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昭和女子大学附属昭和小学校
第2回学校説明会
2005年7月2日(土)10:00〜11:50

スケジュール
(1) 10:00〜10:05 本日の流れについて 司会 菊地眷太郎先生
(2) 10:05〜10:20 あいさつ 学校長 江口雄輔先生
(3) 10:20〜10:40 6グループに分かれて小学校校舎へ移動
(4) 10:40〜11:25 3時限目授業自由見学
(5) 11:10〜11:50 ランチルームにて給食試食会

配布物
学校パンフレット、平成18年度新1年児童募集要項、学校説明会資料、各クラス学習内容一覧表、公開学習教室一覧、ボストン昭和女子大学「アメリカ体験プログラムのご案内」、マータイさんと若者たちの交流会[毎日新聞2005年3月12日(土)より]、来会者カード(これらを学校名入りのクリアファイルに入れて配付)

受付記入
受付にての記入はなし(配付資料の中の記入用紙に記入のうえ、説明会終了後に回収箱へ)
販売品
なし


 まず、今回の説明会におじゃまさせていただくことができたのは、6月22日の中高部教育関係者対象説明会に参加させていただいた際に、お約束もなく初等部へ学校パンフをいただきにあがったことがきっかけとなっています。突然うかがったにもかかわらず、とてもあたたかく迎え入れていただき、その後、今回の取材までお許しいただくことができました。ここ数年の学校を取り巻く様々な事情を考え合わせてみても、外部の取材を快く受けてくださった学園の懐の深さ、あたたかさを感じ取っていただけることと思います。


〈画像をクリックすると拡大します〉

 前日の予報では雨でしたが、くもりのち晴れの絶好の学校説明会日和となりました。三軒茶屋から徒歩7分と案内にはありますが、それほどかからないようにも思いますし、バス停は正門の目の前にあってとても便利なことがわかります。幼稚園から大学院までがすべて揃った総合学園となる昭和女子大学の正門のすぐ脇には守衛室があり、正門前に立たれた守衛の方が「おはようございます!」と元気よく来校者一人ひとりに声をかけてチェックをしています。私のように約束があっても、守衛室で記入をし、入構証をいただいてからでないと学園へは入れないようになっており、セキュリティーは万全です。ちなみに、8人の守衛の方が交替で24時間警備をされているとのこと。本日の説明会参加者には、初等部の先生方が正門に立ち、入講証を渡しておられました。早くからご家族で参加の方がたくさん詰めかけています。

 会場は正門からの1本道を進み、トルストイ像が迎えてくれる人見記念講堂の先を左に入ったグリーンホールとなります。どの写真からも緑豊かな学園の様子がおわかりいただけることと思いますが、大きな木々とたくさんの美しい花々でしっとりと落ち着いた構内は、本当にここが渋谷に程近いところなのかしら?と思ってしまうほどです。

 美しい紫陽花に癒されながら会場入口に向かうと、「来会者の方々へ」という案内板が用意されていました。皆、それを一通り読んでから中へと入っていきます。中では本日の資料と「給食試食券」が配られていました。試食券は200食限定で希望者対象となっています。「給食をいただけるんですって!よかったわね〜!」とお子さんと顔を見合わせてニッコリのお母さまやお父さま、皆さんとても嬉しそうです!たくさんの参加者でいっぱいの会場では、保護者の皆さんがさっそく来会者カードに記入をしています。その脇で、お子さんたちがそれぞれ用意してきたお絵かきや折り紙などを静かに始めている様子が印象的でした。

以下、先生方のお話をそのままレポートします。



司会の菊地先生より

 本来であれば、教頭がご挨拶をするところなのだが、先月の27日より5、6年生の希望者36名を引率して「昭和ボストン」の方へ行っているため、代わりをつとめさせていただく。今日の学校説明会は、子どもたちの学校での生活ぶりを特に見ていただこうということで、あわせて学習の様子も公開している。また、施設設備を見る機会や、給食の試食も準備しているので、体験してみてほしい。すでに授業は始まっているが、できるだけ長い時間そちらの様子を見ていただきたいので、こちらの会場での話は手短にさせていただきたいと思う。

 

