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共栄学園中学校 最先端学習 第3回土曜講座 [2]

2002年6月17日
by 前田恭子


10:00 フィールドワーク

■ 各グループともそれぞれのテーマを掲げてお花茶屋商店街に出かけた。いくつかのグループは明確なテーマ設定ができていない様子もあったが、ひとまず商店街を観察しながらテーマを再考することにしたようだ。

■ 2組の男女混合班を追いかけた。価格を調べるためにスーパー、魚屋、八百屋に向かう。最初に訪れたのは魚屋だった。「どの魚にする?」「え?安いなぁ!」

■ 手当たり次第に値段を調べるのではなく、ここでもみんなで意見を出し合っていくつかの魚に目標を絞ってみた。女子が値段をメモし、続いてスーパーマーケットに行ってみる。「あったよ、サケ!でも大きさが違くない?」「何グラムって書いてある?」「産地は?」同じ種類の魚でも切り身の大きさやパックの方法などが違っていて、一概にそのまま比べることが出来ない。お店の前で「あっちの方が安かった!」と男子が声を上げると、女子が「しっ!このお店に失礼でしょ!」と小声で注意する場面もあった。

■ 大きさなどを考慮した末、もう一度魚屋に行ってみる。こうしてみんなで考えた結果、サケ、サンマ、サバなどの魚と、スーパーでも八百屋でも表に出ていたアンデスメロンやキャベツが調査対象となったようだ。さらにデータを収集するため何件かの専門店を覗いてみると、八百屋のご主人から「この商店街に足りないものは何か、宿題で調べてきてよ!」と声を掛けられた。「今、商店街の魅力を調査中なんです!」

■ この日はとても良いお天気で、にわかに活気づいてくるお花茶屋商店街。お店の邪魔になることもなかった様子で、逆にあちこちで励ましの声を頂いた。方々に散らばった生徒たちから大きな声で「ありがとうございました!」との声が聞こえる。


10:40 データ分析

■ 商店街から教室に戻ると、ひとりひとりがどんなことを発見したか、詳しく話し合い始めた。「これ、円グラフにするの?」「棒グラフの方が分かりやすくない?」作成するグラフの形もいろいろと考えられる。調査収集したデータをもとに、どんなグラフが作れるのか、それぞれが意見を持ち寄って発表の仕方を模索していった。

■ 1組の女子班ではなかなか意見がまとまらない様子。LAが一緒になって模造紙を囲み、観察したことを整理し始めた。LAは、模造紙の真ん中に『お花茶屋商店街の魅力』とマーカーで書き入れる。「お花茶屋商店街の魅力って一体何だろう?」

■ LAの問いかけに、生徒から少しずつ声が出てきた。「元気がいいこと?」「コンビニが多い。」「新しい。」それらも模造紙に記入して「何が新しいの?」とさらに問い掛けると、「道路脇の飾りとかが新しくなってる。」と生徒。その他にも、「手作りのお店が多い。豆腐屋さんとか。」とたくさん意見があがり出した。「どんなグラフが作れるかな?」とLAが話し合いを発展させていく。「手作りのお店が多いことは、どうして魅力になると思う?」

■ 1組ではこの女子班のほか、商店街にある専門店の件数を調べている班、古くからある伝統的なお店を取り出して調査している班の3つのテーマで調査が進んでいるようだ。

■ グラフを作成するためにMMルームへ向かう生徒も出てきた。教室に残った生徒たちは意見をまとめるために模造紙に書き込みを進めたり、グラフが仕上がってくるまでおしゃべりをしながら待っていたりと様々。外に出て駆け回ったことで、少々気持ちが緩んでしまった生徒もいるようだ。効果的なグラフを作るためにPCを使うのだが、あえてPCは使わずに独自のセンスでグラフを作成しようとするグループも出てきた。


10:50 マルチメディアルーム

■ MMルームでは各班の代表者が、収集したデータをエクセルの表に入力していた。語句や数値を入力し終わると、希望する形を選んでグラフに変換する。グラフの種類がたくさんあるので、何度も選び直しては首をひねっている生徒もいた。初めてエクセルを使う生徒でも、LAの指導を受けて思った通りのグラフが作成できたようだ。出来上がったグラフをフロッピーに保存し、プリントアウトする。


11:00 続く分析

■ グラフを作成する係が早々と教室に戻ってくると、グラフの仕上がりを見てそれぞれの意見を擦り合わせる時間も持たれた。仕上がったグラフをひとつの材料として、お花茶屋商店街の魅力を文章で発表できるように方向付けをする。

■ 3組の男子は始め、商店街の中では個々のお店がせめぎ合い、客の争奪戦を繰り広げているはずだと考えて調査に向かった。しかし商店街を観察してみると、実際は各店舗が協力し合ってお花茶屋商店街自体を盛り上げようとしているのだと気が付いたため、調査テーマを修正することになったようだ。この流れで、次回のインタビューを盛り込んだ追加調査では一体どんなことを補っていくのか、さっそく討論が始まっていた。一体どんなインタビューが必要なんだろう?

■ 1組でも「昼間は開いていないお店も中にはあるよね。」「全部の店にインタビューするのは無理だよ。」「やっぱり30分でやらなきゃいけないのかな?」と次回のインタビューについて活発な議論が行なわれ、他にも1日の来店人数をお店に聞くのは失礼かどうか、グループの中で意見が飛び交っていた。議論は続いていたが、間もなく授業が終了となる。


11:15 振り返り

■ 次回の学習内容のプリントが配布され、各自で自己評価シートを記入する。第1回目の授業で記入したときと比べると、自分の態度に成長は見られただろうか?話し合いや調査中にチームワークを発揮することができただろうか?


[プリントで出題された6問の自由課題]
●次の中から1つ選択して行動した後、感じたことを200字にまとめて書いてください。

  1. 「議論のレッスン」福澤一吉著(NHK出版,680円)を読んでみる。
  2. 電車に乗り外を見て、世の中をよく見てみる。
  3. 庭の花をよく見ておいて、 お風呂に入ったときにその花を思い出してみる。
  4. 法隆寺宝物館(上野)の正面にしばらく立ってみる。
  5. 金子みすずの詩を読んでみる。
  6. 「ファインマンさんベストエッセイ」(岩波書店)の中からエッセイを1つ読んでみる。

リンク<■ Design Your Dream No.1
第1回土曜講座で出題された 自由課題への反応

第3回土曜講座 [1] [2]

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