| §36 深夜アニメの「コンテンツ」に観る男女差意識の希薄化 |
by 岡部憲治
2006/4/5
■ 最近、「タッチ」の実写版映画を見た。長澤まさみ版みなみちゃんには
「ええやん!!あってるじゃん!!」
と感じつつ、同じくあだち充作品の「ラフ」がまたもや長澤まさみさん主演で実写映画化されることを知った。
「亜美=長澤まさみ…これも合うじゃん!!」
と結局、個人の好みということに気づく(笑。
◇ ◇ ◇
■ そんなこともあって、久々に「ラフ」を読み返してびっくしりたのが単行本第一巻の発行年月日。なんと1987年だ(汗。 「タッチ」の1巻なんて1981年でもうガックリ。。。
考えてみれば、両作品とも少年サンデー連載時に毎週、リアルタイムで読んでいたのだからあたりまえか。時の経つのはほんとに早いものだ。。。
◇ ◇ ◇
■ 1987年といえばパソコン通信の草分け、NIFTY-Serve(ニフティー・サーブ)が始まった年だ。モデムの「ピィ〜ピィ〜ガァ〜ガァ〜‥」と接続するときの音が懐かしい。
そのNIFTY-Serve(ニフティー・サーブ)が先週の金曜日、2006年3月31日をもってサービスを終了した。一時代の終焉を感じる出来事であった。
◇ ◇ ◇
■ それと入れ替わるように2006年4月1日スタートしたワンセグ。携帯電話で地上デジタル放送を見れるとはなんだか完全に「波」に乗り遅れている(汗。
パソコン通信からインターネット、電子メール、携帯電話、携帯メール、携帯デジカメ、HDD内蔵型携帯、そしてワンセグ。記憶媒体もカセットテープから、フロッピー、MO、CD、DVDにフラッシュメモリー。今後のHD-DVDやBlu-Rayなどを含め、この19年間の「情報共有」ツールには飛躍的な進化を感じざるを得ない。
「戦争が技術を飛躍的に発展させる」と時々耳にするが、そういう意味では「世界大戦レベル」の戦争もなくよくもここまで発展したものだ(だから「IT革命」か)。
◇ ◇ ◇
■ 「情報共有」の進化が影響しているかどうかはわからないが、最近、富に感じることがある。深夜アニメの変化だ。2005年の春に始まったフジテレビの木曜深夜枠、「ノイタミナ(ANIMATIONの逆さ言葉)」では
「ハチミツとクローバー」(集英社・羽海野チカ)
「Paradise kiss」(祥伝社・矢沢あい)
「怪〜ayakashi〜JAPANESE CLASSIC HORROR <「四谷怪談」「天守物語」「化猫」>」 |
と放映され、次は
だ。「怪(あやかし)」以外は、全部「少女マンガ」だ。その他、「ガラスの仮面(白泉社・美内すずえ)」も1年にわたって深夜枠で放送されていたし、昨日始まった「桜蘭高校ホスト部(白泉社・葉鳥ビスコ)」も「少女マンガ」だ(今日から始まる 「NANA(集英社・矢沢あい)」も少女マンガだけど実写映画で知名度あったしなぁ。)去年は「遥かなる時空の中で(白泉社・水野十子)」もやはり深夜枠で放送されていた。放送時には
「あ〜、これやるんだ」
と軽く流していたが、考えてみれば昔の深夜アニメ枠で「少女マンガ」がアニメ化され放送されるなど
「ありえねぇ〜」
だった(それとも知らないだけ?)。
◇ ◇ ◇
■ 昨今、手のひらを返したかのように「アニメ・マンガ」をコンテンツビジネスと称して持ち上げているのだから、商業ベースでは
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「放映後、発売されるDVDや関連グッズの販売で採算がとれる」 |
くらいのレベルではだめなのだろう。むしろ
コンテンツでないと映像化される機会が少なくなっているのではないだろうか。単純に深夜枠だからコスト減で制作できるという理由だけでは「儲かる」ビジネスとして根拠に欠ける。
◇ ◇ ◇
■ だからこそ、最近の「少女マンガ」の深夜アニメでの放送には、実は
があるのではないかとも感じる。
特に「男女差意識」に関してだが、自分の場合は、母親の影響もあってか小学生のころから少年マンガに加え少女マンガもあたりまえのように読んでいた。だが、当時はをれをまわりの友だちに話そうものなら「おかま」あつかいだ。
5年前でさえ、会社の帰り、電車のなかで少女マンガの単行本を読んでいて小学生の男子集団5人組にコソコソと話されクスクス笑われていたくらいだ。(まぁー、スーツで少女マンガの単行本は今もだめか(笑 )
要するに
がそんな些細なところにさえ見え隠れしていたのだ。
◇ ◇ ◇
■ ところが、昨今のアニメ化されるマンガはコンテンツビジネスとして十分、採算がとれるくらいの作品だから視聴(見聞)する側自体が
「内容がよければいい」
ということになってきている。
要するに
のではないだろうか。
◇ ◇ ◇
■一昔前にアニメ化され、今もマンガは連載中の「鋼の錬金術師(エニックス・荒川弘)」、同様に最近アニメが終了したがマンガは連載中の「蟲師(むしし)(講談社・漆原友紀)」の両作者はともに女性だ。
両作品とも少年誌(あるいは青年誌?)で連載中だが、実は両氏が「女性」であると知ったのは結構最近になってからだ。それまではほんのちょっとの違和感を覚えつつも「男性」と思い込んでいたのだ。
つまり、知らぬところに潜む「男女差意識」がくつがえされつつある現状が「今・そこ」で現在進行中なのかもしれない。
◇ ◇ ◇
■そんななかでの20年近く前の作品である「タッチ」や「ラフ」の実写化、それ以上に古い「愛と死を見つめて」や「赤いシリーズ」のリメイクなど、ある意味、
がはっきりしたコンテンツが「憧憬」として求められているのかもしれない(「セカチュー」や「韓流ブーム」はその布石だったのかなぁ。。。)
でも、実際はフジテレビで放送していた「小早川伸木の恋」のエンディングのような結末が今の時代には多くなりつつあるのが現状だ(「熟年離婚」は見ていなかったので結末は知らないがこれも同じか?)。
もっとも、アメリカでは離婚した夫婦がお互いの新しい恋人とともに4人で子供の誕生日には仲むつまじく祝う風景がそれほど珍しくもないと友人が言っていた。フランスでの出生率のV時回復の影には「結婚していない男女」の出産が多いとも聞く。もしかしたら日本にもその予兆があり、「コンテンツ」の嗜好にそれが見て取れるのかもしれない。
「家族」のカタチが変われば人の意識も変わる。この20年間で情報共有技術が急速に進歩し便利になる一方で人の意識や関係もまた急速に変化しつつあるのだろうか。
| PS1 |
それにしても「獣王星」やるなら「花咲ける青少年」もやってほしいなぁ〜。今読むと実に現代と情勢が似ていておもしろいなぁ。 |
| PS2 |
「エア・ギア」と「桜蘭高校ホスト部(制作、bonesだよ!)」が同じ時間帯はいたいなぁ。。。いよいよHDD付DVDレコーダー買いかぁ?(オサイフがいたい。。。) |
| PS3 |
「ガラスの艦隊(制作、GONZOだよ!→あの時間帯はいつもか。。。)」はなんだか「銀英伝」と「岩窟王」って感じ?でも、おもしろそう。。。 |
[参考記事・参考放送・参照URL]
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