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§4 ブログが変える 人が変わる

by 岡部憲治
2005/06/24

■ 総務省の「情報フロンティア研究会」によると2005年3月末時点で約335万人がブログを利用し閲覧者の数も1651万人に達しているということだ。1年後には利用者が782万人、閲覧者が3445万人と見込まれている。現時点から約2倍に達する。ということは、日本の人口の約7%がブログを利用していることになる。
 なるほど、これは自己表現の場として最適な空間が個々に用意されたわけだ。

◇ ◇ ◇

■ 確かに最近の無償提供されるブログツールは初期の頃にくらべて使い勝手もよくテキストベース プラスアルファという感じで、使用する側は自分の好みに合わせて選択していくだけで「デザイン(型)」が成立する。ただ、中級者になってくるとMovable Type などをインストールして自分でハックして、

「デザイン(型)の自己主張」

をする。ハックの仕方も色々な人たちがネットに載せてくれているので、それをこだわりをもって選択し、自分のオリジナリティーを確立する。
 つまり、オリジナリティーとは過去から現在にいたる全ての創作されたものをいかに組み合わせて(あるいは編集して)いくかということだ。まんまコピペしたらそれはオリジナリティーのかけらもない。二つのものをミックスするのはいいかもしれないが単なる切り貼りでは模倣ということになるのだろう。

◇ ◇ ◇

■ 今まではウェブ系のITスキルとしてHTMLや少し慣れればCSS、そしてさらに先をいけばCGIスクリプトを設置できるかあるいは簡単なスクリプトを組めるか、アプリケーションではフラッシュなどが扱えるかなどでその技術を測ることができた。ホームページのデザインも寒色系や暖色系など色相のイロハがプロには基本だった。
 だが、ブログによってそれが融合しつつある。ブログでは基本となるCGIプログラムと型となるテンプレートが用意されている。だからブログのページを作成する場合、最終的に必要になってくるのは「選択する目」ということになる。そう考えるとウェブ系のITスキルは

「デザイン(型)」と「コンテンツ(中身)」の両方を兼ね備えた「目」

として再定義できるのかもしれない(今もそうなのかもしれないが一層そうなるという意味で)。

◇ ◇ ◇

■ 表現したい内容がどのようなものでそれには何が必要か、そしてそれを実現するためにはどのようなプログラムとデザインの組み合わせが適切になってくるのか。「目」は重要な役割を果たすわけだ。
 もちろん、自分でカスタマイズできる度合いが高いほど自由度はあがるわけだから、それに伴う「デザイン(型)」と「コンテンツ(中身)」の組み合わせも多種多様になってくる。それだけ表現の幅が広がるということだ。

◇ ◇ ◇

■ 日本レジストリサービス(JPRS)によると2005年6月1日現在で、JPドメイン名の累計登録数が70万件を超えたそうだ。国別ドメインではアジアで1位、世界で7位となる。要はそれだけ情報発信、言い換えれば「表現の幅」が広がっているということだ。このなかにブログが含まれていると考えればその数はさらに飛躍的に伸びるかもしれない(もっともドメイン数とページ数ではカウントの仕方が違うだろうが)。ちなみに、私が使用しているブログサービスの登録数は、はじめた当初は12万件あたりだったが今は23万件とほぼ倍増している。1年たっていないにも関わらずだ。

◇ ◇ ◇

■ ブログは市民の声としての力も大きい。アメリカではブログにより失脚した有名人が何人もいる。ただ、既存のジャーナリズムとメディアの関係を考えたときにブログはその信憑性と煽動性において微妙だとも感じる。
 しかし、表現の自由と情報の発信がこんなにも手軽にできしかも基本的には制約がないという時代は今までの歴史を振り返ってもなかったのではないだろうか。すなわち、個々の「考え(オリジナリティー)」が秘めたる力を持った新たな章に突入しつつあるのだ。
 極端な話かもしれないが、一人のブログが世界を変えることだって十分にありえる。情報の伝播速度とネットワーク(この場合はトラックバック)が一瞬にして他人の思考に影響を及ぼすことが可能だからだ。
 今までのマスメディアに対するパーソナルメディアが世界を席巻する。そんなことが起こるかもしれない。
 Wikiのような相互編集ソフトもブログとは違うものの、互いの共有知を編集していくことでさらなる高みを見出す可能性を持っており、個々の考えをパワーアップさせるかもしれない。

◇ ◇ ◇

■ 実際、日記的コンテンツの手軽な更新でブログは注目されているが、なにもそれだけが主流の使い方ではない。リンク集であれ、アルバムであれ、日々のニュース更新であれ、なんでも可能だ。
 コメントやトラックバックといった機能がプラスアルファとしてインタラクティブをサポートしているが、それを可にするか不可にするかは作成者(管理者)の「選択」だ。
 つまり、「デザイン」「コンテンツ」「インタラクティビティー」とどこまでいっても「選択」の力が必要とされるのだ。
 ツールの選択、ツールの能力、人の選択、人の考え。どこまでいってもアップデートは止まらない。最終的に求められているのは「神の見えざる手」あるいは「神の一手」なのだろうか。

◇ ◇ ◇

■ まじめくさって、いろいろ書いてみたが要は楽しめればいいのだ。参考までだが自分がよく見るブログ関連のページを記載する。ランキングを見るもよし、トレンドを見るもよし。
 それにしても切り込み隊長の更新頻度とその圧倒的文章量には脱帽だ。
すごすぎる。。。( ̄□ ̄;)

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[参考記事・参考放送・参照URL]

共同ニュース「335万人がブログ利用 市場規模、2年で40倍予想」より

IT Media News「JPドメイン名が70万件超に アジア1位」より


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