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玉川学園小学部 学校説明会 [1] [2] [3]
玉川学園小学部
学校説明会
2003年9月20日(土)9:00〜12:20

●部長の菅野先生より

 今回の説明会は、前2回の説明会アンケートをもとに、参加者の皆さんの質問にこたえるかたちとなるので、初めて参加された方には小学部全体の教育についてはわかりにくいかもしれないが、パンフレットやビデオ等で全体をつかんでいただければと思う。


◆ 玉川学園小学部の教育 Q&A ◆

Q.1 かなり自由な校風という印象を受けましたが「校則」はありますか?
A.1  子どもたちが輝くのは自由にのびのびと思い切り自分を発揮できた時だと思うので、すばらしい自由な雰囲気のもとで子どもたちが活躍できるようにと思っている。しかし、けっして勝手気ままにさせているわけではない。朝会を見ていただけなかったのが残念だが、これを見ると全体で集まった時の規律の良さを見ていただけたと思う。黙ってすぐ集合し、みんなで一生懸命行進するような姿も大事にしている。
 いちばんの理想の校則はただ一つ、「玉川っ子」ということ。「あなた玉川っ子でしょう」「それは玉川っ子としておかしいんじゃない」ということでだいたい済んでしまう。指針として理解していただくために、『玉川っ子の約束』という小冊子を入学時に渡している。
 
 


『玉川っ子の約束』より

2、挨拶・言葉づかい(1は礼拝について)

「今朝も 笑顔で 挨拶しましたか」(これは小原先生がよくおっしゃっていた言葉)

○「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめん
 なさい」などの一言の言葉や挨拶が、人と人との心を結びつけ、私たちの生活を
 明るいものにしてくれます。
○人を思いやる心を持って、気持ちの良い挨拶や美しい言葉づかいができるように
 心がけましょう。

・挨拶は、相手の顔を見て笑顔で元気よくしましょう。
・先生方や守衛さん、お客様にも進んであいさつをしましょう。また、廊下などで
 すれ違った時には会釈をしましょう。
・友だちを呼ぶ時は「○○君」「○○さん」と正しく呼びましょう。(時と場を考
 えて)
・名前を呼ばれたら、「はい」とはっきり返事をしましょう。
・人を傷つける言葉や、品のない言葉は使わないようにしましょう。
・言葉づかいの乱れは、自分では気がつかないことが多いものです。お互いに気づ
 いたことは注意し合って、美しい言葉づかいを身につけていきましょう。

 
 
 子どもたちに「先生おはよう!」と言ってもらうのがいちばん力になる。今日皆さんへの挨拶もできただろうか?これも大事な勉強の機会として一生懸命挨拶してくれたことと思う。
 最近、友だちの名前を呼び捨てにしたりする子どもが増えているという反省から、今年は「呼び捨てにしない」ことを徹底して呼びかけている。このように、服装について、通学について、学習について記してあるこの『玉川っ子の約束』が校則と呼べるものになると思う。


Q.2 個別学習の進め方について詳しく説明してください。
A.2  先ほどの児童発表によって、あのように子どもの個性が伸ばされていくこと、英語が得意な子は国語の学習にも英語を生かしていくということがわかっていただけたことと思う。
 単元ごとに「学習の手引き」を持たせ、学習の予定を書き、実際に学習した日を記していく。「手引き」は問題集ではなく、課題集となっている。ところどころにヒントや参考が書いてあり、それを読みながら自分で解いていって、自分で採点するものは採点し、わからなかったら教師に質問して進めていくというもの。
 Aコース:あわてずに基本的なことをしっかり勉強しましょう、Bコース:ふつう、Cコース:どんどん進んで積極的に発展的な問題にも取り組んでみましょう、というようにコース分けがしてあり、子どもが自分の希望で選べるようになっている。病気で休んでしまった時やピアノの発表会の準備で大変な時などはAコースを選ぶ子もいるが、ほとんどはBかCを選んでいる。子どもが選んだコースを教師が軌道修正するようなことはほとんどない。すべての子どもにすべてを要求するようなことはしないが、伸びる子はどんどん伸ばしたい。

