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聖学院小 PTA主催、コンピューター講座への取り組み

2002年3月6日
by 前田恭子

■ 今年で2回目となる、PTAのみなさんのコンピューター講座を拝見した。PTAの文化部がPTA文化講座の一環として年1回催しているもので、初心者を対象としている。20名を超える参加者があり、平日であったが都合をつけて参加した父親の姿もあった。
■ すでに生徒たちは授業でコンピューターに触れながら学習を進めており、家庭での会話にもコンピューター用語が自然に入ってくるようになってきた。子供たちの近い将来を見据えると、学校側のコンピューター教育への姿勢を知ることも重要であり、この講座を通して学習内容や設備、指導方法を体験していくことに、むしろPTAの方が意欲的に取り組んでいる。
■ 積極的に取り組んでいる方々とはいえ、カラフルなi-Macを目の前にすると緊張が隠せない。静かに鎮座して担当の3人の先生がかわるがわる説明されるのをじっと聞いていると、先生からひとこと「大丈夫です。間違って同じことをやり直すことはあるでしょうが、爆発することはありませんから安心して触ってください」とのこと。笑いが溢れて緊張もほぐれる。
■ 今回の講座内容は、一般的な用語や操作の説明から始まり、ワードでFAX送信票を作って自分なりに飾り付けてプリントアウトするまで。ワードアートも使うしカラーのイラストや飾り罫も入れる。今日初めてパソコンを触るという方が13名もいるのだが、2時間ほどでプリントまでこぎつける予定だ。
■ 一斉に電源を入れると「ジャーン」と大きな起動音にみなさんビックリ。警告音が続けば先生が来てアドバイスできるように音量が上げてある。他にもメニューバーなどの表示が太文字だったり、画面表示もわかりやすくまとめられていた。
■ コンピューターの起動が終わるとログイン画面が表示される。ひとつのコンピューターがいくつかの部屋に仕切られており、ここで自分の使う扉を指定して部屋に入るのだ。授業では生徒たちが出席番号順に座席に着くため、たとえば4年3組の21番の生徒だと「ログインNo. 4321」の扉を選択して使うことになり、それぞれ自分の使う環境に入って作業することができる。こうやって、同じi-Macを使う別のクラスの生徒が他人のデータを誤って消したりしないように配慮がなされている。ここではゲストの部屋である「ひよこ」のイラストを選択して「ログイン」ボタンを押す。
■ 立ち上がった画面を前に、マウスの扱い方、キーボードのキーの説明、入力の仕方など、先生方が順を追って説明する。説明に合わせてクリックやドラッグなどの操作をしながら「これでいいの?」「え?これのこと?」など、隣同志でおしゃべりも始まりだんだん賑やかになってきた。
■ 「ハイ見本です。しばらく画面を見ていてください」先生の合図でクルッと全員の画面が転換する。個々の画面を共有(ジャック)して、先生が操作する見本画面を表示するのだ。画面が共有されると、それぞれホッと一息つきながら手を休め、目の前の画面操作をじっと目で追って作業を確認している。
■ 先生の見本操作を確認した後、さっそく実戦。タイトル文字を「FAX送信票」と入力し、ワードアートを使って装飾する。日本語・英語の切り替えや、文字変換がうまくいかない人、変換を確定しないまま気付かずに進み、画面を見て「選んだのと違う・・・」と困ってしまうお母さんも、隣同士で相談したり、駆けつけた先生にアドバイスをもらい「ああ、そうなんですかぁ」と納得の声。
■ 「そうしんひょう」を変換すると「送信表」となって困ってしまう人が多く、先生方協議のすえ「うまく変換できないときは『送信』だけ最初に打って変換して、『票』は後からにしましょう」と柔軟な対応もあった。ずいぶん賑やかになって、それぞれ手をあげたり大声で先生を呼ぶ。これでは20数人に対し3人の先生でも大忙しだ。主催者のPTA文化部長さんも質問を受けて、カメラ撮影の手を止めて対応し、たまたま様子を見にきた先生まで飛び入りでアドバイスを始めた。
■ 文字の装飾も人それぞれで、分かりやすくカタカナで「ファックス送信票」にする人もいて、見本にとらわれずに徐々にみなさんの個性が出てきた。
■ 次はイラスト集から好きなものを選んで貼り付ける。画面を共有して「四角く選択」→「コピー」→「元の書類に戻って貼り付け(ペースト)」の作業説明が終わるとあちこちから溜息が出たが、やってみると意外に簡単で何度もやり直しがきくので、順にイラストを選んでみては貼り付けてまた貼り変えるなど試行錯誤する人もいた。「文字列の折り返し」の設定がうまくいかず後から罫線が引けないトラブルも、先生の指導で笑って切り抜けもう一度やり直しをする。
■ 罫線に好きな色をつけ、等間隔にコピーしていく。「『アップルマーク』+『D』のショートカットを覚えると楽にコピーができます」と、時折ショートカットの説明もしてくれるので、早く進んでいる人はそれも試していた。熱心にノートを取りながら作業するお母さんもいる。
■ 好きな飾りの罫線を選んで周りを囲むと、とうとう完成!ところが、プリントアウトの説明をするために再度画面を共有したところで全機が一斉にフリーズしてしまい、やむなく強制リスタート。・・・結局データの復旧はできず、この2時間のみなさんの成果は消えてなくなってしまった。
■ PCを使う人が一度は涙を飲む道、「データはコマメに保存しバックアップをとること!」という重要な教訓を学んで講座は終了。みなさんの仕上がり作品を確認できなかったのは大変残念だったのだが、「やっぱりFAXは心のこもった手書きに限りますね」と先生からフォローの言葉も飛び出すなど心憎い配慮があった。午後から全く別に開かれたPTA実行委員会の席で、文化部長さんから「先生方の気遣いが心に響きました。『手書きが良い』とはいかにも聖小らしい」との感想があがり、ここでも聖小のPTAを含めた心遣いの輪に気付かせられた。

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