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聖学院小学校 第43回入学式「門からはいる者」

2002年4月17日
by 前田恭子

■ 「自分の名前を呼ばれたら『はい』と元気良くお返事しましょう。」担任の先生が新入生の名前をゆっくりと読み上げると、真新しい紺色の制服に身を包んだ新入生たちは、右手を上げて元気良く「はい!」と応える。元気な85名の新入生を迎えて、聖学院小学校の第43回入学式が催された。

■ 今年は桜がとても早く咲き、今やすっかり葉桜へとかわってしまったが、代わって桃色の八重桜が満開となり、入学式に華を添える。校長先生は、新入生への歓迎と保護者への感謝を表し、上級生には可愛い弟妹ができたことを喜んで、2年生に対しては「昨年はみんなもこうして祝福されたのですよ」と教え、あらためて自分の成長や学校生活について考えることを促した。


門からはいる者は、羊の羊飼である。門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す。わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。

ヨハネによる福音書 第10章2節、3節、14節


■ 「聖学院小学校ではイエス様のお言葉をお手本として生活します。私たちは羊で、イエス様は羊飼い。聖書の中でイエス様はひとりひとりの名前を呼んでくれるのです。」校長先生は、聖書に書かれたイエス様の言葉を、聖学院では先生方が代わって聞かせていることを子どもたちに伝える。「先ほどみんなの担任の先生がお名前を呼びましたね。先生の背後でまたイエス様も可愛い羊たちの名前を呼び、それにみなさんは『はい』と元気良くお返事したのです。」

■ 誰でも名前を覚えてもらえると嬉しい。そしてイエス様は羊たちの名前や顔をすべて覚えてくれる。皆もイエス様の名前を覚え、担任の先生の名前も、お友達の名前や顔も覚え、たくさんの話をしよう。羊は牧場で羊飼いに守られ、安全にたくさんの草を食べる。そのようにみんなでたくさん学び、遊び、祈って、仲良く大きくなろう、と校長先生は教える。「今まで外から見ていた小学校の建物が、今日からあなたの学校になりました。これから始まる学校生活をどうぞ心から楽しんでください。おめでとう。」

■ 賛美歌を歌って聖書を朗読し、感謝の祈りを捧げて、講話を聴かせる。聖学院で日常に行われる礼拝の形が、時間を短縮し、言葉を噛み砕きながらも変わりなく新入生に与えられ、教頭先生は優しく語りかけるように入学式を進行していく。次は歌のプレゼント。「ボクたちとなわとびかけっこ仲良く元気に遊ぼうね」と2、3年生が元気に歌声を張り上げる。春の色や春の音が聴こえてきそうな楽しい合唱だ。

■ 校歌を新入生に歌って聞かせるとき、在校生や先生方だけでなく保護者席からも歌声が聞こえていた。先月卒業式で見かけた母親が小さな新入生を連れた姿も見られ、兄弟で通う生徒も多いそうだ。43回目の入学式を迎えた今は、親子が共に聖学院という家庭もある。

■ 校歌の後奏にしばし浸り、教職員を紹介して式は終わる。新入生たちを拍手で送るが、退場を伴奏するオルガンの音に合わせて、拍手がいつのまにか手拍子となっていた。新入生全員が退場すると保護者から盛大な拍手が沸き起こり、入学式という神聖な祭典に保護者の感慨が深く溶け込むのを感じた。

■ 来賓や在校生が退場すると、残った保護者に向けて校長先生からの言葉がある。校長先生は、自ら以前この聖学院小学校の入学式に保護者として参加したことを紹介し、同じ立場の保護者らへの理解と協調を表した。

■ この入学式は、保護者が聖学院の教育に参加するための入学式でもあると校長先生は語り、教育は学校のみでは成り立たず、一筋縄ではいかない難しい課題であること、しかし学校と家庭が組み合って取り組めば必ず成果がみられる問題であることを、新入生の保護者に向けて熱く呼びかけた。

■ 入学式を終えた新入生は教室で、担任の先生から学校生活についての指導を受ける。勉強だけでなく生活のこと、遊びや運動のこと。たくさんの楽しいことを目の前に、「まずはあいさつをしっかりしましょう。」と先生。「『入学おめでとう』といわれたら『ありがとうございます』と大きな声で返事ができるように!」これが新入生にとって初めての宿題となる。

■ 正門に並んだ先生方が新入生を見送っている。「入学おめでとう。」校長先生がさっそくひとりひとりに声を掛けると、「ありがとうございます!」と元気な返事が返ってきた。


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