Q.3 個別学習などをしていて、学習に遅れた子どものフォローはどうのようにするのですか?
A.3  もともと個別学習は差があることを認めるからの個別学習である。遅れた子がいるから困るということはない。それでも各学年の目標は達成させたいので、「昼休みにちょっと来てね」ということもある。
 毎週ではないが、土曜日に4〜6年生向けの「算数自学教室」というものを実施しており、私もいつも参加している。遅れた子どもたちが集まってしょんぼりしてやるという雰囲気ではなく、楽しく元気にやっている。
 実際大きな差を持って入学してくるため、そのフォローを学校だけでやっていると子どもの方がつらくなってしまうので、「お家でこの練習をさせてくれませんか」というようなお願いをすることもある。学習はすべて学校におまかせくださいという構えではないのでご理解いただきたい。家庭でも1年生では30分間、学年が進むにしたがって10分間ずつ増やして、勉強の習慣をつけていくことをお願いしている。

Q.4 漢検、数検、英検などは、どのような頻度で実施しているのですか?
A.4  今年度の予定は、漢検:6月7日・11月8日、数検:6月27日・2月14日、英検:6月14日・10月18日・1月24日となる。数検では文部科学大臣奨励賞を受賞した。

 <昨年度の受験者数と合格者数>
  漢検:384名受験、291名合格〔2級:1名、準2級:1名、3級:4名〕
  数検:196名受験、192名合格〔4級:2名、5級:9名〕
  英検:127名受験、93名合格〔2級:3名、準2級10名、3級:12名〕
  合計 671名受験、576名合格

Q.5 学習の評価はどのように行っているのですか?
A.5  評価とは何かということをよく考えたい。りんごを選別するように等級をつけて分けることには意味がないが、教育において評価は非常に大切。子どもは評価されることによって伸びていく。子どもを伸ばすための評価をするということ。よく頑張った時にはっきりと評価してあげないとやる気を失ってしまう。褒めてもらうためや賞をもらうためにばかり頑張るのは本物の勉強ではない。きめ細かく評価をして足りないところをまず教師がつかみ、そこを頑張らせる。頑張ったら「できるようになったね!よくやったね!」という評価を繰り返していくことがとても大切。
 評価というと通信簿を思い浮かべることと思うが、私たちも1年生の1学期から通信簿をつけている。それは、「とてもよい」「よい」「もうすこし」で、間に1段階ずつがあり、5段階の線分図のようになっている。高学年になると各教科それぞれの最後に「総合」があり、国語なら国語全体としての評価がつく。また、その上には特徴的な項目の「努力」というものがある。「努力」が「とてもよい」で「総合」が「よい」だと、もう精一杯で伸びないということかと思われるかもしれないが、そういうことではない。子どもたちの伸びていく姿を見ていると、こういう子どもは絶対に心配のない子どもである。怖いのはこの逆のタイプで、努力をしないのに成績が良い子であり、こういうタイプは中高に行って伸びていかない子どもになってしまうことが多い。それなので、小学校では必要以上に成績のことには気をつかわず、頑張っているかどうかを気をつけてほしいと思う。

Q.6 1年生の学習を見せていただいた時、どちらのクラスでも、足し算の速さを競う学習をしていました。1年生では、もう少しじっくりと時間をかけて考えさせ、速さを競うのはもう少し上の学年からでもいいのではないかと思いますが・・・。
A.6  おっしゃる通り、じっくり考えることが大切。デジブロックなどを使って体を通して十分に練習をしたうえで、速さを競うことも必要。1年生で「ゆっくりでもいいよ、正確にやろうね」とだけ言いつづけてしまうと、皆指を使って数えることから抜け出せなくなってしまう。「どんなに時間がかかってもいいから100点を取ろうね」と言った時と「今日は時間を測ってやるよ。できるだけ速くやろうね」と言った時のどちらが正答率が上がるかというと、速くやった時の方であった。結局、「集中力」の問題だからである。高学年の割り算の間違いの半数以上が途中の引き算の間違いという結果も出ている。1年生でも鍛える時には鍛えることも大事。しかし、いちばんの基本はよく理解させる、考えさせるということ。時間を意識させる場合は、他との競争ではなく、各個人の進歩に注目させることが大切。

