| §42 21世紀の学習スタイル −DS と Wii そして ネットワーク (1)− |
by 岡部憲治 2007/01/15
■クリスマスと正月元旦、家電量販店に並んで任天堂DS-Lite と Wii をゲットした^^/。
ゲームハード機を購入したのはPlayStation以来だったので久々にわくわくした。
…はっきり言って、ぶっとんだ。
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■ゲームといえば、基本的にはレバーとボタンや付属のブツで「押す・打つ・たたく」動作だけだった(※1)。ところが、両ハード機ではそんな限定的な動作から完全に開放される。
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■DSではペンを使えることが最大の特徴。「それを活かし、なおかつ為になるものは。。。」と考え、「脳トレ」ではなく、なまりきってる英語のために「英語漬け」を買ってみた。
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■もともとのPC版の方はキーボードの「打ち」込みによる練習だが、DS の方は最大の特徴、ペンを活かし実際に文字を「書く」。ノートに書いて練習するのとなんら変わりない。しかも、セクション分け・問題数・ちょっとしたイベント・ミニゲーム・スケジューリング・達成度のグラフ表示に工夫があり飽きさせない。エデュテイメントという言葉がぴったりだ。
他にもペン機能を使用した学習ソフトは数多く発売されており、今後もその流れは変わらないだろう。
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■今月末に発売されるWindowsの新OS、 Vistaでもペン機能が標準装備で新しいペン入力操作機能が搭載される(※2)。例えば、「2007 Microsoft Office system」の各アプリケーションでは、
| ペンで文字を書き込む、印をつける、滑らかな絵を描くなど、直感的な書き込みがごく自然にできる
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ようになる。ビジネスでの活用はもとより学習での活用も広がることは必至だ。
DSだけでなく、PCでもいよいよペンの時代に突入するのだ。
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■これは自身の経験からだが、留学したての頃はリサーチペーパーや論文を書くとき、ノートに最初から最後まで手書きで書きあげ、それからPCのワードに打ち込んで清書の作業をしていた。そうしないと、なんだか自分で書いているという実感が湧かなかったのだ。
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■だが、そんな二度手間をかけられるほど時間もなくなり、途中からやり方を変え、直接、PCに打ち込むようになった。しかし、人間、慣れるものでそちらのほうがはるかに「手直し」も「編集」もはやい。どうしてそれまでそうしなかったのか不思議なくらいだった。
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■今、振り返ってみると、
(1)手を動かして「書く」という行為
(2)指で「打つ」という行為
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では(1)の方がそれまでの人生の大半を占めていた。だから、(2)に切り替えたら「実感が湧かない」のはあたりまえ。脳が慣れていないのだから。
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■つまり、文章は「打つ」ほうが当然、「書く」より速いので(1)の処理方法しか知らなかった脳からすれば「書きながら考える」より時間(処理速度)が短くなり、結果、違和感を感じたわけだ。
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■が、今の子供たち、これからの子供たちはどうだろう?小さい頃からコンピューターやインターネット、ましてDSやWiiまである。当然、、「書く」ことも行っているが、若いときから「打つ」、加えて「コンピュータで書く」まで行っている。
どう考えても、自分が感じたような違和感を感じるとは思えない。
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■20世紀に学生を終えた自分とこれからの子供たちでは脳の発達の仕方(処理方法と速度)に違いがある。こんな仮説がぼんやり浮かぶのだが皆さんはどうお考えになるだろうか?
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■それから、ディスタンスラーニングも段々と身近になってきた。例えば、最近、インターネットを使った「習字教室」が流行っているとか。これは先生の書いたお手本が動画になっていて、受講者は何回でもそれを視聴できるようになっている。
受講者は自分で和紙にお手本どおりに書き、それをスキャナーで取り込み、インターネットで「習字教室」に送る。すると、先生が赤墨で手直ししてくれた画像が自分のもとにインターネット経由で返ってくる。まさに、ディスタンスラーニングを地でいっている。
その他、ピアノ、ギター、サックス、ウクレレなど楽器レッスンやヨガやエアロビ、デッサン教室まで既に行われ参加人口も急速に伸びつつある。
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■それもブロードバンドの普及によって成り立ったわけだが、今年の後半にはNGN(Next Generation Network)(※3)がスタートし、たかだか2、3年の間にネットワークのインフラは激変するかもしれない。「習字教室」どころか繊細な動きが必要とされる「バレエ教室」でさえリアルタイムでディスタンスラーニングできるようになるかもしれない。
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■先の英語漬けはもともと桐原書店から発売されている「データベース3000 基本英単語・熟語 」をコンテンツ元としている。「習字教室」も既にあるコンテンツが方法を変えただけだ。
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■ということは、既にある学習教材(コンテンツ)をどのようにコンバージョンするか(※4)。
| 「ペン機能」と「更なるブロードバンド化」がもたらすもの
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それは20世紀の学習のあり方に新たなテーゼを投げかけているのかもしれない。
※ 1ペンタブレットで有名な会社、ワコムでその機能が紹介されている。
http://www.wacom.co.jp/vista/index.html
※2 ダンスダンスレボリューションやバランスをとるゲームのような例外もある。
※3 全ての通信ネットワークをIPネットワークに統合する次世代のネットワーク。電話・テレビ放送・ インターネットの融合を促す。
※4 オカベの目§24 −コンテンツのコンバージョン− 参照
[参考記事・参考放送・参照URL]
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