<教育の特色>
まず、一番大事にしているのは「心の教育」。3つの校訓をもとに、キリスト教精神に基づく心の育成に力を入れている。本校の一日の生活は、朝礼のお祈りからはじまる。神への感謝の祈りは、私たちが恵まれた一日をいただいているということへの感謝の祈り。これが人への感謝の気持ちと他者への思いやり、奉仕の心へとつながっていく。こうした日常の生活を通して宗教的な情操が高められるように教職員全員の協力によって宗教教育を行っている。
新学習指導要領の中にも心の教育を重視するということが掲げられているが、本校では以前より心の教育を行い、「白百合の心」を育てている。特に本年度は、教育の重点目標としてあいさつができるように指導している。あいさつは人と人とのコミュニケーションをつなぐもの。いつでもどこでも誰にでも心を合わせたあいさつができるように、まず教職員の実践からはじめているところ。私たち大人のモデルがなければ子どもたちは身につけることができないと思う。毎朝、子どもたちひとりひとりに「おはようございます」と声をかけているが、強制するのではなく自発性を考えながら声をかけると、最初ははにかんでいた子どもたちも目と目が合うようになり、目で会話ができるようになってくる。こうした朝の子どもとの心のコミュニケーションは、この子が今日一日どういう状態で過ごすのか、元気がないのか、困ったことがあるのかなどをキャッチするための大切な時間となっている。そして、校内で会ったどなたにも元気よく「ごきげんよう。おはようございます。」とあいさつができる子どもを目指している。なかなか状況に合ったあいさつはまだ難しいが、少しずつ実っているところ。
情操教育に力を入れ、宗教的情操、芸術的情操を育てるための取り組みを重視している。美しいもの、すばらしいもの、よいものへの心情を豊かに育てたいと考え、特に、音楽、図画工作、体育などの教科の活動では、情操を高める授業の研究が日々行われている。
カリキュラムは、知育・徳育・体育の調和を図り、本校の特性を活かした編成をしている。以前より5日制が導入されており、各教科の時間数は本校の実情に合わせて考慮されている。特に、算数と国語の時間は従来通り削減することなくじゅうぶん時間をとってある。専科制度も広範囲に取り入れられ、この4月から実施されている総合的学習では、今まで以上に複数の教師による授業が増えている。
指導要領の改訂・実施に伴い、本校でも各教科の指導内容の精選、授業時数の再検討、総合的学習の研究などいろいろ研究をかさねてきた。「国際理解」「情報教育」「福祉教育」を3本柱とし、子どもたちがスムーズにパソコン学習に取り組めるような研究もしている。従来行っていた委員会やクラブなどの見直しも行った。
実際の学習指導の実践では、基礎・基本を学ばせることが何よりも大切と考えている。子どもたちが自主的に学ぼうとする心と態度を小さい時にしっかりと育てておきたいと思っている。そのためには復習を中心に学習の習慣づけが大切となる。学びの心を学校で学ばせることによって、子どもたちの個性を伸ばしていけると思っている。この基礎・基本のうえに、自ら考え、ものごとを発展させていく応用の力が育っていくのではないだろうか。教科の学習のみならず、人間として生きる力をあらゆる教育活動の分野で育てていきたい。
昨年、パソコンを使った情報教育をスタートさせ、パソコンの操作やマナーなどをマスターできることを中心に取り組んできた。今春にはインターネット導入のためにLAN工事が行われ、情報を使った総合学習ができる環境が整備されつつある。
国際理解の教育では、従来から行われている3年生以上を対象とした週1回の英語の授業を充実させ、工夫を重ねているところ。具体的には、「いろいろな国のことを知ろう」というテーマのもとに、国の旗、生活、文化、言語などいろいろなことを調べる授業を取り入れている。本年、ちょうどワールドカップサッカー大会の開催にあたり、日本と韓国のことを調べてみようということで、ユニフォーム、サッカー会場、試合の結果などを国際理解という授業の中で発展的な取り組みを行ってきた。
福祉教育では、目の不自由な方のお話を聞いたり、アイメイトである盲導犬についてのお話を聞いたりすることで、障害をもった方に対する知識と理解を深めることができた。また、アジアの国の人々に目を向けようということで、ボランティアの方の体験談を聞いたり、毎年子どもたちが「心の献金」をしている各地のボランティアの方と交流をしているが、報告会でのお話を聞くだけでなく、いま自分たちにできることは何か、どうしていったらよいかを考える機会となっている。昨夏、3年生がカメルーンで働いているシャルトル聖パウロ会のマスールに靴を送ろうということになり、暑い中1時間かかってダンボールに靴を詰める作業をしてくれた。また、日本語を勉強しているボリビアの子どもたちと文通をしたり、ノートを送ったり、心の交流ができている。ルワンダで地雷によって足を失った方々に義足を送ろうというボランティアにも参加しており、昨年はこの活動をしている方や現地の方のお話を聞くこともできた。
こうして、総合的な学習は、クラス、学年、学校全体を通して計画し、時間を生み出している。実際的な体験や学ぶ時間を通して、子どもたちが心豊かに社会の人々に心を開いていけるようにと願っている。
いよいよ10月は受験。本校は勉強が大変で難しいというイメージを持たれている方もあるかもしれないが、話を聞いて安心してもらえたと思う。学校の精神を理解していただき、校舎を見て、授業の様子(ビデオ)を見ていただいて、子どもたちが元気に健やかに暮らしている実状を見ていただき、ご判断いただければと思う。
4月から校長になったばかりだが、子どもを愛する心をもって、教職員とともに手をたずさえ、家庭の協力をもとに、そして地域に心を開きながら教育に専念したいと思っている。特に、この指導要領改訂に伴って、一番変わったことは教職員の意識であると思う。いろいろな形やいろいろな角度から子どもたちに学ぶ機会を与えること、また、いろんな能力のある教師と手を取り合いながら自分の持っていないものを人からいただきながら子どもたちに学ばせていく体制を取り始めている。また、教師ひとりひとりの個性を活かすことが、子どもたちの能力や個性を活かす基本になると思っている。教科を取り払った人間教育をしていきたいと思う。
なお、平成15年度の編入試験は実施しないので、ご了承いただきたい。(中学受験もあるのでお考えいただければと思う。)
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