Q.7 スタートプログラムなどの課外活動(土曜日)はどれぐらいの頻度で行われているのですか?
A.7  スタートプログラムとは、4人の外国人の先生方が、英語の得意な子どもたちが英語をさびつかせないで、もっと磨くためのプログラムであり、また、そうではないが英語をやりたいという子どものためのサポートプログラムも同時進行で実施している。
 昨年度の実施例:スタートプログラムは21回、硬式テニス部は22回。18の部が定期的に課外活動を実施している。特別企画の課外活動:美術作品観賞会4回、野鳥観察会4回、自然観察会13回、検定学習会7回、社会科フィールドワーク3回などもあり、昨年度の実績でのべ7,757名が課外活動に参加している。

Q.8 今、問題になっている学力低下について玉川学園ではどのように考えていますか?
A.8  学力低下よりも徳性の低下がもっと重大な日本の子どもの問題だと思うが、学力低下も大きな問題としてとらえ、玉川でお預かりしている子どもたちが学力低下をきたすことのないようにしたいと思っている。
 今までは英語をしゃべれなくてもそれほど困らない世の中だったが、今の子どもたちが大人になる時には英語をしゃべれなかったら何もやっていけないという時代になるだろう。それゆえ本気で力をつけてあげたいと思う。よく付加価値教育というが、もっと端的に「付加知識教育」をと考えている。

Q.9 3年間続けて学校説明会に来ていますが、年々小学部の教育が充実して来ているように思います。さらには、何を充実させようとしているのでしょうか?
A.9  幼・小・中・高の一貫性をもっと内実のある教育にしたい。それぞれの部で全人教育を精一杯おこなっているが、さらに、幼・小・中・高の壁を取り払い、12年間みっちりと足腰据えて子どもを伸ばしていこうと考えている。

Q.10 今、玉川学園小学部に足りないもの、改善したいと思っていることはなんですか?
A.10  たとえばドリル作りにしても、もう少し部内の一貫性がほしいと思い、課題にしている。プランを立て、実行し、チェックをして改善・実行(P.D.C.A)するということをお互いの課題にして、改善点を明らかにしていこうと努力している。

Q.11 玉川学園は次々と新しい教育に向かって進歩し続けておられるように思いますが、これからも変わらずに持ち続けたいと思っていることは何ですか?
A.11  コンピュータ教室を1.8倍の広さにし、コンピュータも液晶画面にして子どもたちの目にやさしい最新式のものにしたばかり。国際人間工学会に設置されている「子どもと教育に関する人間工学」委員会の第一人者の方からも、「すごいね、これだけ子どものために配慮されたコンピュータ室はめったにない!」と褒めていただいた。情報教育でも英語教育でも国際理解教育でも、今から21世紀を生きる子どもにとって必要なものはどんどん進歩させていきたいと思っている。しかし、他の学校に差をつけたいとか、特徴のある教育をしたいと思っているわけではない。今の子どもたちに何が必要かということを考えてそれをやっていくということである。
 守ろうとしていることは、当然のことながら、創立者・小原國芳先生がはじめれらた全人教育のミッションを受け継がなければいけないということ。その中でも特に何を受け継ぐかというと、以下の小原信先生の言葉を紹介したい。

 


 もし幾年かたって世の中が変わって、この学校から聖書が追放されることがあったら、どうぞ皆様、戦って頂きたいと思います。それができなかったら、私はこの学校は潰れてしまっていいと思っております。聖書のない、神様のお話が聞けない学校になってしまったらこの学校は潰れてしまって構いません。汚いものが残るよりも、きれいなものを残しておきたいと思います。聖書の言葉がこの丘からなくならないように、一生懸命に守ってください。