江口校長先生より

 今日は2回目の学校説明会となっており、5月28日にも説明会を行っている。この時は施設の見学を中心としており、子どもたちはいなかった。今日は公開授業ということで、初等部の子どもたちの普段の姿をご覧いただく。また、本当にささやかではあるが、給食の試食を行っているので、数に限りはあるが、どんなものを子どもたちが学校で食べているかをご覧いただきたいと思う。
 先日、私立の小学校で給食の食中毒事件があった。こういう時期なので、油断大敵と思うが、本校では50年近く前から給食を行っているが、今のところ事故は起きていない。今日、試食をしていただいて、どんな様子かご覧になっていただければと思う。

 前回、第1回目の説明会にもいらっしゃった方もたくさんお出でのようだが、今日はまた違う面を見ていただけると思う。1年生から6年生まで、全学年、全教科が今日の公開授業に含まれている。もちろん、今日のために特別なことは一切していない。普段通りとなる。普通教室だけでなく、図画室、理科室、音楽室、家庭科室などの特別教室でも授業を行っているので、1年生、2年生の教室をご覧になりたいとは思うが、あまり固まらずにいろんなところをご覧になっていただきたいと思う。

 英語は、先ほど説明があったが、教頭の小泉が主任をしており、ボストンへ行っているため、今日は若手の教員にお願いしている。算数と国語については、今日ご覧いただくようなかたちで授業を行っているが、同時に、国語と算数については「家庭学習のプリント」というものを毎日配付している。これは、1年生から毎日1枚ずつ配付。例えば、1年生の国語だと「ひらがな」から始める。「丁寧に書こう」ということや、案外見過ごされがちな「筆圧(適当な力で文字を書くこと)」の練習、「筆順」の練習ということで家庭学習のプリントが配付される。ご家庭でお子さんがそれをやって翌日担任に提出、担任がチェックしてまた返すというかたちで行っている。算数の方も、1年生ではまず「数字」を書くことから始める。そしてまた、1という数字に対して、リンゴの絵をぬりつぶすというようなところから始める。このように、学校の授業とは別に「家庭学習」というものを行っているのは、やはり小学校段階では「反復練習」が欠かせないということがひとつと、もうひとつは、家に帰って、手を洗ってうがいをして、おやつを食べて、一息ついたら15分でも20分でもいいから机に向かう、そういう習慣を1年生の時からつけてもらいたいということから。そのため、今日の授業とは別に家庭学習もあるということをご承知おきいただきたい。

 前回、1回目の時にもお話ししたが、小学校時代というのは、これから平均寿命が伸びて人生90年時代と言われているが、そういう長い人生を生きぬくための土台を築き、そしてまた、立派な個人であるとともに良き社会人になれるような基盤をつくる時期である。そういう意味では、現実に学校で行われるいわゆる「知育」「徳育」「体育」という教育についても、小学校段階はまず「からだ」「こころ」「あたま」というふうに私たちは考えている。もちろん、分数ができない大学生というのが話題にもなったが、学習面での基礎的な学力はもちろんのこと、それと同時に「善悪の判断・区別」「良い生活習慣」を小学生時代にしっかり身につけておくことが大事だと思う。これは、皆さん方お一人お一人がご自分の子どもの頃を振り返って、「あの時ああいうふうにしておいてよかった」という面と「小学生時代にこういうふうにしておけばよかった」という面などいろいろあると思うが、自分の子ども時代を振り返って納得されるところであると思う。

 最近、とんでもない事件というか、ニュースで報道される事件をみると、親が子どもを虐待する、あるいは子どもが親を殺める、あるいは、兄弟どうしのいさかいが死に至る。こういう例が、私たちとしては極端な例と言いたいところであるが、極端とは言えないほどかなりの数見られるようになった。これは、やはり、幼少年期の学校教育、あるいは家庭教育がどこか狂っていたのだろうと思えてならない。これはあってはならない例であるが、また逆に一見教育が成功したように見えて、実は深刻というような問題もある。東大医学部の先生である養老教授のベストセラーなので、皆さんもお読みになったとは思うが、東大の医学部の解剖学の口述試験で頭蓋骨2つを並べ、その違いを述べよと言ったところ、1分ほど考えた大学生の答えは、「先生、こっちの方が大きいです」。かっとなった養老教授は、「幼稚園の入園試験でリンゴの大きさをくらべているんじゃないんだぞ!」と思わず口走ったと書いておられたが、教授の怒りは本当によくわかる。その医学部の学生は偏差値は高いと思うが、自分の専門としようとしているものに対して、実物からものをじっくり見て考えるという習慣が乏しかったのではないだろうか。生き生きとした本物の知的な好奇心というものがなかったのではないか。ただ入ってきた情報だけはたくさん取り入れ、うまく処理するだけ。こういう人が医者になったら、患者の気持ちがわからないだけではなく、どうして患者の気持ちをわからなければいけないの?というようことさえ言いかねないのではないか。

