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神奈川学園中学校 オーストラリア研修事前学習
スピーチコンテスト

2002年8月2日
by 前田恭子

■ 神奈川学園の中学3年生は、来年3月に12日間に及ぶAUS研修を行なう。そのため1学期のうちから事前学習が行なわれており、生徒たちはオーストラリアに関する知識や考えを日本から持って出かけることになる。

■ 「オーストラリア週間」と題したこの事前学習の分野は福祉、理科、社会、英語と分かれており、この日は英語分野の一端を担うスピーチコンテストが行なわれた。もちろん全て生徒が自作した英語のスピーチで、「自分は何のためにオーストラリアに行くのか、オーストラリアに行って何を学習するのか、どんなことをやりたいのか」という内容を発表するのだ。

■ スピーカーはクラスを代表した3名ずつ。全5クラスで15名のスピーカーが3年生全体を前にして堂々の演壇に立った。クラス内でのプレスピーチによって選出された代表者は、さらに先生方に発音の指導をして頂いたり言葉を選び直したりと鍛錬を重ね、自分の抱負や決意を語った。

■ 事前に配られた冊子には、代表者のスピーチを筆頭に3年生全員のスピーチ原稿がまとめられており、表紙にはプログラムや出場者紹介がレイアウトされ、一番下には"Please listen carefully to their speeches, and let's enjoy the Speech Contest!!"と注意書きが施してある。

■ "The last speaker is Miss Y. The title is "My purpose"." 各クラスで惜しくも次点を獲得した生徒がスピーカー紹介を行なうと、演壇に立った代表の生徒たちは緊張の面持ちでスピーチを始める。途中"Sorry"と言い直す場面もあり、原稿に目を落として読む生徒もいたが、自分のスピーチをすっかり暗唱して視線を堂々と前に据える生徒もいる。ひとりひとりに盛大な拍手が贈られた。

■ 次々とスピーチを繰り広げる生徒たち。確かにカタカナっぽい発音やスピードの速い子もいればゆっくりと噛み砕くよう慎重に発音する生徒もいる。帰国生であろうとなかろうと、各自が自分の持つ英語力をフルに使って、より多くのことを表現しようと苦心した様子が伺える。"Hello everyone!"とスピーチを始めると、クラスの仲間たちが"Hello!"と声援を返してくれて、はにかみながらも流暢にしゃべり出す姿が眩しく光って見えた。

■ 全員のスピーチが終わると会場の中央で審査集計が行なわれ、すぐに上位3位までの発表となる。英会話のマイク先生が名前を読み上げると、会場から大きな拍手が沸き起こった。"Winner's speech once more!"優勝した生徒は再度演壇に立ってスピーチを行い、最後にはアドリブで"I'm glad to take the first prize, thank you!"と締める。

■ 採点基準はPronunciation、Fluency、Altitude、Contents、Intonation、The wholeの6項目。特に語る姿勢や内容、英語らしいリズムや発音には厳しいチェックが入ったそうだが、受賞を逃した中にも視野を社会にまで広げたスピーチ内容や、堂々たる態度でスピーチを行なった生徒もおり、層の厚さを感じさせた。

■ 「あと半年後にはみんなオーストラリアに行きます。まだ心配な子もいますが、これだけしゃべれれば怖がることはありませんね。」英語の先生から早くも激励が入る。

■ 以前は希望制だったこのオーストラリア研修(AUS)だが、今年の3年生は全員参加となった。この学年が中学に入学してきたときから「オーストラリア研修は全員参加」ということを決めていたので、安全面や個人的な学力の問題など保護者の心配事をもクリアするため、学校は説明会など数回開いて対応している。

■ それでもやはり全員が「行きたい!」と思い勇んでいるわけではないということであったが、今回こうして自分の言葉で研修の意味を表現することで、より各人とオーストラリアとの距離が縮まったのではないだろうか?

■ 高校1年生が5〜6人グループとなって中学3年生を訪問し、体験談を聞かせる「体験シェアリング」では、このオーストラリア研修の体験を聞くことができる。文化祭のノウハウを下級生に引き継いだり、高2が高1に高校生活についての体験談を聞かせて心構えを教えたりと、神奈川学園独特の『語り継ぎ』リーダーシップがここでも役に立っているのだ。

■ このような試みや事前学習を通して、生徒たち全員が英語コミュニケーションに対する不安を拭い去り、楽しみに繋げられることを願いたい。"What I Want to Learn in Australia"自分自身にとってどんなことができるのかを、これから半年間じっくりと生徒たちは考えていくs。


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