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■ 発表に際してスーパーバイザー(SV)から、コメントが入る。「TVなどでこの問題を声で読まれてもあんまり難しいとは思わないのだけれど、実はこうして文字にして読むと結構分かりにくいことが綴ってあったりするんだ。これをみんなでまとめてもらったけれど、各クラスではちゃんと話し合うことができただろうか?では発表してもらいます。」
■ 「この文章のタイトルは『感性産業』になりました。」1組では代表して男子が発表を行う。類推した文章には、「すべてのモノは感性産業によって創り出された。理由は、今は機械などで作っているものもすべて、昔は人の手で、人の感覚によって五感を使って創られたものだから。機械だって最初は人の手で作られてきた。今までに創られたモノは、人の感覚、五感がなくては生み出されなかったもの。だからすべてのモノは感性産業で産み出されたものです。」と、人間の五感がすべての産業の源となって現代に生かされていることを挿入した。
■ 2組も男子が発表を行う。「タイトルは『五感感覚で情報をズババババーン』です。」クラスの代表がタイトルを読み上げると、SVはタイトルの重要性を聞いてみる。このタイトルではインパクトがとても大事だということで、2組全員が協力してせーの!で後押し、「ズババババーン!!」と大きな声援が飛んだ。
■ 「体験マーケティングの『体験』について、映像や音だけではなく嗅覚や、触覚、味覚のような五感感覚で、ネットを使って受信側に伝えることが可能となっている。どのように利用するかというと、無医村などの遠隔地の患者への触診や感覚障害者の感覚代行で、実際に人がいなくても色々な情報が発信されることができる。」と、2組は五感で受けることのできる情報が、伝達媒体の発達により近年様々な技術に生かされようとしていることをまとめ、挿入した。
■ また、2組では時間内にクラスでひとつの意見にまとめることができなかったため、続けてもう一人の男子が発表を行った。「体験マーケティングとは、見て聞いて鼻を使ったり触れたり味わったり、感覚を使ってあらゆる情報を得たりするもの。今までは実態のあるものから情報を得ていたけど、体験マーケティングというのはパソコン使って見たりするだけじゃなくて、パソコンからも匂いとか触れたりができるようになって、よりたくさんの情報を得ることかな?」
■ 先ほどの発表とは微妙に違っており、特にこちらでは人間の五感で得ることのできる情報がパソコンを使って得られるようになったことをより重要視したようだ。
■ SVは発表者の2人に質問をし、この2つの意見の違いを明らかにしようとするが、かなり微妙な受け取り方の差異があったようで、生徒はうまく説明できない。「その微妙なところが詰められずに意見が分かれてしまったのだね。」とSVがまとめる。
■ 3組は女子による発表。タイトルは『五感を使った経済戦争』となった。「今までは視覚や聴覚しか使っていなかったので、あまり売上げが伸びませんでしたが、これからはすべての感覚を使って商品広報戦略を行っていかないと競争に勝てない、戦争のようなものだと考えました。つまり体験マーケティングとは、すべての感覚を使って消費者側に伝えることです。ですが、五感だけだとこれからの会社が使ってしまうので、第六感まで使わないと生き残れないと考えました。第六感とはこれからの人類が発見していくものです。」このように3組では挿入部に、広告戦略として五感の伝達を利用し、五感以上のものを使って競争に勝つことをまとめた。
■ 発表を終えるとSVは各クラスの成果を労いつつ「こういう課題をやってみたけれど、この授業の目標は一体何だろう?何のためにこんな授業をやっているんだろう?」と問い、まずはチームワークが大切であることを説く。「果たしてこの課題を使ってクラスの全員が議論できただろうか?TVで国会中継を見ても議論になっていないことが多いね。大人でも難しい『議論すること』が社会生活ではとても重要なんだ。次の問題では全員が参加して必ず『議論』をしてください。」
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