなるようだ。
■ 「僕とホストファミリーとは趣味が一緒だということが分かったので、仲良くなって帰ってこようと思います。」
「ボーイング社の見学を楽しみにしています。」
「高1の貴重な夏休みを2週間も潰して行くイベントなので(笑)、できるだけ無駄なく知識や経験を詰め込んで来たいと思います。」
「参加できることがとても嬉しい。」
「人と話すのは大好きで授業中もよくしゃべるのですが、相手がアメリカ人ということもあるので、ちゃんとしゃべれるように、少しでも自分を成長させて帰ってきたい。」
「先輩から聞いたんですけど、何を聞かれてもYesと答えていると山に連れて行かれるらしいので(笑)ちゃんと英語で応えるように頑張ります。」
「聞くところによると、アメリカっていう国は自分の力を試せるところらしいので、色んなステージで自分を発揮できるように頑張ってきます。」
どの生徒も自分なりの決意や独自の目標を掲げてアメリカ研修へ向かう。
■ 「キミ達の先輩から話を聞くと、行く前に色々な習慣や文化のことを頭に入れてどんなに心の準備をしていても、予想を遥かに越えるような出来事が必ず起こるようなので、みんなも楽しみにしていてください。」と先生から。続いて各グループリーダーとサブリーダーからもひとことずつ発表した後、グループで練習しているいくつかの出し物の中から「上を向いて歩こう」「輪になって踊ろう」や「カントリー・ロード」などの歌を披露した。現地で開かれるウェルカムパーティーや福祉施設を訪問する時のためにグループ全員が心を込めて歌うと、保護者から感動の拍手が贈られた。
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