 初等部では、子どもらしい生き生きとした好奇心がある子ども、そしてその好奇心を満たすためには友だちといっしょに工夫をし、計画を立て、困難を乗り越えていく、そういう意欲的な子どもを育てたいと思う。そういう意味では、「からだ」も「こころ」も「あたま」もたくましい子どもを育てたいと思っている。

 今の子どもたちは、環境が整いすぎているというか、子ども本来が持っている能力を発揮できないでいるのではないか。例えば、生活が非常に快適になり、困難や辛いこと、苦しいことを避けるようとする社会的な風潮がある。また、すぐに欲求を満たそうとする社会的な風潮もある。こうした流れが子どもの潜在能力を引き出すという方向には向かわずに、子どもをむしろひ弱にしている傾向を助長しているのではないか。初等部の子どもを見ていてつくづく思うが、子どもというのは本来健康で、予想以上にタフなところがあると思う。そういうところをむしろ伸ばしていく、初等部の教育でもそういう伸ばし方ができればいいと思っている。
 先ほど申し上げたように、けっしてバラ色ではない世の中だが、1本のろうそくのように周囲を照らし、まわりの人から信頼され、その信頼にこたえるだけの強さと責任感を持ち、人とともに自分も幸せになる、そういう人に育ってほしいという想いがあり、それが昭和の建学の精神として「世の光となろう」という言葉に集約されている。昭和小学校は、そういう精神的なバックボーンをしっかり持った学校であり、私立としての良さを活かして、きめ細かく一人ひとりの子どもを見ていこうと思っている。子育てにご苦労されているお父さまお母さまであろうが、小学校時代は特に子どもも成長すると同時に親も成長していく時期。教師は教師で、子どもの成長を見ながら教師自身も成長していく。そういうことを基本的に考えながら学校と家庭との協力をお願いしている。俗に、昭和はきびしいと言われているようだが、実際の子どもたちをご覧になれば、いかにのびのびとしているかがわかっていただけると思う。実を言うと、このところの雨で外あそびができず、エネルギーが有り余っているので、ちょっとのびのびし過ぎているのではないかと思われるかもしれないが、いわゆる世間の「きびしい」といううわさは無責任なうわさに過ぎない。やるべきことをきちっとしているだけと私たちは考えている。今日は私の話はこれくらいにして、実際を見ていただくことの方が先決。今日一日を有効に活用していただきたい。




 ここからは、6グループに分かれて初等部の校舎へと向かいます。グループごとに分かれて向かい、玄関で靴を履き替えますが、そこからの見学は自由にしてよいとのアナウンスがありました。ホールを出る際に、皆さん回収箱に来会者カードを入れていました。
 以下、配付資料の「各クラス学習内容一覧表」をそのまま引用し、授業や施設の様子をご紹介します。

各クラス学習内容一覧表

学年-クラス 教科 場所 学習内容
1年1組 算数 1の1 ひきざんの練習をしましょう。
1年2組 英語 1の2 体を動かしたり、歌や教材を使ったりしながら、体の部位の英語表現を学びます。
1年3組 国語 1の3 大きな声で読みましょう。
2年1組 図工 図画室 いろいろな風を色鉛筆、クレヨン、絵の具などで表現します。
2年2組 国語 2の2 漢字の書き順をおぼえましょう。
2年3組 音楽 第1音楽室 伴奏にのって、楽しく歌ったり、ピアニカを演奏したりしましょう。
3年1組 音楽 第2音楽室 表情豊かに歌いましょう。リコーダーの指使いを覚えましょう。
3年2組 国語 3の2 道案内をしましょう。
3年3組 算数 3の3 大きな数の学習をしましょう。
4年1組 算数 4の1 広さを比べましょう。
4年2組 算数 4の2 広さを比べましょう。
4年3組 社会 4の3 この地図、どこが変?
5年1組 社会 5の1 米袋の秘密をさぐりましょう。
5年2組 理科 第1理科室 花のつくりを調べましょう。
5年3組 家庭 家庭科室 ボタンを付けましょう。
6年1組 算数 6の1 「縮図」をかいてみましょう。
6年2組 算数 6の2 点対称・線対称の図形をかきましょう。
6年3組 社会 6の3 鎖国を止めるのは大変!

