| §35 国有財産による「マルチクリエイティブエリア」の創出 −都市再生から都市創造へ− (6) |
by 岡部憲治
2006/3/24
■ ニューズウィーク誌の記事中でリチャードフロリダさん(ジェイメーファーソン大学公共政策学教授)が
と述べ、
| 「ピータージャクソン監督のニュージーランド(ウェリントン)の「マグネット効果」の成功例をどうグローバル化させていくかが課題だ」 |
意見していた。
つまり、「カット&ペースト」の「カット」された場所が課題なのだ。
◇ ◇ ◇
■ だから
ではないのだろうか。
「コピー&ペースト」なら元の場所にもオリジナルが残るので少なくとも衰退することはない。その上でペーストされた先(場所)で新たな繁栄が生まれれば願ったりかなったりだ。「カット&ペースト」では結局、「繁栄と衰退」という歴史の繰り返しにしかならない。
◇ ◇ ◇
■ 自分が提起したマルチクリエイティブエリアは、時間軸としては非常に長いが「コピー&ペースト」の意味合いを持つ。要は
ことによってオリジナルに対するコピーの機能を持ち、その延長上にはコピーがオリジナル以上の機能をもつことによって「マルチ」な意味合いを持ってくる。
◇ ◇ ◇
■ 日本の歴史を振り返ると明治維新はとても刺激的な時代だった。ちなみに英語では
MEIJI RESTORATION
という。誰が名づけたのか知らないがとても上手い。"Restoration" とは "restore
(再生する)"という動詞の名詞形だ。「中古車のレストア」という使い方をするがあのレストアだ。他にも"restoration"の意味を調べてみると、「復興」「回復」「修復」など色々な意味が内包されている。
◇ ◇ ◇
■ 今、「都市再生」とか「金融再生」という言葉か多用されているがどのような英単語が一番しっくりくるのだろう?「再生」という言葉を調べてみると
Revitalization、Rejuvenation、 Regeneration
などいろいろある。
「都市再生」の場合 "Renovation" などがしっくりくるだろう。あるいは "Scrap
& Build"だろうか。いずれにしても、"Restoration"までには至っていないような気がする。
◇ ◇ ◇
■ だが、何か一つことが起これば連鎖的に波及するような今のグローバル化された世界では、RenovationやRestorationでは国を超えて波及するかが疑問となってくる。むしろ
という新しいアプローチの方が世界への波及効果も高いのではないのだろうか。
あくまでも「コピー&ペースト」すなわち、オリジナルを超えるコピーがこれからの世界には必要であり、それが
を加速させる原動力となり、 「マルチクリエイティブエリア」はそのベースとなりえるのではないだろうか。
[参考記事・参考放送・参照URL]
| ○ |
NEWSWEEK 2005/12/28 2006/01/04 号より
|
|