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§13 −商品取引 (3)−

by 岡部憲治
2006/5/30

■ もともと「市場(いちば)」で商品(例えば、野菜や魚や果物)を確認し、現金を渡しその場で商品をもらう「現物取引」が行われていたわけだが、今は交通手段も情報手段も発達し、国間で取引のルールも統一され、農作物の収穫予想や家畜数の管理などもされている。だから、ある程度の予測のもとに

「未来価格」

が予想されるわけだ。

◇ ◇ ◇

■ 歴史的には「商品取引」

現物取引→先渡し取引→現物先物取引

と移り変ってきた。確かに、「現物取引」だけだったら、実際にその場で売買するのみだから、

モノが多く生産され余れば価格は下がる

すると生産者(あるいは卸業者)は在庫を抱え生活が苦しくなるかもしれない。

「もうこんなのはやだ!! 来年からは生産量を少なくしてやる!!! (・_*)キラーン!」

と多くの生産者が考える。すると、

モノの生産が少なくなり価格が高騰する

生産者は儲かるかもしれないが逆に消費者の生活が苦しくなる。卸業者は消費者と生産者のはざ間で価格をギリギリのところで調整することになる。

そんなふうにモノの価格が毎年、乱高下すれば

「生産者の経営の不安定と消費者の生活の不安定」

を引き起こし、結果的には景気循環が悪くなる。だから、ある程度の「目安」が必要になってくるわけだ。

◇ ◇ ◇

「先渡し取引」はそのような状態を起こさないために、生産者(あるいは卸業者)同士が手を結び発生した。英語では

「Forward」
という。

メールでも使う「Fw:」つまり「転送」だ。「転送」ということからも想像がつくように、

1)ある場所でそのモノが足りなければ

「だれかまわしてくれ〜!! (>_<。。。)」 と訴える。
「いいよ。うち、在庫あまってるから売ってあげるよ(o ̄∇ ̄)o」と業者仲間が融通してくれる。
「ありがとう♪ 助かるよ♪ これで相手に現物が渡せる♪ \(^◇^)/」
でその場をしのげ安定供給できる。

ということで、生産者間(卸業者間)である程度の余裕在庫を抱えあう。それを融通しあうことで過不足なくモノを消費者に供給する、

水量を調節する「ダム」

のような役割を果たしているのだ。

なるほど、これなら「現物取引」に比べて価格の乱高下は抑えられて生産者(あるいは卸業者)も消費者も安心だ。

◇ ◇ ◇

■ さて、ちょっと別の妄想(もとい妄想)をしてみる。前回のトウモロコシ屋さんが1ヶ月に一度開かれるトウモロコシ屋の集会で

トウモロコシ屋−   別の町のトウモロコシ屋− 別ト  

「おーい、だれかオレにトウモロコシ1万本、融通してくれ。緊急に必要なんだ。\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
別ト 「1万本か。。。融通できるけど少し時間かかるよ?…(・ω・)ノ」
「どのくらいだ?ヽ(・_・ )」
別ト 「そうだな、1ヶ月くらいだな。(・o・)」
「えぇ、それはちょっと間に合わないな。。。なぜ、そんなにかかるんだい?(-。-;)」
別ト 「いや、じつはオレもトウモロコシが足りなくて10万本ほどなんとか知り合いの知り合いに御願いしたんだよ。だけど知り合いの知り合いだからそれなりに時間かかっちゃって。。。( -_-)
で、その間に買主が他の業者から1万本ほど調達できたようでキャンセルしてきたんだよねぇ。( ̄□ ̄;)」
「そうかぁ。でもこっちも2週間以内じゃないと間に合わないんだよなぁ!!!q(>。<)P」
別ト 「そっかぁ。。。わかったよ、なんとか交渉して2週間以内に間に合うようにチャレンジしてみるよ。
(・ω・)ノ」
「ほんと!? まじ!? 助かるよぉ!! 萌え〜♪(〃 ̄▽ ̄〃)」
別ト 「そのかわり、少し費用がかかるかもしれないけどそこは勘弁ね。(・_*)キラーン」
「もちろん、あなたへの仕事料も含めて払いますからできるだけ便宜たのんます。。。<(_ _)>」
別ト 「OK。OK。 じゃあ、2週間以内ということで。ヽ( ´ー`)ノ」

これもまた幼稚な妄想でガクリだ(-_-; ).。。。

◇ ◇ ◇

■ モノを融通する(用意する)のにはある程度の時間がかかる。そういう意味では全ての取引が「現物取引」で成り立つわけもない。だから、融通しあうのにもある程度の「期限」を決めて先に「約束」だけを取り交わす。それが「先渡し取引」だ。

先の「2週間後」という「約束」を取り交わし、実際に2週間後にトウモロコシ1万本を受け取る取引。

実はこのトウモロコシやさん、前回§11出てきた家畜屋さんにトウモロコシの在庫がないのに、あるようなフリをして110円で取引を成立させていたのだ。
トウモロコシ屋さん同士での融通価格は、家畜屋さんに売る価格より安いから儲けになる。
 仮に今回の「先渡し取引」は無理をして頼んでいるので、足が出て赤字になったとしても

 「この先5年間の買取保証と価格保証」

があるわけだから、是が非でもこの取引だけは成立させたいと野望を抱いていたのだ。

※まぁ、すべては妄想(もとい空想)なので、実際の市場経済のメカニズムとはかけ離れているかもしれないがイメージだけでもつかめてもらえば幸いだ。^^;

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