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聖学院小学校第37回卒業式
子どもの成長を見守る 家庭と学校の感謝と温もり

2002年3月19日
by 前田恭子

子供らよ、父の教を聞き、悟りを得るために耳を傾けよ。わたしは、良い教訓を、あなたがたにさずける。わたしの教を捨ててはならない。わたしもわが父には子であり、わが母の目には、ひとりのいとし子であった。父はわたしを教えて言った、「わたしの言葉を、心に留め、わたしの戒めを守って、命を得よ」
聖書 箴言第4章1節〜4節

■ 聖学院小学校、第37回卒業式の式次第には聖書の引用が記されている。小倉校長先生は、イエス・キリストが最期に教会と聖書とをこの世に、それらから「離れぬ」ことを説いたのになぞらえて、卒業生への言葉を贈った。

■ 教師もその昔は生徒であり、親もまた、その親に対しては未だに子である。父母の慈しみを思い、愛され教えられてきたことを感じることはとても重要なことだ。将来、自分が親の立場になった時、それらの愛を深く分かるようになる。私もこうして教師となって、子どもの頃に受けた親の愛が深く分かるようになったのだ。こうやって『教えを心に留めなさい』というキリストの言葉を、校長先生は語っていく。

■ 「この6年間ずっと成長を見守ってくれた親や、課業や生活の指導をしてくれた教師の愛、交友を深めた友人との想い出や、時に行き違いがあり上手くいかなかった事柄なども、どうぞ心に留めておいてください。今はまだ浅くしか分からないようなことでも、将来きっと深く分かるときがきます。人間にとって大切なのは愛です。様々な愛を感じて、それに感謝を覚えることです。わが聖学院はその点で日本一の学校です。これからそれぞれの道を歩む上で、この6年間の教えから離れないで欲しい。皆さんを喜びと誇りをもって送り出します。」

■ 在校生代表からの言葉にも、思いやりの愛が感じられる。

にゅうがくおめでとう。
せいがくいんは せんせいもやさしくて
とてもたのしいがっこうです。
にゅうがくしたら いっしょにあそぼうね。

「僕は入学直前に、1年先輩のみなさんから届いた手紙に勇気付けられ、それまでの不安がなくなり元気に入学することができました。」

「あれから5年が過ぎて、正直に言えばまだ名前と顔が一致しない人もいますが、明るくてくるくる回る花火のように、ふざけるのが大好きな6年生に、ずっと励まされてきました。野球クラブの他校との試合では、6年生から声を掛けられてほっとしたり、秋の運動会では6年生のパワーにびっくりして、がんばる勇気をもらったり、リレーで緊張して、バトンを渡すときに転んでしまった僕を、非難もせずに「どんまい」と声を掛けてくれたこと。今までいろいろあったけど、今の明るさと優しさを忘れずに、世界中どこにいても僕らの良き先輩でいてください。」

■ 聖学院では、ものごと本来の受け取り方を大事にする。クリスマス本来の意味を子どもに伝え、誕生日は親の愛と自分の成長に感謝する日、バレンタインデーとはチョコレートの日ではなく、人々を広く愛し、感謝を贈る日と教えてきた。すべては、まず愛を感じ、それに感謝すること。この基本は変わりなく子どもたちの心に留まっているようだ。

■ 卒業生代表の生徒は、数々の行事を挙げて、先生方や家族や神様の支えがあってここまで成長できたことに、感謝を捧げた。

■ そして、長崎で戦争の恐ろしさについて学んだ修学旅行の数日後に、アメリカを舞台に同時多発テロが起こり、ニュースの映像にくぎ付けになったこと。礼拝で、イスラム教のことや、世界各国が抱えている宗教の問題について教えて頂き、この日本での平和な日々に感謝したこと。祈りの大切さについて考え、世界に平和が訪れることをみんなで祈ったこと。これらを思い出してあらためて、これからもこの学校で学んだことを思い出し、感謝の祈りを忘れないようにしたい、と綴った。

■ オルガンに伴奏されながらの卒業生入場、ハンドベルの前奏から始まり、賛美歌を3曲挟みながら厳かに行われる卒業の式典。卒業証書授与が行われ、担任の先生に名前を読み上げられるのも、これが最後になってしまった。

愛するまなびや 聖学院
よく学び よく遊び よく祈る

■ 元気良く校歌を歌い上げ、ハンドベルの後奏とオルガンに送られながら退場する卒業生。明るく元気に歩む姿や、目を真っ赤に泣きはらして講堂を出る姿、励ましの声を掛けようとする生徒の目もまた潤んでしまう。

■ 「もしも学校がなんらかの業を成し得たとしたら、それは親の愛情に支えられたものであり、学校として心から感謝します。この6年間で子どもたちはそれぞれの胸に、人生に必要な基礎的な事柄をすべて受け止めてくれました。今日の日はひとつの出発点であり、それらがより明確になるのはこれから先のことで、これからも子どもたちは家庭での愛情を必要とするのですが、学校はそのためのお手伝いができたことを嬉しく思います。」

■ 卒業式終了後には、保護者に向けてお礼の言葉が贈られた。校長先生はあらためて、聖学院小学校の教育方針を信頼して子どもを預けてくださったことに対し、厚く感謝を表した。途中、感激のあまり言葉を詰まらせるご様子もあったが、共に子どもの成長を見守ってきた同志として、保護者への敬意が深く表されていた。

[卒業生を送る会についてのレポートはこちら]

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