| §43 21世紀の学習スタイル −DS と Wii そして ネットワーク (2)− |
by 岡部憲治 2007/01/22
■Wii のソフト、「はじめてのWill」と「Wii スポーツ」。コントローラーの使い方からもわかるように今までの「ゲーム」ではなく「シミュレーション」に近い。もちろん、ゲームだからエンターテイメン性抜群なのだが、突き詰めていけばどのくらいリアルさが追求可能なのかと考えてしまった。
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■パイロット候補生の操縦訓練や自動車教習所での運転訓練などコンピュータープログラムのシミュレーションにより、現実に備える訓練は非常に多い。今後は医療分野でのシミュレーション訓練も活発になると言われている。 仮想でありながらそれがもたらす脳への刺激は絶大なものだ。だったら、職業訓練や免許だけに活用を限定する必要はない。
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■ドラマにもなったマンガ「ドラゴン桜」では体を使った学習方法が紹介されていた。戦略的に東大に合格するためにそれにあった教材を使用しつつもその学習方法は一見、とっぴなものであった。
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■今までの学習ソフトと言えば、選択肢あるいは○×が大半でしかも指先だけで事が終わってしまうものであった。しかし、もし、Wiiで体を使った学習シミュレーションソフトが出てきたらどうなるであろう?体を使って覚え、しかもスケジューリングや達成度の工夫も凝らされているとしたら、学習効率は抜群だろう。
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■さらに発展して
そんな連携学習ソフトが出てきた日には、今までの「教科書・参考書を読む→問題を解く→解答を合わせて復習する」という、基本的な学習のスタイルが根底から変わるような気もする。
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■これも留学時の経験だが、初期のESLクラス(English as Second Language)で、単語や熟語や文法を覚えるのに自分がさせられた学習方法は「リズムと時間」だった。詳細は省くが「ノートに書いて覚える」ことよりもそちらの方がメインであった。
「教科書、参考書を読む→問題を解く→解答を合わせて復習する」ではなく、いきなり「問題を解く→復習する」だったが、非常に効果的であった。 もしもこれがWiiやDSでシミュレートできたらもっと効果的になるだろう。
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■学習のスタイルと言えば、授業時間(数)が問題となっている。授業時間(数)はもちろん重要なのだがその時間を毎回どのように使っているかは吟味しなくていいのだろうか。 例えば、1回の授業で
−「先生が黒板に板書しながら教科書の授業内容を講義し、生徒はノートに書き写しながら目と耳と手で理解する」
−「先生が板書を終え、生徒が写し終わるのを待ってから教科書を使用し授業内容を講義する」
−「教科書を併用しつつも先生が用意したオリジナルプリントで問題を解いてから講義する」
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典型的な既存の授業スタイルはこんなところだろうか。
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■だが、例えば、黒板の変わりにPC使用のホワイトボードで、あらかじめ使用する教材をすぐに出せるようにしておく。そこに書き込むこともできるし板書する時間もいらない。生徒にも板書と同じ教材を配っておけばノートに写す時間もいらない。 実際にそういうことを行っている学校が存在する。その学校と既存の授業スタイルを比べると、同じ授業内容だが授業時間は既存のスタイルよりも短縮できるのではないだろうか。
逆にいえば、同じ時間でより多くのことを学べる。
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■前回、「脳が慣れていない」と書いたが、既存のスタイルで生きてきた自分の世代に比べて今の子供たちの方が多様なコミュニケーションスタイルを体得している。ならば、それを効率的に活かせる授業方法を様々なツールやメディアを使って行っていくのが21世紀型の学習スタイルではないだろうか。
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■ただし、前回も今回も含めて大前提がある。それは
だ。今まで綴ってきた新しい学習スタイルの可能性はあくまでも自分から行っていこうというやる気がある子供たちには効果的だと考える。だが「受身」な子供たちにとっては単なる押し付けにしかならない。
どんなに様々なツールやメディアを掲げても「受身」の人を引っ張っていくための方策が一番重要だ。
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■「受身」の子供たちをチーム学習やプロジェクト学習という方法で巻き込んでいくのか、一対一のコミュニケーションで「自主」に変えていくのか、あるいはコーチングでひっぱっていくのか、やり方は様々なのだが、怖いのは
| 全体的な傾向から判断しレッテル張りして、方向性を定めていくこと
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だ。「関東は濃口で関西は薄口」と言われるが、あくまでもそういう傾向であって皆が皆そういうわけではない。
子供たちも一人一人違うのだ。そこの舵取りを間違えると偉いことになるのを肝に銘じる必要があるのではないだろうか。
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