(小原 信)
(昭和49年5月26日)
 

 これが私たちが命がけで守るべきことだと思っている。聖書を飾っておいても、子どもにだけ読ませても意味がない。聖書に書いてある深い愛をもって子どもたちを受け入れる学校でなくなったら玉川は潰れてもいいという覚悟なのである。

 


『全人教育論』(小原國芳著)より
 
「私どもは大家ではなくて、いつでも訂正のできる小家であることを永久に願いとしたいものです。」
「教育は結局は自己開拓であり、自己深化である。」
「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり。」

 

 「玉川学園は全人教育を実践する立派な学校です」と思ったらもうおしまいということ。いつでも軌道修正できるということ。小原メソッドというものはなく、常に進歩しつづけるということが大切。いつも子どもから学んで、こちらが変わっていくということ。進歩し、変わりつづける姿勢を持ちつづけることが、私たちの使命であると思っている。

Q.12 小学部の保護者から、「低学年では担任により授業内容などがかなり違う面がある」と聞いたことがありますが、各学年の指導内容などはある程度話し合って進めているのですか?
A.12  学年ごとのカリキュラムが確立しており、ある程度どころではなく綿密な話し合いをして進めている。低学年には「総合科」という教科があり、たとえばある担任はカイコを通してこの子どもを育てたい、ある担任は農学部に産まれた牛を通して学習を展開したい、学園中のマンホールを調べたいなどという違いは出てくる。子どもの個性を発揮させたい、創造性を発揮させたいと思ったら、教師自身が個性的、創造的でなければならない。こちらのクラスではじゃがいもを作り、あちらのクラスでは作らないというような大きな違いはないが、前述のような違いは出てくる。しかし、それは勝手にやっているわけではなく、「こういうこともいいんじゃない。ああいうこともいいんじゃない」と学年会で様々なアイデアを出し合いながら、各クラスの個性的な総合学習が展開されていくというもの。時にはとなりの芝生がきれいに見えることがあるかもしれないが、玉川の保護者の方々は「自分の担任がいちばん」と信頼感をもって見てくださっているので、担任たちものびのびと学習を展開させてもらっている。

Q.13 担任の先生の他に、もう1人の先生がいたように思います。担任の他に補佐の先生もいるのですか?
A.13  実習生の方が年間5組、18週間いてくれる。また、玉川大学教育学部の学生が約20人、自分の空き時間に積極的に手伝いに来てくれ、こちらにとっても学生にとってもプラスになっている。

Q.14 学級の人数を今よりも少なくする計画はありますか?
A.14  小学校は30人でスタートしたいという願いは持っているが、何年度から実施ということはまだ約束できない。最近、新聞などを読むと、学級の人数を減らさなければ良い教育はできないなどと言われることが多いが、そればかりではないことを私たちは知っている。小学部に来る外国人の先生は40人を相手に授業などできないと驚くが、玉川の子どもにはできる。これが日本の学校の力である。アメリカのように15〜16人の生徒を相手にするのであれば教師はそれほど緊張しないでやっていけるが、40人を落ちこぼれないように指導しようと思ったら教師の力量が大変必要になってくる。力量のない先生に少人数で教わるのと、力量のある先生に多くの人数で教わるのとでは、やはり力量のある先生に教わる方が伸びる。いちばんいいのは力のある先生に少人数で教わることだろうが、とにかく少人数少人数とやっていっても問題が解決するわけではないと思う。

Q.15 美術教室を見ると、その作品の素晴らしさに驚かされます。美術の授業はどのような先生が担当しておられるのですか?
A.15  玉川大学の芸術学部や教育学部を卒業した先生が担当しているが、美術の教師だけが突出しているとは思っていない。

Q.16 1年・2年生には美術の授業はないのですか?
A.16  美術という教科はなく、総合科という教科の中で造形活動は十分にやらせている。3年生から専科の美術の教師が担当する。