大学1号館と80年館の間の木々を仰ぎ見ながら、初等部校舎へと向かいます。途中の花壇にはカワイイ小人が!!(実は、学園内のどこかにこの7人の小人が隠れていて、1日のうちに7人全部を見つけるとしあわせになれるといううわさがあるのだそうです!とっても楽しいですね!もちろん、小人さんたちは、知らないうちに移動をするとか・・。)
この小人のスクリーンセーバーや壁紙なども用意された楽しいページはこちらから→http://www.swu.ac.jp/showa/content/c_kobito.html#TOP

初等部校舎に到着。大切に使い込まれてきた感じがする子どもたちの下駄箱は、木製で手前に開く扉付きです。

階段の壁や踊り場には、たくさんの写真や子どもたちの作品が飾られています!!

まず、1年生の教室の様子です。後ろには一人ひとり道具を入れる棚があり、カラフルな象さんには、誕生月ごとに子どもたちの名前が記されていました。教室の後ろのドア脇には、子どもの背丈に合わせた鏡が据え付けられ、身だしなみも大切にしている昭和ならではのはからいと言えそうです。廊下にもたくさんの作品が掲示してありました!

お休み時間から1年生の英語の授業の始まりと終わりを見せていただきました。授業前の先生は、教室の後ろのドアのところへ行って、鏡を見ながら名札を頭に置いてみたり胸に置いてみたりして、「どこにつけるのかな?」と英語で語りかけます。そういえば、先生は廊下で会った子どもたちにも、教室内に入ってからも「英語」しか話していません。「今日のお天気は?」「今日は何曜日??」「日直さん、起立、礼の号令をかけて」など、日常会話がどんどん話されていきます。子どもたちも、自然に英語で答えていく様子がとにかく印象に残りました。授業の最後にうかがうと、英語でジャンケンをしており、盛り上がっていました!残念ながら授業の様子を見ることができなかったため、授業終了後に教室内にいる先生にお声をかけると、小声で「子どもたちの前ではまったく日本語を話したことがないので・・」と言われ、廊下へとうながされました。「子どもたちには、日本語が話せないということになっているので」と先生は笑顔で話してくれます。1〜3年生の英語の授業は昨年から始まったとのこと。1クラスに1人くらいは帰国子女や保護者が外国人という子どももいるため、数字なら数字を英語で言ったり覚えたりするのではなく、その数字の色は何色?とか、およそペンに見えないペンを持ってきて、これ何だ?といろいろ考えさせたりする「英語を」ではなく「英語で」という取り組みを実践しているとのことでした。また、高学年では、理科の授業で種から育てたトウモロコシを収穫し乾燥させ、家庭科の時間に英語で指示を受けながらポップコーンを作る授業なども行っているそうです。まだ3ヶ月、週1時間の授業でかなりの会話ができるようになっていることがわかりましたので、2年生以上の英語の授業もぜひ見せていただきたいと思いました。

次は図書室に寄ってみました。大きな窓からは楠や桜の大木が見え、緑に囲まれた本当に気持ちの良い空間となっています!木々の緑や桜が見えたり、幼稚園が見えたり、子どもたちもここへ来るとほっとしたり、安心したりするようだと係の先生も言っておられました。図書室を入った右奥には、コンピュータスペースがあり、こちらは近いうちに独立したお部屋へ移るとのことでした。

図画室では、2年生がラジカセからの「ヒュ〜」という風の音を聴いて、イメージする「風」を色鉛筆、クレヨン、絵の具などを使って描いています。立って描いている子もいれば、座って描いている子もいます。先生は子どもたちにどんな「風」を描いているのか見回りながら聞きます。「くるくるまわる風」、「心の中の風」「花のような風」など、それぞれの風が見事に表現されていました!「情熱的な風だねえ〜」と言う先生に、「赤ワインみたい!」と子どもたちもポンポンと感想を言い合いながら、けっしてふざけたりせず作業を続けている集中ぶりには驚かされました。

