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聖学院小学校 卒業生を祝う会

2002年3月20日
by 前田恭子

[第37回卒業式についてのレポートはこちら]

■卒業式を終えた後、校庭で記念撮影が行われる。卒業証書を手にした子どもたちは、晴れやかな表情で天を見上げる。校舎の4階の窓からカメラマンが身を乗り出して、校庭に集まった生徒も教師も親も、みんながひとまとめになって写真に写る。記念撮影が終わり体育館を覗くと、壁の飾り付けやスライドの準備、お食事の準備がすっかり整っていた。「聖学院小学校 第37回卒業 卒業生を祝う会」が催されるのだ。

■この会は、今年度のPTAの卒業準備対策委員会が主催するもので、4月に任命された委員さんは、この会を催すために、1年間という長きに渡って準備を行ってきた。卒業対策委員だけでなく他の委員の方々も協力している。

■体育館の壁に展示された、卒業生ひとりひとりへの寄せ書きには、中央に白黒の写真が貼ってある。これはPTA文化部長として1年間様々な行事を運営、撮影し続けてこられた卒業生の父親が、卒業を前に毎日学校へ通って撮影した写真である。周りには同級生から「中学は違うけど、また合おうね!」「いつも優しい○○のこと、絶対忘れない。」「いつまでもハムスター博士でいてね。」など、様々な贈る言葉と名前がペンで書き込まれており、親代表と子どもたちとの見事なコラボレーション作品となっていた。

■また、全校生徒が手分けしてダンボールで作った体育祭の人物モニュメントが、見事な躍動感で反対側の壁を覆い尽くしている。これは別の展示に使ったものを再利用して美術の先生が掲示されたもの。「聖学院小学校 第37回卒業 卒業生を祝う会」のタイトル看板も、美術の時間を利用して卒業生が作った紙のお花を、先生が丁寧に板に貼り付け、その下には子どもたちの版画作品をズラリと並べた心のこもった飾り付けだ。

■親たちが先生と来賓を迎え、次に全員で卒業生たちを拍手で迎え、「卒業生を送る会」が始まると、担任の先生からは生徒に向けて「まだ何かあれば最後まで叱るから、門を出るまでは気をつけておいてください。」との言葉があり、卒業生たちは瞬時に背筋を正す。しかし、PTA会長から乾杯の音頭がとられると、何事も楽しむのが上手な学年と言われる今年の6年生らしく、一斉に歓談の声が溢れてにぎやかになった。

■テーブルには様々なお料理や果物、ケーキなどが並んでいる。お寿司屋さんのブースには行列ができたり、早々とアイスクリームを頂いたり、次々と料理を口に頬張りながら、同級生と喋りながら、母親と料理を取り分けながらの大賑わいとなった。

■歓談が一段落すると、スライドの上映が始まる。卒業生の小さい頃の写真を何点か、本人のコメントと一緒にひとりずつ紹介するもので、このスライドは記念CDとして卒業生に配布されるそうだ。これもPTAの企画で、編集、上映も委員が行うとのことで、コメントを読み上げる声も、声優顔負けのタイミングの良さ。

■順に紹介されるスライドとコメントに、子供たちが「わぁぁ!」「カワイイ!」などと声を掛ける。まだ赤ちゃんの頃の写真もあり、ひときわ大きな歓声があがる。2クラス分、全部のスライドが終わり・・・続いて現れたのは担任の先生の写真だった。「キャ〜!」という盛大な歓声と同時に次々とスクリーンに掛け寄る子どもたち。担任の2人の先生は学生時代や結婚式の写真が映し出されてちょっと照れくさそうだった。

■スライド上映が終わると、このような心のこもった趣向のお礼にと、子供たちから「ソーラン節」の元気な踊りが披露される。お世話になった先生や親の前で、白とオレンジのハッピに分かれて勇ましく踊る6年生たち。

■そして、今度は先生方が卒業生を劇で祝福する番。東方の博士から救世主イエスの誕生を聞いたヘロデ王が、博士たちに裏切られたことを知って暴れまわったが、神に導かれたイエスは生き残ることができた。このエピソードを、先生方が王となりマリアや天使となって熱演した。天使に扮した先生には子どもたちから奇声があがり、迫真のセリフ回しやコーラスには歓声が沸いた。練習は1回できなかったそうだが、照れながらも自分の役をこなす先生方には6年生と同じノリの良さも感じられ、みんなが一致団結し、楽しいお芝居に仕上がって拍手喝采。

■子どもたちが体育館の2階に上がって整列し、お礼に歌を歌うと、保護者にも先生にも、ハンカチを取り出す姿が見られた。歌い終わって下に降り、整列する子どもたちにも目に涙を浮かべてお互いを抱擁する姿が見られた。

■親が子と教師を、教師が親と子を、それぞれにお互いを称える素晴らしい挨拶が終わると、もうこれでお別れとなり、先生方と保護者で花道をつくって卒業生を見送る。

■こうして「卒業生を祝う会」が終わり、正門では最後に、先生方全員で花道をつくり、通いなれた小学校を後にする子どもたちと保護者を見送る。まだツボミばかりの桜の樹の下で、お世話になった先生から、握手や激励の言葉、熱い抱擁で送られていく卒業生たち。聖学院小学校での6年間の想い出を胸いっぱいに刻み込み、4月からはそれぞれ、中学生としての生活を始める。


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