Q.17 先生方のレベルアップに何か秘けつはあるのでしょうか?
A.17  秘けつはなく、先ほどの「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」ということを一人ひとりが心に留め、協力し合っている。さらに、昨年より公開研究会を再開し、ますます研修活動を深めたいと願っているところである。

Q.18 どうして、男の子だけが制服なのですか?
A.18  75年前に決まったことで、世界に出て行く紳士を育てるためには子どもにもきちんとしたものを着せたいという創立者の願いで始められたもの。今では珍しくないが、当時はジロジロ見られて、子どものくせにといじめられたというような記録も残っている。女の子は、男の子の背広に合わせた服装を考えて着なさいということで、母親の伝統(センス)を子どもに受け継がせるようにしている。女子の服装もまったく自由というわけではなく、えりとそでがあるもの、スカート(ワンピースも可)であること、靴下をはくことが義務付けられている。

Q.19 教育の場における男女の違いについて、どのように考えていますか?
A.19  男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしくという考え方は強い方だったと思う。4〜5年前まで高学年の男の子は労作の時間、女の子は家庭科の時間としていたくらい。しかし、今はそういう時代ではないので、合同で男の子も家庭科、女の子も労作というふうに変わってきた。男なんだからとか女なんだからということは教育の場ではあってはならない。人間として育てたいと思っている。

Q.20 いじめや不登校、学級崩壊などの問題はありませんか?そのような問題についてはどのようにお考えですか?
A.20  「どんなちっぽけないじめでも絶対いじめは許さない」と言って指導しているが、子どもの世界なので、いじめるつもりがなくてもいじめになってしまったり、仲間外れになる子どもが出てきてしまうこともある。「玉川学園は天国ですよ、いじめのない理想の学校ですよ」などとは言えない。泣いて帰るようなこともあるかもしれないが、必ず遠慮しないで言ってほしい。いじめた経験、いじめられた経験を子どもの教育、成長に生かしたいから。そういう経験がない子は強い子になれない。これは、けっしていじめがあった方が強い子になるという意味ではない。しかし、何があっても驚かない母親であってほしいと思う。「大丈夫よ。○○先生におまかせしておけば大丈夫!」と言いつつ、担任にこっそり打ち明けていただければ気をつけて指導することができる。
 不登校についても過去に不登校で悩ませてしまった子もいるので、絶対にないとはいえない。どんな子が不登校になるかわからない。カウンセラーなどに言わせると、生まれた時の状況が今になって不登校として出てくるなどということもあるという。学校とお母さまたちが協力して見ていかないと不登校にだってなる場合があるという想いで気をつけていくことが大切になる。幸いここ3年間は新しい不登校の傾向の子は生まれてきていないし、今は902名の児童が全員元気に登校している。
 学級崩壊はないと断言できる。未だかつてこのことで苦労したことはない。もし、そんな傾向があれば先生方みんなで協力し合って対処していくつもり。今日、見ていただいてそういう心配はないことはおわかりいただけたことと思う。

Q.21 学校生活への父母の参加はどのように行われていますか?
A.21  父母会・父母総会:4月・3月、父母会・学級懇談:5月・9月・12月、学習参観日:6月、個別面談:10月(低学年)・11月(高学年)。
 父母委員会:3名の役員、48名の委員(シエラレオネへの支援物資の荷造り作業をしてくれたり、小学部展の際にリサイクルバザーを開き、その売上を寄付をしてくれたりしている。)

Q.22 中学部への進学はどのように行われるのですか?
A.22  外部生と同じ問題で内部推薦入学試験を受けるが、その点数が悪いからといって進学できないことはない。私どもが責任をもって送る子どもは皆うけとめてもらう。親も子も玉川学園でぜひ学びたいという想いを強くもっている方であればふるい落とすことはしていない。

Q.23 通学時間について、決まりはありますか?
A.23  願いとしては1時間程度というのがある。1時間を越えたら不利ということはないが、体力や通学状況は大丈夫ですかと確認はさせてもらうことになる。遠いから不合格にすることはない。

