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聖学院幼稚園 入園式 「せんせいとおともだち」

2002年4月18日
by 前田恭子

■ 「この人誰だか分かりますか?」園長先生は、自分の顔を人差し指で指差しながら新入園児たちにたずねると、「おぐらえんちょうせんせい!」と、元気に園児たちが応えた。




門からはいる者は、羊の羊飼である。門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す。わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。

ヨハネによる福音書 第10章2節、3節、14節


■ 入園式前に幼稚園の明るく開けた玄関で、小倉先生は「入園おめでとう。私が園長先生ですよ。」と新入園児たちを出迎えていた。入園式中は、落ち着かない新入園児たちに向かって聖書の教えの通りにそれぞれの「名前」を呼ぶ。「いいですか、みんなのお名前を呼びますよ。」とひとりひとりに声をかけ、「お友だちのお名前を覚えて、イエス様の名前も覚えましょうね。」と声をかける。

■ 式の進行の間、きちんと椅子に腰掛けている子、じっと座っていることができず、立ち上がってうろうろ歩き廻る子もいたが、賛美歌を歌うときは先生がマイクで先導をしたり、「せんせいとおともだち」を歌うときも年長組みさんが率先して声を張り上げて歌ったり、先生方は声柔らかに語りかけ、入退場のテーマ曲もディズニーなどの馴染み深い曲を使って楽しく入園式を終える。

■ 「子どもたちにとってはこの入園式の20分間、何が起こったかということは分からないでしょうが、今日お家に帰ってから、どうぞお子さんを誉めてあげてください。ずいぶん長いことイスに座っていたこと、泣かずに我慢したことを大げさなくらいに『頑張ったね!』と誉めてあげてください。」小倉先生は保護者に向けて語りかける。

■ 今日はまだ緊張している子どもたちも、1週間後には不思議なくらいに慣れてしまって、当たり前のように幼稚園で過せるようになるそうだ。小倉先生は保護者にも、順応性のある子ども達に負けずに「新しい親子関係を築いて欲しい」と呼びかけるが、お母さん方にとっては少しだけ寂しいことなのかもしれない。

■ 今日、じっとできなかった子どもたちも1〜2年経つと、年長の園児たちのように、礼拝の形や共同生活のルールを守ることができるようになり、社会性の基盤ができてくる。「その成長ぶりは素晴らしいものです。」と小倉先生は保護者を励ました。

■ 入園式が終わってお庭でひとしきり遊んだ新入園児たちが帰る頃、地続きの小学校の校庭では入学4日目を迎えた新1年生の下校時刻となり、お迎えの保護者が続々と駆けつけていた。まだ今は小学校までの迎えが必要だが、徐々に駅までの送り迎えになり、乗り換えの駅までになり、自宅の最寄駅までとなって、1ヶ月も経つと子どもたちは自分ひとりで通学ができるようになる。

■新入園児が帰った後は、入園式に参加した上の組の園児たちが帰る番。こちらも時間になると保護者が続々集まり、先生からの連絡事項を確認して子どもたちを迎える。「今日はずいぶん頑張ってましたよ。」と子どもたちの様子が伝えられると、お兄ちゃんお姉ちゃんぶりを発揮した我が子の成長を素直に喜んでいるお母さんの姿が印象的だった。

■園児たちの集中力を考慮して20分間と短時間の入園式だったが、あらためて今、式次第を見ると、前奏・賛美歌から始まって聖書が朗読され祈祷、園長先生のお祝いのことば、来賓・教職員の紹介、せんせいとおともだち・聖学院幼稚園の歌を歌って後奏と、聖学院の形をしっかり守った式典であった。園児たちはこれからお友だちの名前を覚え、イエス様の名、聖書のことばにも触れていく。


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