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『大学はどこへ行く』[11]第二章 大学教育のあり方を問う◆学生による授業評価の実施
(『大学はどこへ行く』石弘光著・講談社現代新書[要約])

2002年9月3日

 多くの大学では学生の間で授業がつまらないという不平・不満が大きい。一方講義をする教師側も、授業中の学生の私語など、悩みは尽きない。この原因の多くは学生の勉強意欲の乏しさもあるが、学生にとって興味ある授業があまり行われていないということが大きいと思われる。

  かかる事態を改善するために、学生側の言い分を聞こうというのが「学生による授業評価」の試みである。しかし欧米の大学で当り前となっている授業評価も、日本ではまだ本格的なものは少ない。この制度の最大の障害は、多くの教師が依然として「学生が教師を評価するのは不遜だ」などとしていることである。しかしごく少数の例外を除いて、学生の授業評価は実に真面目できちんとしており、また評価に参加させれば学生の方も授業に対し自覚と責任が増すはずである。アメリカでは評価結果を教師の給与・昇任の資料としているケースが多い。日本も徐々にこの制度を組織的に取り入れ、「教師の大学」から「教師を含め学生、保護者そして納税者である国民の大学」へとしていくべきである。


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