第1音楽室では2年生がピアノの伴奏に合わせてピアニカの演奏をしていました。息継ぎが苦しそうでしたが、皆、真剣です!第2音楽室では3年生が歌を歌っており、歌詞の意味をとらえることから表情豊かに歌うことができるようになる様子がわかりました。3年生の算数では、億のへや、万のへやなど、「へや」というとらえ方で大きな数を学習していました。

4年生の算数では、「どちらが広いか考えてみましょう」というプリントで、四角形や三角形を組み合わせた複雑な図形を左右に2つずつ並べた問い3題を解いているところでした。図形の中や外に線を引いたりしてくらべていました。また、4年生の空っぽの教室をのぞいている保護者の皆さん(お父さまの姿が目立ちました)といっしょになって室内を見させていただきました。教室後ろの窓側には、クルクル回る制服かけがあります。その後ろに見える「横棒グラフ」は、学校パンフの最初の見開きにも登場している、昭和っ子たちが毎日校庭を走る「富士登山マラソン」の記録です。丈夫なからだづくりに役立てるため、30年以上続けているという朝礼までの時間に校庭を走るこのマラソンは、1年間をかけて学校から富士山頂上までの往復256kmの完走を目指すもの(1・2年生は2年間)。完走率は100%で、1年間に2回、3回と完走する子もいるとか。とても楽しんで走っている様子がこのグラフからも見えるようです!そして、窓際の水槽では、カブトムシとクワガタが樹液を吸っており、廊下の掲示物でもは昆虫について調べた様子が詳しく報告されていました。

最上階の4Fへと向かいます。お手洗いは男女それぞれのマークも可愛らしく、洗面台もブルーとピンクでわかりやすく色分けされています。とてもきれいに使っており、清潔な状態が保たれていることが見て取れました。廊下の手洗いや水飲みスペースも明るく清潔です。毎日のお掃除を自分たちで行っているからこそ、きれいに使う習慣が自然と身についたということに他ならないでしょう。廊下には児童作品の木製プランターが置かれ、緑を楽しめるようになっていました。そして、6年生の教室前の掲示物で面白いものを見つけました。「私たちの考えたユニバーサル・デザイン」というテーマで、身近な駅の階段やバス停をより安全で快適なものに、また、平らな町をなど、それぞれ具体的なデザインがその説明とともにわかりやすい絵で描かれているというものです。中でも普段の生活の中で感じたことを記していた「学園内の電話ボックスを広くしてほしい」という内容が目にとまり、「ランドセルを背負っていると、出入りしづらいから」という理由には、なるほどと思わずうなずいてしまいました。

家庭科室では5年生がボタンつけをしていました。ちょっと糸がつれてしまったのが気になったのか、せっかく縫った糸をチョキチョキと切って、もう一度つけ直している姿があちこちで見られます。皆、納得いくまで頑張っている姿が印象的でした。6年生の算数では、半分に折り重ねた白い紙に自分の好きな絵を描き、それをハサミで切って広げ、緑色の紙の上に並べていました。段々と複雑な模様に挑戦しつつ、点対称・線対称を楽しく学んでいる様子でした。6年の社会科では、ビデオを見ながら鎖国の頃の日本の様子を学んでいました。ビデオを流しっぱなしにするのではなく、先生がこまめに止めては説明を付け加え、子どもたちの意見を聞いたりしていました。

1Fの理科室では、5年生がオオマツヨイグサの観察をして、ノートに描いているところでした。こちらでも顕微鏡のしくみや使い方をビデオで学習していました。理科室入口の巨大なアンモナイトの化石やゼニガタアザラシの剥製は、きっと子どもたちの人気者に違いありません!受験生のお子さんたちも、じっと見入ったり、ウワーッ!と大喜びしていました。

