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女子聖学院 第95回
女子聖学院高等学校 第54回
卒業式[2]

2002年3月25日
by 前田恭子

>女子聖学院 第95回 女子聖学院高等学校
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■ 在校生代表は、高村光太郎の「道程」を引用し、卒業生に捧げる。

「新しい生活が始まり多少の不安を感じるときにも、後ろを振り返ればとても長い道が続き、その道にはみなさんの母校、女子聖学院もあります。私たち聖学院の生徒と数多くの卒業生のみなさんは、ぶどうの樹の枝でずっとずっと繋がっています。決して自分は一人だなんて思わずに、学校全体でバトンを繋いできたことを思い出して、もう一度前に踏み出してください。今はでこぼこなその道も、だんだん滑らかな道になるように、たとえ高い障害があっても負けずに勇敢に乗り越えていってください。」

道程
僕の前に道はない  僕の後ろに道は出来る
ああ、 自然よ 父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のために
この遠い道程のために

高村光太郎

■ 卒業生代表の言葉では、支えてくれた友や師、親への感謝が綴られる。自分たちの入学時の不安さを振り返り、当時の先輩にも感謝を感じ、「私たちは必ずしもいい先輩とは言えないかもしれませんが」と言って、信頼し慕ってくれた後輩へも感謝を表す。

■ これからの自分の無限の可能性を信じ、広い視野を持って生きていくことを誓うと、「この女子聖学院での生活は、感謝の意を忘れずに、本来あるべき自分に立ち返らせてくれる、私たちにとってかけがえのない場所となるでしょう。」と綴った。


たのしき学びの園より 今日しもわれら巣立つ、
いそしみ過ごしし幾年月 み教えなどてわすれん
師のきみやすけくましませ、ともどち真幸くあれ
さらばや、またあい見るまで み守りゆたかにあれかし。

とうときみ神のめぐみに いまこそわれら雄々し。
なみかぜ荒き海もなにかは、いさみて舟をいださん。
師のきみやすけくましませ、ともどち真幸くあれ
さらばや、またあい見るまで み守りゆたかにあれかし。

賛美歌 第二編 229


■ 門出を祝う賛美歌を歌い、最後の校歌を歌い上げる。周囲の愛を感じることを教わり、感謝を表すことの大切さを共に学んできた女子聖学院の卒業生166名の前途を祝して卒業式が終わった。

■ 卒業生と在校生が退場すると、校長先生は保護者に向けて、詩人 星野とみひろ氏の「つばき」という作品を紹介した。以前は体育教師だったという詩人は、授業中に大怪我を負って首から下が不随になってしまう。それでも彼は口で筆をくわえて数々の詩を綴ったのだ。

■ 「ひとつの花が咲くために いったいいくつの葉が 冬を越してきたんだろう」この詩にも歌われる通り、生徒たちが卒業する背景には、養育の労苦に耐え、変わらぬ愛情を注いできた親の姿が偲ばれる。続いて校長先生は、最後の授業で卒業生が書いたという文章を紹介した。

■ 「もしも願いが叶うならば、自分の罪の数と重さを知りたい。もし知ることができたならば、どれほど注意深く生きていけただろう。どれほど感謝して心豊かに過せただろう。女子聖学院での中高合わせて6年の間、私はどれだけ誠実でなかったことかと思います。近頃ようやく気付いてきたことですが、こんな私が6年間楽しく過せたのは神様の愛と、先生方や家族のおかげです。ずいぶん生意気な6年間でしたが自分の戒めとして・・・」その心に卒業生の素直な思いを受け止め、文章を読む手をとめてうつむく校長先生。保護者の目にも感涙が溢れた。

■ 「多感な時期にある生徒は反抗して親を困らせたり・・・教師たちも困りましたが、・・・けれどもこのような誠実な魂をもって卒業してくれるのならば、私たちはどんな苦労も厭うことはありません。」

■ 「時は満ちました。」と言い、大きな役目を終えたことに喜びを表す校長先生。数々の言葉を胸に留めて旅立ってゆく卒業生たちは、これからもなお周囲からの愛情を受け留めながら、自立した女性へと成長していく。そして聖学院ではまた、多く生徒らに数々の言葉が投げかけられてゆく。


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