Real Voice powered by 国際教育情報室

教育レポート オカベの目 海外教育ニュース リンク集 voices from the Globe ホームへ



§12 −商品取引 (2)−

by 岡部憲治
2006/5/15

■ さて、いつも疑問に思っていたことがある。
なんで「1ヶ月先物」とか「1年先物」とか将来に対する「買付け」価格があるのだろうか。
 たとえば、食料や肥料として必要となる農産物や穀物、なかでもトウモロコシ。オカベの目のツボ §25 農業をとりまく人材と職育の必要性 でも触れたがトウモロコシはほぼ100%輸入だ。結局、食料や飼料としていつも必要ならば、なぜ「一定価格」で払って「いつでも」手元にくれないのだろうか(年一回の交渉で上げ下げするとか。。。)。

というわけで、頭のなかで妄想(もとい空想)してみた。。。

◇ ◇ ◇

■ 一人の家畜屋さんと一人のトウモロコシ屋さんがいたとしよう。

家畜屋さん   トウモロコシ屋さん  

「おじさん、買いに来たよう。いつものように1万本分のトウモロコシくださいな (o ̄∇ ̄)o」
「・・・・・・そんなに今ほしいのか?(¬_¬) 」
「だって、飼料がないと飼っている牛とか鶏とか豚とか賄えないもん(゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) ウンウン」
「なるほど・・・ じゃー、わりぃんだけどよ、トウモロコシ1本分で150円だったら分けてあげてもいいよ(・ω・)ノ」
「えぇ!!(。□。;)逆さガビーン!! この前まで1本分で100円だったじゃないか!!毎年10000本分買ってるんだから100万円だよ? それが1本分で150円だったら150万円になっちゃうじゃないか!!50万円も高くなるのはきびしぃ〜!! ヽ(゚□゚)」オーマイガ゙!」
「すまねぇな。実は他の客がさっき大量に買いつけていったんだ。150円でだめなら、わりぃけど、他あたってくんな・・・(-。-;)」
「他っていわれても。。。他のトウモロコシ屋さんは近くても三日三晩歩かなくちゃだめじゃん!それに運ぶのに余計なお金がかかるし。。。 結局、ここしかないじゃんじゃん!!(≧σ≦)ショック!!」
「じゃー、1本分150円ということで・・・(・ω・)ノ」
「うーん、150円は厳しすぎる。。せめて1本分で130円にならない? (ノ_・、)」
「130円ね・・・こっちも天候不順でトウモロコシ育てるのにいつもより手間と金がかかったからねぇ・・・ 他の客も買っていったから数も少ないし・・・それにまだ他のやつも売ってほしいみたいだし・・・( -_-)」
「そこをなんとか!! そのかわり、この先5年はおじさんのところから買うからヽ(・_・ )」
「ほぉ・・・( ・_・)  5年先までずっと買ってくれるのか。 いくらで?(・o・)/」
「え。。。 うーん、天候で豊作になる年もあるだろうし、不作の年になるかもしれないし。。。出来の良し…悪しもあるし。。。そうだな、今までのように収穫が普通だったり今年のように超不作だったりと色々あるし、例えば
収穫が普通なら 1本分 100円
収穫が超不作なら 1本分 150円
収穫が豊作なら 1本分 80円
と仮定するね。
ほんとだったら、100円でほしいところだけど、今はその値段で買えないわけだから
5年先まで毎年1本120円。でどう? ┐(´ー`)┌」
「ふむ。まぁ、5年先まで価格保証と買取保証をしてくれるっていうんだったら120円もわるかねーな。( ・_・)・・・」

「そうそう。もしかしたら今後、豊作過ぎて1本分が100円切って80円になるかもしれないし、今年よりはましかもしれないけど不作で1本120円くらいかもしれない。ということは、

10000本×80円×5年=400万円
10000本×120円×5年=600万円

400万円〜600万円の間でおじさんの収入が変るでしょ。

おじさんとしては600万円ほしいだろうけど、毎年、不作になるとは限らないし、もしかしたら新しいトウモロコシ屋が5年の間に近くに開店するかもしれないよ? (・_*)キラーン!」

「おいおい、脅かすなよ。。。( ̄[] ̄;)!ホエー! まぁ、でも今すぐ儲けたいのはやまやまだけど、将来まで考えないとこの商売は続けていけないからなぁ。( ̄ε ̄;|||・・・)
「でしょ? だから1本110円で手をうってよ!q(>。<)P」
「おい、なんだよ、さっきより値段が下がってるじゃねーかよ!!( ̄Д ̄;)」
「御願い! そんかわり牛から取れた牛乳を安く分けてあげるからさぁ(〃 ̄▽ ̄〃)」
「うーむ。牛乳か。まぁ、毎日飲むものだし安いにこしたことはないわな。しょうがねぇ。今回だけはよしとしてやるか・・・( ̄ー ̄)」
「ありがと!!! 助かったよ!!!\(^◇^)/」

ということで、トウモロコシ屋さんは収穫が毎年「普通」だったときに比べ、

10000本×110円×5年=550万円

で5年先まで毎年50万円多くの収入を得ることができ、
家畜屋さんは他店では1本分150円するところを110円で安く仕入れることができたので、
他の家畜屋さんより安く乳製品を売ったり、家畜をいっぱい増やし家畜そのものを売ることができました。
二人が得をしましたとさ。ちゃんちゃん_(⌒▽⌒)♪
あまりにも幼稚な空想で我ながらガクリだ・・・(;-_-;)

◇ ◇ ◇

■ 現実の世界はこんなに甘くない。トウモロコシ屋さんにしても家畜屋さんにしてもライバル達が地域や国を越えてうようよいるし、農産物や家畜が予想通りに育ってくれるとは限らない。天候以外にも鳥インフルエンザウイルスやBSE狂牛病問題など外部要因は山ほどある。

だから、ある意味、将来不安に対する「予約」をするわけだ。
しかし、それがなんで「1ヶ月先物」とか「1年先物」という形で取引されるのだろう。

前へ 次へ


トップへ

copyright