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「この中に知識を覚えるのが嫌いな人はいるかな?」休憩を終えて生徒にたずねると、ほとんどの生徒が手を上げた。「どうして嫌いなのか、今はその答えを教えないんだけれど、ちょっと考えてみて。大学の学部の上には何がある?」
■ 答えが湧いてこない生徒たちへのヒントとして、学生のLAへ質問を入れ、「修士」というものがあることを教えると、「修士って何だと思う?」と話は大学院へと移っていった。「君たちも高校、大学と進んで大学院に行くかもしれないよね?しかし、大学院には『知識』だけでは進むことができないんだ。何が必要だと思う?」
■ 「金」「努力」「根性」と答える生徒に「他には?」と問い掛けると、「モノをつくる力」「ソウゾウリョク!」と発想が広がる。「ソウゾウってどこでやる?」という問いに「アタマ。」と答え、「頭って何するところ?」と質問が続き、「考えるところ。」と生徒。「知識がいくらあっても何がなければ面白くないと思う?」と次のステップへ質問が飛ぶ。
■ 「大学院では身体のどこを使う?もちろんノートを取ったりキーボードを叩くから手も使うけれど、頭を使って考えるよね?君たちはどこまで行っても考える作業を続けるんだよ。」
■ 「さっきの落書きのイラストでは、元のイラストには『ない』部分を書き足していたよね?他のみんなも、紙には描かれていない所が一体どうなっているのかを頭で考えて答えを出したと思う。『ソウゾウ』したんだよね?『考える』という作業は、この『未知』なモノに対して『想像』、『創造』するということ。この『考える』という作業ができるようになるためには、簡単で考えやすいモノよりも考えにくいモノを使った方がアタマを余計に使う、つまり『考える』ことが訓練できるよね?」
■ 連想ゲームのような質問の嵐の後、これから考える訓練をするのだと簡単に説明すると、さっそく課題のプリントが配られた。英語の辞書を見開きでコピーしたものだ。この中からグループで任意の単語を選び、10個ぐらいの単語を使って「人間とは何か」というテーマでクラスごとに発表を行う。
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