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共栄学園中学校 最先端学習 第3回土曜講座 [1]

2002年6月14日
by 前田恭子

■ 今日の授業ではフィールドワーク(校外学習)を取り入れた調査活動を行なう。

■ 共栄中学の地元にある『お花茶屋商店街』の魅力について、グループごとに独自のテーマを設定。テーマに沿った何らかのデータを商店街で収集してさらにそれをグラフ化し、調査結果をグラフと文章を用いて発表する学習だ。6月は全3回の授業を予定しており、今日はその1回目。合計9時間を使って考え抜くことになる。

■ 今回は、調査収集したデータを使ってPCでグラフを作成するという新しい課題が加わった。PCの台数が限られていることから、グループの中でグラフ作成担当者だけがマルチメディアルーム(MMルーム)に向かい、エクセルを使って入力→グラフ変換を行なう。

■ お花茶屋商店街の魅力に関することなら何をテーマに挙げても良いのだが、グループ内で充分に話し合い、「何を見てくるのか、何をグラフ化するのか」という仮説を立てるのがポイントである。


8:50 授業開始

■ それぞれの教室では出欠を取り、ラーニングアドバイザー(LA)が学習内容を説明する。「今日の作業で大事なのは、各自がグループ内で『企画提案』をすることです。」LAはグループ内のひとりひとりが意見を出し合うこと、みんなで話し合い、協力して作業することが大切だと語りかける。

■ 「お店の邪魔になることはしないこと。話し掛けたり、商品の陳列を崩したりしないでください。」今日は目で見て観察し、次回の授業ではインタビューを含む再調査を行なう。商店街のみなさんへは学校から協力をお願いしてあるのだが、社会的なルールを守って礼儀正しく調査することを確認した。

■ 生徒たちは席に座ってLAの説明を聞いていた。フィールドワークをやると聞いてからは前回と打って変わってヤル気が溢れてきたようだ。多少興味なさそうな仕草の生徒も、聞き耳だけは立てている様子。ただし、遊び心は忘れていなかった。「カバン持って行ってもいいですか?」と聞くので、ノートなどを携帯するつもりかと思えば「そのまま帰っちゃおうかな?」とトンチの効いた発言。「LAが各チームにひとりずつ着いて行くので、逃げることはできませんよ。」とすかさずたしなめる。

■ 発表の準備にはPCを使うことを告げると、生徒たちから「やったー!」と大きな反応があった。外に出て学習することと同様に、PCを使って学習することにも楽しみを覚えているようだ。ひととおりの説明を聞き終えると、グループに分かれて「お花茶屋商店街の魅力」についての意見交換を始めた。
「商店街の魅力って一体何だろう?」
「お花茶屋らしい店は?」
「魅力なんてないんじゃない?」

■ 一体どんなテーマについて観察するのか、何をグラフに表現したいか、グラフを作成する為のデータをどうやって収集するのか、各自が意見を出し合いながら議論していく。1組では男女が分かれてそれぞれ2班ずつ、計4班を作った。3組はこの日、女子の欠席が多かったため、男子2班と男女混合の1班という構成となり、グループごとに机を寄せて商店街の魅力について様々な意見を絞り出していく。2組でも机を寄せ合ったり一箇所に寄り集まって、グループ内で活発に意見交換ができているようだ。「お花茶屋商店街ならでは、というテーマが見つかったかな?」とLAが時々助言を入れる。

「本屋で売れ筋を調べてみようか。」
「商店街にあるお店の数を調べる。」
「数えれば済むじゃん!」
「美味しいキムチについて調べるってのは?」
「じゃ、試食して美味しさのグラフを作ろう!」
「それ、どうやって調べるの?」
「テーマは何にしようか?」
「どの店を見に行ったらいいの?」

「コンビニに入ってるお客さんの人数を数える!」
「商店街の入り口で、人の出入りを調べてみようか?」
「車とか、自転車の台数は?」
「時間を区切って人と自転車を数えてみようよ。」
「年齢層とかも調べてみたら?」
「えっ?聞いてもいいの?」

「値段とか調べてみる?」
「スーパーと魚屋ではどっちが安い?とか、八百屋もあるし。」
「魚屋は2つあるよ。」
「いや3つだよ。」




9:45 テーマを発表

■ グループごとに話し合った調査テーマをクラスで発表していた。もしもテーマが重なっている場合は、同じ物を調べないように話し合いをする必要があるのだが、幸い2組では重複はなかった。調査テーマの発表と同時に、調査結果を推測した独自の「仮説」を確認していった。

■ 2組の女子班では「食べ物が美味しい」という商店街の魅力を挙げ、マクドナルドで売れているメニューを調べることにした。お客さんの注文を聞きながらメモを取り、何が一番売れているのかをグラフにして調査する。「ハッピーセットが一番売れているんじゃないかという仮説を立てました。」他にも、お花茶屋商店街の魅力として、公園や神社があること、駅から近いことなどが挙げられた。

■ 男女混合班ではスーパーと魚屋、スーパーと八百屋を対比させ、同じ商品の値段の違いを調べてグラフにすることにした。話し合っている最中で、「八百屋の方が安い」という説と、「スーパーの方が安いはず」という説に意見が分かれたので、それぞれの店に売ってある品物の価格を調べて検証することにした。どちらの仮説が正しいのだろう?それに、一体どんなグラフができるのだろうか?

■ 男子の班は、商店街の入り口に位置する薬局の前で交通量を調査する。「自転車に乗っている人と歩いている人の数を調べて、時間ごとの推移をグラフにします。」みんなが商店街に行く時間は10:00〜10:30の30分間なので、お昼に近づくに連れて交通量が増えるはずだという仮説を立て、調査に向かった。

第3回土曜講座 [1] [2]

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