最後に、ランチルームへ向かい、「給食の試食」の様子を見させていただきました。まずは、両サイドの窓から見える緑の木々にうっとりというところです!こんなステキな場所にランチルームを配したということに、「食」や「からだ」を大切にしている昭和ならではの想いが感じられ、とても嬉しくなりました。このランチルームでは、毎日各学年から交替で3クラスが訪れ、普段の教室とは違う雰囲気で給食をいただくのだそうです。各テーブルには「テーブルマスター」と呼ばれる子どもが1人ずついて、そのテーブルマスターが中心となってマナーの指導や片付け、話題作りまでするとのことでした。また、必ずその日のメニューの中で1品、サーブをするものが設けられており、このサービングもテーブルマスターの大切な役割となっているそうです。なんだかドキドキして嫌がるお子さんもいるのではと先生にたずねてみたところ、皆、仕事をまかされるのが大好きなので、このテーブルマスターも喜んでやっているとのことでした。教室で食べる時はこちらのトレーを使い、ランチルームではランチョンマットを使っているというお話もうかがい、単調になりがちな「給食」というものにここまで光を当てることができるのは、毎日の習慣を大切にしている昭和ならではのことと本当に感動してしまいました。また、調理はすべて学校の給食室で行われている「完全自校式」となっています。本日のメニュー[マカロニグラタン・鶏の唐揚げ・ミックスサラダ]は、子どもたちに人気のメニューからチョイスしたもののため、実際のメニューではない組み合わせと分量とのことでした。さらに、実際は主食のパンやごはんがつくことになります。皆さん、お子さんといっしょに試食を楽しんでおられました。食後もきちんとジュースやグラタンの容器をつぶしてから、お子さんがトレーを持って、「ごちそうさまでした!」と元気よく後片付けをしています。分別ゴミ箱を前にしたお子さんを見て、お母さまたちはちょっぴり心配そうに、片付け方のアドバイスをしながら寄り添っておられました。私も、写真だけのつもりだったのですが、どうぞとおっしゃっていただいたため、試食をさせていただきました。どれも「やさしい味」で、まさに「家庭の味」という表現がピッタリです!とても美味しくいただきました。ごちそうさまでした!

学校HP内の「昭和っ子ネット」には、「給食室」というコーナーが設けられ、普段のメニューがカレンダー式で掲載され、内容だけでなく写真も見ることができるようになっています!!このほか、行事の様子やニュース、子どもたちの作品を紹介したページなどもたくさん用意されていますので、ぜひ楽しんでください!!


 こちらで本日のスケジュールはすべて終了となりました。最後に、学園の施設をめぐってみましたので、その様子もご覧ください。

初等部校庭の花壇スペースでは、トマトやとうもろこしなどが大きく育っていました。

カワイイ建物の幼稚園に幼稚園と中高校舎の間の藤棚、中高校舎脇の池には大きな鯉が!!ここでも小人発見です!!

「昭和之泉」という大きな池には、子どもたちも大好きなカルガモがあそびに来ていました!やさしい緑のなか、噴水の水音や優雅に泳ぐ鯉に癒される、そんな空間が広がっていました。

 小学校時代はまず「からだ」、そして「こころ」「あたま」の順であるという校長先生の言葉が心に残っています。実際にお子さんたちの様子を見学させていただき、人としての基礎をつくる6年間をどのように過ごすかということがとても大切なことであることを改めて感じました。ほんの1時限分の見学でしたが、楽しく富士登山マラソンをすることで自然とからだが丈夫になっていく様子、毎日の給食では栄養だけでなく、マナーや知識も吸収している様子、お掃除をすることによって快適に過ごすための心くばりまで身につけている様子を見て取ることができたように思います。
 昭和小学校の3つの目標として、「目あてをさして進む人」「まごころを尽くす人」「からだを丈夫にする人」という言葉が掲げられています。目標を持って仲良く助け合い、規律正しい生活をして丈夫なからだをつくろうというものです。また、1本のろうそくのように周囲を照らし、まわりの人から信頼され、その信頼にこたえるだけの強さと責任感を持ち、人とともに自分も幸せになる、そういう人に育ってほしいという学園全体の想いをまさに目の当たりにさせていただけたのが、今回の授業見学であったと思います。子どもたちの笑顔は、ろうそくどころか、太陽のように元気よく輝いていました!!

 次回(第3回)説明会の日時は、9月3日(土)10:00〜となっています。夏休み作品展の見学ならびに受験相談ができるそうです。作品展、とっても楽しみですね!!ぜひ、小人さん探しも楽しんでください!!

NTS教育研究所 山本真美


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