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■ 入園式前に幼稚園の明るく開けた玄関で、小倉先生は「入園おめでとう。私が園長先生ですよ。」と新入園児たちを出迎えていた。入園式中は、落ち着かない新入園児たちに向かって聖書の教えの通りにそれぞれの「名前」を呼ぶ。「いいですか、みんなのお名前を呼びますよ。」とひとりひとりに声をかけ、「お友だちのお名前を覚えて、イエス様の名前も覚えましょうね。」と声をかける。
■ 式の進行の間、きちんと椅子に腰掛けている子、じっと座っていることができず、立ち上がってうろうろ歩き廻る子もいたが、賛美歌を歌うときは先生がマイクで先導をしたり、「せんせいとおともだち」を歌うときも年長組みさんが率先して声を張り上げて歌ったり、先生方は声柔らかに語りかけ、入退場のテーマ曲もディズニーなどの馴染み深い曲を使って楽しく入園式を終える。
■ 「子どもたちにとってはこの入園式の20分間、何が起こったかということは分からないでしょうが、今日お家に帰ってから、どうぞお子さんを誉めてあげてください。ずいぶん長いことイスに座っていたこと、泣かずに我慢したことを大げさなくらいに『頑張ったね!』と誉めてあげてください。」小倉先生は保護者に向けて語りかける。
■ 今日はまだ緊張している子どもたちも、1週間後には不思議なくらいに慣れてしまって、当たり前のように幼稚園で過せるようになるそうだ。小倉先生は保護者にも、順応性のある子ども達に負けずに「新しい親子関係を築いて欲しい」と呼びかけるが、お母さん方にとっては少しだけ寂しいことなのかもしれない。
■ 今日、じっとできなかった子どもたちも1〜2年経つと、年長の園児たちのように、礼拝の形や共同生活のルールを守ることができるようになり、社会性の基盤ができてくる。「その成長ぶりは素晴らしいものです。」と小倉先生は保護者を励ました。
■ 入園式が終わってお庭でひとしきり遊んだ新入園児たちが帰る頃、地続きの小学校の校庭では入学4日目を迎えた新1年生の下校時刻となり、お迎えの保護者が続々と駆けつけていた。まだ今は小学校までの迎えが必要だが、徐々に駅までの送り迎えになり、乗り換えの駅までになり、自宅の最寄駅までとなって、1ヶ月も経つと子どもたちは自分ひとりで通学ができるようになる。
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