Q.24 通学の安全を確保するための具体的なサポート内容を教えてください。
A.24  数日前も京葉線で悲しい事故があったが、とても他人事とは思えない。「校門に入るまでと出てからは100%ご家庭の責任です」「子どもをしっかりしつけてくださいね」「知らない人から声をかけれてもついていかないように指導してくださいね」と親御さんにお願いしている。もちろん我々も駅についていったり、指導もできるかぎりのことはする。それぞれの駅に父母の委員さんがいて、その駅で電車が止まったというと、その方が飛んでいって子どもたちを掌握してくれるという組織もあるが、基本的には通学の安全、我が子の安全は親が守る、自分の安全は自分で守るという意識なしに、学校にサポートしてくださいというのには負いかねる。協力してやっていきたいと思う。
 守衛さんも20〜30人いて、昼夜を問わず学園内を巡回してくれている。大地震が来た場合には無理には家に帰さず学校にとめておく。玉川学園の児童・生徒・学生を3日間預かれるだけの物は備蓄されている。
 (補足:学園内では、教師が児童をその場で指導しながら職員室に連絡できる「緊急応援通信システム」を常に携帯している。)

Q.25 入学面接では、ひらがなの読み方もテストするそうですが、カタカナを読ませることもありますか?
A.25  カタカナは出さないので心配しないように。ひらがなもスラスラ読めなくても、「きりん」とか「はな」とかが読めれば大丈夫。

 第1面接:行動観察・運動機能(4人グループ)
 第2面接:言語・数量(受験生のみ)
 第3面接:保護者同伴による面接

   所要時間はおよそ90分
   受付時刻(参考):8:50、10:35、12:50、14:35

Q.26 入学考査において、月齢によるご配慮等はありますか?
A.26  月齢によって不利になったりしないように評定の時に配慮をしている。

Q.27 入学試験まで、学園側としては保護者にどのように過ごして欲しいのか具体的に教えてください。
A.27  すべての皆さんをお世話をしたいが限りがある。玉川だけしかうちの子が伸びる学校はないというふうに思わないでほしい。残念ながらお断りすることがあっても、しょげないように、自信を落とさせないように、別なところで生き生きと伸びていくように心の準備をしておいていただければと思う。

Q.28 入学試験に備えて、幼児教室などに通わせる必要があるのでしょうか?
A.28  幼児教室に通わせるようなことは望んでいない。すぐれた教育をしている幼児教室もあるので、お子さんもお母さんも楽しく通うのであれば行かせることは無駄ではないと思うが、無理やり行かせるのであればやめたほうがいいと思う。

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 最後に、小原先生が京都大学を卒業する時の「夢の学校」という年賀状をご覧いただきたい。この絵は今の玉川学園にそっくり!「夢は実現するんだ」「祈りはかなえられるんだと」とこの学園にいるから自信を持って子どもたちにぶつけることができる。子どもたちの夢を本当に拓(ひら)かせてあげたいと思う。
 今の学園長は小原國芳先生の孫にあたる小原芳明先生で、先週はロシアに行っていて、明日あたりは南アフリカに出張の予定と聞いている。世界中を駆け回りながら、大きな視点で教育のあり方を考えると共に、私たちのやっていることにもくまなく目を光らせて指導してくださっている。写真の左の方はシエラレオネの根岸先生である。
 10月12日(日)に体育祭があるので、ぜひいらしてほしい。もっと詳しく知りたい方は、玉川学園のホームページをご覧ください。

ビデオ上映(小学部編)より


「夢の学校」 「全人教育」 「三位一体」

「春」
・入学式
・教育目標:「きれいな心」「よい頭」「強い体」 
・低学年は学ぶことの楽しさを身につけ、学習に取り組む姿勢を養う。「総合科」は本学園独自のプログラム。児童の興味や関心を広げ、学習意欲と探究心をより深めていく。)
・高学年は児童それぞれに応じた応用学習や発展学習により、さらに自分で考え実践することへと高めていく。この自発的学習態度は中学部の「自学自律」の学習に継続されていく。
・英語の授業 
・春の運動会(「親と子と先生の運動会」と呼ばれる)

