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中・高進学説明会 私立は元気!

2002年8月22日
by 前田恭子

参加校
共学 駒込中高
帝京中高
日出学園中高
女子 江戸川女子中高
北豊島中高
十文字中高
女子聖学院中高
聖徳大学附属中高
中村中高
文京学院大女子中高
男子 京華中高
京北中高
聖学院中高
日本大学豊山中高


■ いくつかの学校が協力して開催する合同学校説明会がここ数年で急増している。従来からも学校主体で進学説明会が開かれていたが、塾などが主催する大規模なものも増え、学校が独自に行なうもの、地域のいくつかの学校がまとまって開催するものなどと多様になっている。

■ 「新しい教育を担う私学の会」から私立14校が参加するこの中・高進学説明会『私立は元気!』も、私学各校を代表する先生方が事前に何回もの打ち合わせを重ね、学校同士の協力で運営・開催されている。

■ 上野松坂屋の7階にあるカトレヤルームに参加校のブースを配置し、掲示や配布物の準備を整えた先生方が、開店と同時に訪れる来場者を待ち受けた。

■ 懇切丁寧な学校案内やカリキュラムなど学校の細部を受験生や保護者に向けて説明するほか、隣接する講演会場では大手塾6社から演者を招いてより広範囲な「私学進学」へのアプローチを行なうなど、とても濃い内容となった。

■ 参加した日能研入試情報センター、進学研究会、小北斗社、四谷大塚入試情報センター、首都圏模試入試情報センター、新教育の6社は、開催2日間で個別に講演を1本ずつ行い、私学進学や広く教育に対して独自の視点でデータを集め40分間に凝縮した解説を展開する。

■ カトレヤルームで早々に個別相談を終えて講演の行なわれる特別室へ移動し、長時間待っているお母さんの姿もあり、関心の高さを伺わせた。

■ 各塾とも受験に関する膨大な情報や見解があり、すべてを紹介していると時間がいくらあっても足りないという状況で、論点を絞って講演を行なうが、その上でどの講演にも共通している事は、"将来が分かりにくい"という現実だった。

■ 今、我が子が中学校に入学したとして時が流れ、2010年は2050年には・・・、と考えていくと、高齢化社会という厳しい状況が待ち受けていることは確かだ。しかし、我が子が社会人となった時、一体どんな世の中になっているかを想像しても、自分の描いたストーリーを子どもに押し付けることはとても危険だということがひしひしと伝わってくる。

■ 初日講演の日能研が出したデータでは、現在の大学・短大進学率の合計は、40年前の高校以上への進学率に匹敵するまでになっていた。

■ これだけ多くの人間が大学へ進学する時代にあって、なぜ自分がその大学その学部に行きたいのかを真摯に考えることが重要で、願わくば高校の終わりまでに自らの力で取捨選択、行動、学習できるようになっておくべきと、大学進学を見据えた中学高校選びのポイントを3つ挙げる。

  1. 大学には行くのが当然という世の中になった。その選択範囲を世界中の大学にまで広げるための基礎学力を保証してくれる学校はどこだろう?
  2. 新しいコミュニティに必要な英語、IT、異文化とのコミュニケーションを基調としたカリキュラムやプログラムがある学校はどこだろう?
  3. 人間としての価値を認められるような人格の形成ができる学校はどこだろう?

■ 進学研究会の講演では、「理想的な受験を実現させるための3原則」として次の3つが挙げられ、さらに受験に向かうためのスケジュールや心構え、情報収集の方法などが紹介された。

  1. 「入れる学校」でなく「入りたい学校」を基準に早めに志望校を決定する。
  2. 公立なら5教科の基礎をしっかり固める、私立なら3教科の応用力をつけるなど、目標を定めた合理的な学習を行なう。
  3. 模擬テストなどを活用して目標との差(不足の学力)をチェックする。

■ 小北斗社からは入試・進学情報より先に、子どもたちが今どういう状況に置かれているのかが詳しく解説される。戦時中の出生率は140万人で、通常の年の200万前後と比べるとずいぶん減っており、これが終戦後には250万人のベビーラッシュとなって団塊の世代を形成する。現代日本が抱えている"少子化"という大きな問題の背景を、戦時から現在までの統計とグラフで見せその実態を明らかにし、今後の受験というものをどのように考えていくのかが重大な問題なのだ。

■ このような多様な講演や個別相談会の開催を受けて、隠された学校独自のカリキュラムや先生方の考え方、学校の実態を具体的に聞き出そうと、会場を訪れる受験生や保護者の数は確実に増えている。


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