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共栄学園中学校 最先端学習 第4回土曜講座 [1]

2002年6月28日
by 前田恭子

8:50 グループの再編成

■ お花茶屋商店街の魅力を探るグループ学習の2回目、今日は商店街の方々へインタビュー形式での再調査を行う。まずは前回構成した班に分かれて、前回欠席者などの新しいメンバーを受け入れる。2組では、前回欠席していた8人を再編入する作業となった。

■ 専門店対スーパーの価格の違いを調べた2組の男女混合班は、前回男子3人+女子2人だったが今回は男子3人+女子4人となり、男子の発言数が減ってしまう。女子は気の合う子が加わって、おしゃべりに花が咲くとともに意見交換も活発化したりと、班での役割分担に変化が出てきた。

■ 新しく加わったメンバーに、前回授業で行った商店街の魅力についての意見や、調査前に立てた仮説、グラフ化したデータなどを説明する。今回どのようなインタビューをするのか意見を出し始めるが、「そんなの行ってから考えればいいじゃん。」と答える女子もいる。確かに実際に行ってみないと分からないこともあるけれど、ここである程度の目標を定めたいところ。

■ 男女7人になったことで意見の食い違いが増え、リーダシップの所在が難しくなっている様子もあり、インタビューするべき内容がなかなか決まらない。「スーパーがひとつあればそれで品物は揃うかもしれないけれど、専門店だってちゃんと成り立っているよね?それはどうしてだろう?」とラーニングアドバイザー(LA)が問いかけて、さらに話し合いを重ねてみる。

■ それでもなかなか積極的な意見が出てこないので「もしみんながこれから商店街を作るとしたらどうする?」とさらにLAが質問を続けると、「魚屋とスーパーくっつけちゃうかも?」と生徒。それもひとつの案だ。お互いが商売を成り立たせるために各店はどんな工夫をしているのだろう?それを調べるためにはどんなインタビューが必要なんだろう? LAもみんなからの意見を掘り起こそうとしている。

■ 男子の班は、薬局に行ってインタビューする内容を検討していた。「クスリはどこで作られているんですか?」と声をあげている。これもお花茶屋商店街の魅力に結びつけて調査しているようだ。

■ LAの指導で各グループともインタビューのリハーサルが始まった。生徒だけに任せると恥ずかしがってなかなかリハーサルにならないが、「今インタビューしてもいいですか?」と尋ねるなどお店への気遣いを忘れないように、ここは厳しく指導する。インタビュー内容は自由でも、それなりに社会性のある聞き方があるのだということを伝えようとしている。

■ 1組では既に200字シートを使ってお店にインタビューする内容をまとめている班があった。この時間の課題が終了したと考え、フィールドワーク開始までおしゃべりなどをして過ごしている様子。このチームはとにかく作業がとても早いのだ。



■ 3組では、グループを再編すると3班全部が男女混合となった。前回、どんなお店があるのかを分類したことを新しい仲間に説明していると、LAは皆に分かりやすくなるように「具合的にどこに行ってどういう風に調べたの?」と途中に質問を入れる。どこに何があるのかをメモして模造紙にまとめたところまで進んでいるので、これを生かして今後「お花茶屋商店街の魅力」についてのさらなる調査を進めるため、どんなインタビューが必要なのかを探り出していくことになった。

■ 別の班では200字シートを使ってインタビュー内容を検討しているが、こちらでは考えれば考えるほど何枚も原稿が増えていく。全員の意見をもう一度統合して、男子が1枚のシートに書き直す作業を始めた。この間を利用して他の生徒はインタビューのリハーサルをやってみる。「聞き方が失礼なんじゃないかな?」などと互いに指摘し修正すると、商店街へ繰り出してインタビューの開始だ。


9:50 インタビュー調査

■ 「この店で一番の人気商品は何ですか?」魚屋さんの店先で元気にインタビューをする生徒。「そうだね、売れ行きがいいのはお刺身と、やっぱりマグロかな?」とお店の方は答えてくれた。インタビュー前には「今いいですか?」「全員お店に入っても構いませんか?」とたずねて、お店の邪魔にならないように気を付けてみた。

■ おもちゃ屋さんの中では3組のグループが話を聞いている。「この近所のおもちゃ屋さん同士は仲が良いですよ。お客さんが探してるものがウチになかったりすると、駅前ならあるかもって教えたりね。」とお店のおばさん。「へぇ、そうなんですかぁ。この辺りはおもちゃ屋さん多いんですか?」「そうね、ちょこちょこあるし、街道の方につい2日前ドンキホーテが出来たから個人の商店はねぇ・・・。」みんなも知らなくてビックリしてしまった。

■ 「ところで何年生なの?」とおばさんに聞かれ、2年生ですと男子が答えると、お店のおばさんは男子がいるなんて知らなかったけど、と首をかしげる。「去年から共学になったんです。」と男子が説明する。他に女子からも商品の並べ方には決まりがあるのか聞いてみると、小さな子どもには目の高さに合わせて下に置いたり、大きな箱で大人が買ってくれるようなものは棚の上に置いてあることが分かった。

■ 日用品も売っているタバコ屋さんは急がしそうだったので、生徒たちは営業の邪魔にならないように話し掛けるタイミングを計っていた。おじさんは看板犬を抱いたまま「いいから何でも聞いて。」と言って、買い物に来たお客さんのタバコを(お客さんが何も言わなくても)取り出したり、お金の出し入れも器用にこなしながら丁寧に質問に答えてくれた。

工夫していることは何ですか?
―お店はいつも清潔にしているよ。はい、280円ね。ありがとうございます。そうだなぁ、品物はなるべく安くしてお店も明るく清潔にしていますよ。タバコは安くできないからね、これは他のところで勝負しなきゃならないんです。いつも清潔にしているからウチの自動販売機はピカピカなんですよ。綺麗な方がみんな気持がいいですよね?
どんな人が来ますか?
―どんな人って?人の種類?どういったことが聞きたいのかな?年齢層?若い人も来るけれど年配の方の方が多いですね。苦労していることは、同じ笑顔でも心からの笑顔でないとお客さんには分かってしまうからね。それが大変です。私は手を抜きたくないから毎朝6時に商店街を掃除して回るんだけれど、毎日毎日が勉強ですね。

■ 同じ班の女子たちは向かいの果物屋さんにインタビューをしていた。「新鮮な物を扱っているので鮮度には気を使っているよ。市場で見極めるのは鮮度と値段。それを見て交渉するのが難しい。見分ける方法はいまだに難しいんだ。もし100パーセント見分けられるようになったらこうやってお店をやらなくてもいいよね?」



「あとどこに行くんだっけ?」

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