「夏」
・高学年の林間学校(3泊4日) 山中湖の様子
・健康教育を重視(水泳大会・学期ごとのスポーツ大会を実施)

「独自のカリキュラムによる特徴的なもの」
・自由研究 ・図書コーナー ・たのしい歌 ・コンピュータ教育:1994年よりアメリカの小学校との間に、小学校レベルでは世界で初めてインターネットやテレビ会議システムを利用した共同学習を行っている。こうしたプログラムによって、児童の中からホームステイの希望が生まれ、実際に相互の訪問が実現している。

「秋」
・玉川学園体育祭(幼稚園児から大学生まで一同に集う、総合学園ならではの妙技が見られる)
・労作(必修カリキュラム)のひとつ「農作業」:ジャガイモ、サツマイモ、ダイコンなどを育てる。

「冬」
・クリスマス礼拝:ハンドベル演奏や讃美歌の歌声が美しく響く
・スキー学校(5・6年生):オーストリアから国家検定のスキー教師を呼んでいる。
・小学部展:1年間の学習の成果を発表
・卒業式

「全人教育の理念のもと、偏りのない調和の取れた人間を形成し、一人ひとりの資質を大きく伸ばそうとする教育。全人教育にとっては教室だけが教育の場でなく、学園生活のすべてが教育なのです。教育を通して、子どもたち一人ひとりが描いた大きな夢を育み、将来社会の一員として自らの役割をきちんと果たすことのできる人間づくり、玉川学園はこうした教育理念のもと、教育活動に取り組んでいます。」


 以上で、まるまる3時間を超える実に内容の濃い説明会が終了しました。部長の菅野先生は、アンケートに答えるかたちなためわかりにくいかもしれないと言われていましたが、逆にとてもわかりやすい言葉で熱く語ってくださり、実際の生き生きとした学校生活が目に浮かんでくるような身近な内容になっていたと思いました。
 どの先生方からも、こんなにも子どもたちのことを考えてくれているのかというほどの熱い想いが伝わってきました。時には涙をこらえながら、そして大きく笑ったりと、皆さんとても感情が豊かなことがわかります。個性的という言葉でひとくくりにしてはいけない奥深さを感じさせてくれた先生方のあったかさ、そして、その気持ちを十分うけとめて集中力を見せてくれた子どもたちのきらきらした瞳が忘れられません。遊ぶ時間も授業時間も集中して楽しんでいる、そんなふうに感じました。そこには自分で設定した目標に向かって頑張る一人ひとりの姿があるだけで、人と同じとか違うとか比べるということの必要ない世界が緑の丘と同じように広がっていることを感じました。  
 小原先生の「夢」という字は「夕」の部分が一画多く「月」となっているそうです。「大きな夢を持とう」という意味で一画多くされたのだとか。ほんの数時間の滞在でしたが、子どもたちの夢がどんどんと大きくなってもそれを受けとめていっしょにかなえていける、そんな力と雰囲気を学園全体から感じることができたように思います。
 最後に菅野先生が触れておられた学園のホームぺージについてですが、これは本当に盛りだくさんな内容で驚くほどのものです。特に私がすばらしく思ったのは、小学部ページの「教師」という項目にある菅野先生のページです。ここには毎月の「小学部父母会報」の中での菅野先生の文章が載せられており、その30以上の文章には、学習のことからシエラレオネの根岸先生のこと、食育についてまでと実に様々なことがわかりやすく記されているのです。「玉川っ子」がわかるページと言えばよいでしょうか。学園のシンボル、チョウゲンボウも待っています!どんどんアクセスしてみてはいかがでしょうか。

NTS教育研究所 山本真美


玉川学園小学部 学校説明会
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