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『大学はどこへ行く』[12]第二章 大学教育のあり方を問う◆授業評価のある失敗
(『大学はどこへ行く』石弘光著・講談社現代新書[要約])

2002年9月12日

一橋大学経済学部で、1994年度から学生による授業評価を導入したことがある。しかしあまり成果を挙げられないままで失敗した。その実施は、

  • 授業評価は任意に行い、強制はしない。
  • 基本的に授業を改善する情報として教官が利用する。
  • その結果は学部長が総括し、公表する。

などの取り決めに従って行われたが、結果は1994年度の12件を最高として年々減少、1999年度にはたったの1件だけであった。

 この原因はいくつか考えられるが、基本的には学生による授業評価の意義が教官によって認められなかったことにあると思われる。実施にあたって最も重要なことは、教官が積極的にその意義を認め、喜んで参加するか否かである。

 時期尚早で挫折した経済学部の試みを踏まえ、2000年4月からは神田一橋の一部の学科において学生による授業評価が制度として行われている。また一橋大全体での実施に対しても議論が重ねられ、2002年度に導入される予定である。


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